イングランド代表ヴァーディのプレースタイルは?抜群のスピードを持つレスターのエース

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2015-2016シーズンのプレミアリーグでそれまで降格ラインチームだったレスター・シティによる優勝劇「ミラクル・レスター」はサッカーファンであるなら知らない人はいないでしょう。

そのレスターの中で言うまでもなく欠かせない存在なのがエースストライカーのイングランド代表ジェイミー・ヴァーディです。

優勝シーズンはプレミア11試合連続ゴールを決めて新記録を樹立するなどプレミアでも屈指のストライカーと言えます。

また遅咲きで若い頃は工場で働きながら下部リーグでプレーし28歳にしてブレイクしたエピソードも有名ですよね。

ではヴァーディはなぜこんなにもゴールを決める事ができるのでしょうか?今回はヴァーディのプロフィールやプレースタイルを紹介します。

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ジェイミー・ヴァーディのプロフィール

 

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名前ージェイミー・リチャード・ヴァーディ(Jamie Richard Vardy)

国籍ーイングランド

出身地ーシェフィールド

生年月日ー1987年1月11日

身長ー178cm

体重ー76kg

ポジションーFW

利き足ー右足

ヴァーディ(バーディ、ヴァルディとも)は元々イングランドリーグの古豪シェフィールド・ウェンズデイの下部組織でプレーしていた選手ですが、「サイズが小さすぎる」という理由で退団を余儀なくされ8部リーグ相当のイングランド地域リーグ、ストックスブリッジパーク・スティールズに移籍することになります。

8部リーグというと給料は少なく、昼間は工場で働いて夜にサッカーの練習をするという過酷な生活を送っていたそうですね。

フィジカルはそれほどでもなかったヴァーディですがこのクラブでは抜群の得点能力を見せ、2010年には6部リーグ相当のハリファクス・タウンに移籍、2011年には5部リーグ相当のフリートウッド・タウンに移籍するなど徐々にステップアップをしていきます。

フリートウッドではシーズン31ゴールを挙げるなどヴァーディは明らかにカテゴリーと見合わない強烈な才能を発揮していました。

そんなヴァーディはイングランドのトップクラスのカテゴリーから注目を集める事になり、結局当時2部相当のチャンピオンシップに在籍していたレスター・シティに獲得されることになります。

レスターでは初年度はなかなか結果が出せなかったものの翌シーズンには16ゴールを記録してチームのプレミアリーグ昇格に貢献します。

プレミア初年度はチームが降格圏に沈むなど苦しいシーズンでしたが翌年にイタリア人のクラウディオ・ラニエリが監督に就任し徹底したカウンター戦術を採用したことによりヴァーディ持ち前のスピードと得点能力が開花、あのファン・ニステルローイの記録を塗り替える11試合連続ゴール、シーズン24ゴールを決めチーム初の劇的なプレミア制覇に貢献しました。

2016-2017シーズンは昨年とは打って変わってチーム自体下位に低迷するなど苦しみましたがヴァーディ自身は13ゴールを決めています。完全にレスターのエースと言っていいでしょう。

イングランド代表には2015年28歳で初招集を受けておりゴールも多数挙げていますね。

POINT

・キャリアはなんと地域リーグスタート

・徐々にカテゴリーを上げてプレミアリーグまで上り詰める

・11試合連続ゴールのプレミア記録保持者

ジェイミー・ヴァーディのプレースタイルは?

スピードと裏抜けのセンスが抜群

 

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ヴァーディの主なポジションはセンターフォワードです。しかしプレー中にサイドに開くことも多いようにウイングも務める事ができます。

ヴァーディがプレミアでゴールを量産できる秘訣は「抜群のスピードと瞬発力」、「裏抜けの上手さ」、「ストライカーらしいシュートコースのチョイス」、「運動量」といったプレースタイルが関係しているでしょう。

