2017年4月25日時点でWBCに出た選手達の不調が叫ばれています。
特に侍ジャパンでも主砲として活躍した昨年のセ・リーグ打撃二冠横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手や日本ハムファイターズの中田翔選手、ソフトバンクの松田宣浩選手らの不調は深刻ですよね。
例年とは違いシーズン開幕前に大きな負担とプレッシャーを受けることになるWBCですが・・・果たしてその影響は実際どうなのでしょうか?侍ジャパンの選手たちの不調は本当にWBCが原因なのでしょうか?
WBC侍ジャパン選手のシーズン成績は?※2017年4月25日時点
投手
菅野智之(巨人)→すでに2勝しており調子は落ちてない
藤浪晋太郎(阪神)→1勝するもコントロールが定まらない場面が多く、さらにインフルエンザで登録抹消
秋吉亮(ヤクルト)→2勝2セーブ2ホールド自責点0と好調
岡田俊哉(中日)→不調で2軍落ち
増井浩俊(日本ハム)→2セーブ1ホールド。まあまあの調子
宮西尚生(日本ハム)→4ホールドも自責4でいまいち
武田翔太(ソフトバンク)→右肩の違和感で4月14日に登録抹消
千賀滉大(ソフトバンク)→2勝1敗。しっかり投げられてる
石川歩(ロッテ)→3試合先発で3敗。防御率7.62で状態が悪く、4月19日に登録抹消
牧田和久(西武)→4ホールド自責0。好調。
則本昂大(楽天)→1勝するもいまいちピリッとしない投球
松井祐樹(楽天)→2勝8セーブ2ホールド自責点0と絶好調
平野佳寿(オリックス)→1敗1セーブ1ホールド自責点4。うーん・・・
捕手
小林誠司(巨人)→守備は通常営業も打率は1割台と低迷
大野奨太(日本ハム)→打率悪いがそんなに出場していない
炭谷銀仁朗(西武)→通常営業中
内野手
坂本勇人(巨人)→打率3割5分。好調
山田哲人(ヤクルト)→打率2割2分。本塁打2と山田にしてみれば物足りない。
菊池涼介(カープ)→打率2割8分とまあまあ。守備は相変わらずいい。
田中広輔(カープ)→調子まあまあ、徐々に上げてきている
中田翔(日本ハム)→打率1割台、本塁打0と絶不調。内転筋挫傷で登録抹消。
松田宣浩(ソフトバンク)→こちらも打率1割台と不調。三振も17と多い。
外野手
青木宣親(アストロズ)→出場数は少ないもののマルチヒットを記録するなど悪くない調子
鈴木誠也(カープ)→打率3割。好調
筒香嘉智(DeNA)→昨年の打撃2冠王だが・・・本塁打0と絶不調。
平田良介(中日)→本塁打4本13打点。好調。
内川聖一(ソフトバンク)→本塁打5本打点19。非常に好調。
秋山翔吾(西武)→走攻守に調子良し。
参照元:NPB公式 シーズン成績
WBCが選手の調子に及ぼす影響はどれくらい?
時期的に調整が難しい?
WBCは3月、そして侍ジャパンの強化試合は2月から始まっていました。
普段なら各選手は休養に入り、徐々に調整をしていく段階ですよね。この時期に一度ピークを持ってきてWBCが終わった段階で再度休養。そしてシーズン開幕にコンディションを合わせるのは簡単ではないでしょう。
岡田俊哉選手や石川歩選手は2軍で再調整という形になっていますが・・・これもコンディション不良が原因かと思われます。
ボールの変化も一因か?
中田選手や筒香選手の打撃不振はWBCで使用したメジャーリーグのボールかもしくはメジャーのピッチャーが投げる球が影響しているかもしれません。
メジャーのボールは日本の統一球より重たく、重さにバラつきがあるので変化しやすいです。筒香選手も中田選手も相手のレベルが低かった日本ラウンドではバンバン打っていましたが、決勝ラウンドでメジャーのピッチャーがメインで投げるツーシームにはほとんど対応できていませんでした。
ツーシームに関してはこちらWBCのときに書いた日本人打者が苦戦するアメリカのツーシームとは?もご参考ください。
その変化量の多いツーシームの残像が未だに残っていても不思議ではありません。筒香選手、中田選手のようなホームランバッターは特に影響が大きかったでしょう。
逆に巨人の坂本選手のようなアベレージ寄りのバッターは比較的調子を崩していません。
WBCの影響は選手によって違うので精査すべき
WBCのシーズン開幕となった2017年ペナントレースですが、好調の選手、不調の選手両方見受けられますね。
好調を維持している選手は素晴らしいとは思いますが、かといってコンディションを崩している選手が悪いわけではないでしょう。
「プロなら調整すべき・・・」と言っている解説者も見受けられますが、開幕前に一度コンディションのピークを持ってきてそれをシーズン通して維持するのはそんなに簡単なことではないと思います。
NPBはどうやらWBCに出場した選手にヒアリングをして情報を集めるそうですね。
好調の選手の調整方法、不調の選手の調整方法、これらの情報はしっかり保存して4年後に生かして欲しいですよね。
このままだとWBCに出場する選手が減ってしまう可能性が高いので・・・