「どこにでもいる」フランス代表カンテのプレースタイルと性格

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チェルシーに所属するフランス代表エンゴロ・カンテ選手が2016-2017シーズンのイングランドサッカー協会が主催する年間最優秀選手賞に選ばれました。

この賞は選手が投票するものなので、カンテ選手がいかに対戦相手から恐れられ、尊敬を集めているかの証明になりますね。

今回はフランス代表、チェルシーFCに所属するエンゴロ・カンテ選手のプレースタイルや性格について見ていきたいと思います。

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カンテのプロフィールとプレースタイル

カンテのプロフィール!身長が低い!

 

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国籍 フランス、マリ(代表はフランス)

出身地 パリ

生年月日 1991年3月29日

身長 169cm

体重 68kg

利き足 右足

カンテはアフリカのマリにルーツを持つパリ生まれのフランス人選手です。

プレミアリーグ屈指の実力を持つ選手であれば小さい頃からプロのユースチームで育っているだろう・・・と思いきやカンテは2010年、20歳目前になって初めてフランスリーグに所属するブローニュのユースチームに入団します。

それまではシュレンヌという地域のアマチュアチームでサッカーをしていたのです。

遅まきながらも活躍を見せたカンテは2013年に同じフランスリーグのカーンへ移籍、そしてそこでもさらに評価を高め2015年にイングランドプレミアリーグのレスター・シティに移籍します。

レスターでは開幕前の下馬評をひっくり返す優勝劇を演じたことでも有名ですよね。ここでカンテはプレミアリーグ年間ベストイレブンを受賞するほどの活躍を見せます。

2016年にはビッグクラブ、チェルシーFCに移籍。2年連続でのプレミアベストイレブンに選出されると共に選手投票で受賞者が決められる2016-2017シーズンのイングランド最優秀選手賞を受賞します。

カンテのプレースタイル!身長が小さいが・・・

カンテの主なポジションはセンターMFもしくはインサイドハーフです。

そしてカンテのプロフィールで最も目を引く部分であるのが身長の欄でしょう。

169cmとサッカー選手のなかではかなり小柄な方です。メッシやペドロ、アレクシス・サンチェスやジャッケリーニなども身長はこれぐらいですが、高さと強さが求められがちなセンターMFでこれだけ小柄な選手はあまり見かけません。

しかもハイボールが多く、競り合いがタフで有名なプレミアリーグでスタメンです。

カンテがそんなプレミアで活躍できる理由は運動量とボール奪取のセンスに他なりません。

こちらはレスター・シティに所属している頃、2016年に行われたアーセナル戦前半のカンテのポジション分布図です。

どこにでも出没していますね・・・

カンテが「地球の30%をカバーしている」「温暖化の原因はカンテ」などとジョークで言わるのも理解できる運動量です。

さらにプレミアリーグの公式データを見てみるとタックル成功数が110回で全選手の中で2位(2017年4月時点)。チェルシー全体で556回ですのでチーム全体の約2割のタックルをカンテが成功させていることになりますね。

相手のボールを奪う能力は世界でも屈指でしょう。

そして守備だけでなくパス数もリーグ全体で5位と繋ぐ仕事もこなせます。

データ参照元:プレミアリーグ公式サイト「Stats Centre」

レスターの時は本当にボールを「刈り取る」のがメインの仕事でしたが、チェルシーでインサイドハーフもやるようになってからこうしたゲームメイクにも頻繁に顔を出すようになって一皮むけた感がありますね。もちろん持ち前の運動量は変わっていません。

よく守備が上手かった元フランス代表のマケレレとも比較されますがカンテは足も速いのでよりダイナミックに前線に持ち込む仕事も可能です。

チェルシーではパサーであるセスクのロングパスに後方から飛びこんでいくようなプレーも見せる事があります。

セスクのプレースタイルはこちらも参考に→セスク・ファブレガスのプレースタイルは?チェルシーでは戦力外候補から再び主力へ

カンテは実直で大人しく、欲のない性格

極めて大人しく真面目なカンテ

カンテはその大人しく実直、そして下品な欲の無い性格である事も有名です。

こちらはフランス代表がEURO2016に挑んだ時のカンテのインタビューですが話し方からしてとても真面目そうな印象を受けますよね。

またレスターに所属していた頃、遅刻して罰金100ポンドを課されそうになった時には「その100ポンドはアフリカで生活に困っている人に渡すべき」とジェイミー・ヴァーディらに告げた事もあるそうです。

ちなみに上述した「地球の30%をカバーしている」などの「カンテ・ファクト」と呼ばれる大げさな噂話には「面白いけど明らかに30%はカバーしていないよ」と真面目に回答しています。

愛車は未だにミニクーパー

ビッグクラブのサッカー選手と言えば高級スポーツカーを乗り回すのが普通です。

しかしカンテはレスターに入団した頃に買ったミニクーパーを未だに大切に乗っています。

大金を稼いだ人にありがちな欲望とは全く無縁のようですね。

カンテに足りないのは「オーラ」?

よく比較される元フランス代表で元チェルシーのクロード・マケレレはカンテを素晴らしい選手と認めつつも「チームを引っ張るリーダーシップ」や「勝利に導いてくれる説得力やオーラ」がまだ足りないと称しています。

確かにカンテは控えめな性格ですが、クラブを率いる中心選手には時にそういった雰囲気は大切ですよね。チェルシーのレジェンド、ジョン・テリーやフランク・ランパードにもそういったオーラが感じられました。

しかしカンテはまだチェルシーに入って日が浅いので、ビッグクラブの環境に慣れればリーダーシップや自覚はその内ついてくる物だと思います。カンテのリーダーシップが覚醒する日を待ちたいですね。