イングランドは比較的大柄なアタッカーが多いですが、ヴァーディはスピードで勝負するタイプで非常に俊敏なストライカーなのです。

レスターはカウンター戦術がメインのチームです。後方でボールを奪って前で待ち構えるヴァーディに繋ぐというシンプルな戦術ですが、抜群のスピードを持ったヴァーディならそのシンプルな戦術が大きな破壊力を持ちます。

ヴァーディと相手ディフェンダーが並ぶような形でボールに突っ込むことになればディフェンダー側はほぼ勝負になりません。ヴァーディがボールにワンタッチするだけであっという間に振り切られてボックス内まで持ち込まれてしまいます。

またヴァーディはボールを持った時にもスピードは落ちず、持ってから相手に突っかけるように仕掛けて瞬発力で一気に抜き去るようなプレースタイルもこなすことができます。ボックス付近で発揮されるスピードはプレミアリーグでもトップクラスの才能と言えるでしょう。

そしてヴァーディはスピードだけでなく相手ディフェンスラインの裏を突くセンス、スペースに効率よく走りこむセンスもプレースタイルでは特徴的です。

とにかく裏に走りこむタイミングが抜群でスペースを見つけるのが早いです。そのセンスはレスターの試合を見ていると一瞬「なぜ相手は誰もヴァーディをマークしてないんだ?」と思わされるほどで、元イタリア代表インザーギのように軽々と相手ラインをブレイクしていけます。

上述のスピードと併せてこれだけカウンター戦術にマッチするストライカーは近年では珍しいですね。優勝したシーズンは岡崎がボールを追いかけまわしてカンテがボールを奪ってドリンクウォーターが配球してヴァーディが裏に抜け出して決めるというシンプルな戦術でビッグクラブを次々と破っていった事が思い起こされます。

ドリンクウォーターのプレースタイルはこちらも参考に→ドリンクウォーターのプレースタイルは?チェルシーに移籍決定!

カンテはこちら→「どこにでもいる」フランス代表カンテのプレースタイルと性格

シュートも冷静で正確、まさにストライカー

さらにヴァーディはストライカーの本分であるシュートセンスも抜群です。ストライカーには最も大事な能力の一つになりますが、ヴァーディはゴール前で非常に冷静なタイプでゴールキーパーが飛ぶ方向をよく見てキーパーの反応する方向とは逆方向に安定して正確なシュートを蹴りこむことが可能なのです。

優勝シーズンのリヴァプール戦では裏に抜け出したヴァーディがペナルティエリアの外側45°から凄まじいダイレクトボレーを叩き込んで話題になりましたが、あれもキーパーの取れないコースに的確に打っていますね。

これだけゴール数の多い選手なので当然ですが、ヴァーディはスピードだけでなくシュート技術も高いと言えるでしょう。

また優勝した「ミラクル・レスター」は4-4-2のフォーメーションでカウンターする戦術のため、前から積極的にプレスをかける必要がありました。ヴァーディはスタミナも豊富なタイプで要所でしっかり戻ってきますし、決して上手ではないですが守備もサボらずにやれる選手です。90分間走り回れるストライカーというのは貴重ですよね。サイドに頻繁に開くなど横に動けるエリアも広いです。

スタミナがあればスプリントの回数も増やせますし、よりヴァーディ持ち前のスピードを使った裏抜け駆け引きがやりやすくなります。

ヴァーディはすでに30歳になっていますが、まだまだスピードが衰える気配はありません。イングランド代表にはケインというセンターフォワードがいますが、スピードと裏取り能力ではヴァーディが上なので2トップを組むと面白そうなんですけどね。ケインはパスも出せますし。

ケインのプレースタイルはこちらも参考に→プレミア2年連続得点王ハリー・ケインのプレースタイルは?トッテナムのエース!

ヴァーディがこのままの才能を維持できるなら将来的にビッグクラブに移籍する可能性もあります。レスターではやれる事は限らていますしね。いずれにしてもカウンター以外の戦術でどうやって持ち前のスピードを活かすかも見てみたいストライカーと言えるでしょう。

POINT

・プレミアでもトップクラスの裏抜けスピード

・シュートも冷静にキーパーに位置を見ていて上手い

・スタミナも抜群の数値