サッカーの試合でおなじみの選手が子供と手をつないで入場するシーン。他のスポーツではあまり見かけませんよね?
入場する前には選手がその子供たちと笑顔で話している様子もよくあります。
そして子供一人ではなく複数の子供を抱いて入場している選手もいますよね。こういった子供たちは一体誰なのでしょうか?関係者?親族?
実はあの子供たちにはしっかりとした意味と目的があるのです。
サッカー選手入場の際に手をつなぐ子供たちの意味
「フェアプレー」精神の具現化
サッカーの試合で入場するときに選手と手をつないでいる子供たちは「エスコートキッズ」と呼ばれています。リーグや主催のスポンサーによって募集されて集まった子供たちです。リーグなどの規約によっては自分の子供を連れて入場できる場合もあり、特に南米の選手などはたまにやっていますよね。複数の子供を抱いている場合は大体選手の子供です。
このエスコートキッズはいくつかの目的があって制度化されているもので、大きな目的としては「フェアプレー」の推進という目的があります。
つまり「子供が見ているんだから」汚いことはせずにルールを守って恥ずかしくないプレーをしなさいということですね。
国によっていろいろ制度は違いますが国際サッカー連盟FIFAは1998年のフランスW杯から正式採用しています。
入場前の興奮抑制
上と同じような件ですが、エスコートキッズは試合前の興奮を抑制する目的もあって採用されています。
サッカーは基本的に入場は対戦チームが近距離で2列並んで入場します。そして入場前は気が立っている選手も多く、血の気の多い選手だと対戦相手とトラブルになる恐れもあるので子供をそばに置いておくことでそういったもめ事や喧嘩を抑止しようということですね。
エスコートキッズにはどうやってなる?
あのエスコートキッズに自分の子供も是非やらせたい!と考えている親御さんはきっと多いかと思います。
基本的にエスコートキッズは上記した通り、クラブやスポンサーが募集して集めることがほとんどです。
クラブだとJリーグはクラブ公式ホームページやクラブ会報で募集していることが多いですね。日本代表はホーム日本の場合キリンやKDDIといったスポンサーやJFAがインターネットで一般公募をかけています。2014年のブラジルW杯では公式スポンサーのマクドナルドが世界中から募集していましたね。
代表戦の場合はエスコートキッズと同時に国旗を持つ「フラッグベアラー」という役割も募集していることがあります。エスコートキッズもフラッグベアラーもサッカー経験の有無は基本的に全く関係なく、サッカー未経験のお子さんでも問題ありません。
募集年齢はリーグやクラブ、スポンサーなど募集する側によってまちまち。ですが基本的に大人はなれません。笑
参考までにロシアW杯最終予選に臨む日本代表のエスコートキッズは小学1年生~3年生まで、と募集要項に定められています。
ただ募集倍率は厳しく、かなりの狭き門となることが予想されるのでもし当選したら本当に幸運だと言えるでしょう!
コメント
ずーっと気になっていました、
>サッカーの試合でおなじみの選手が子供と手をつないで入場するシーン。
なるほど、フェアープレーが原則ですね。スッキリしました。
>他のスポーツではあまり見かけませんよね?
あまり見かけないとは?そのほかのスポーツにも有りますか?素朴な疑問です。