野球における先発、中継ぎ、抑えの向き不向きは何で決まるのか?

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野球中継を見ていると投手が投げるときに細かい役割も一緒にアナウンスされる事が多いですよね。

先発、中継ぎ、セットアッパー、ワンポイント、抑え、クローザー・・・

同じピッチャーという職業でもかなり呼び名が異なります。

今回はそんな投手の役割分担とその役割に向いている選手、向いていない選手はどういったものなのか?何が基準なのか?を見ていきたいと思います。

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先発投手に向いている選手や能力は?

投手は大きく分けて「3つ」に分類することができます。

まずは試合の最初から投げ、エースと呼ばれる選手も多い先発投手に向いている選手から。

先発投手が「勝利投手」の権利を得るにはリードしたまま「5回」を最低でも投げる必要があります。

なので求められる能力としては100球以上一定のクオリティを保ったまま投げられる「スタミナ」、打順が何巡しても対策されにくい「多彩な球種」などが求められる能力です。

だいたい先発投手なら「6回3失点(自責)」くらいが合格ラインでしょうか。メジャーでもこの数字は「クオリティスタート」と言って評価の基準になっています。

近年で有名な先発向きの選手としてはソフトバンク松坂大輔選手、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有選手、西武ライオンズ菊池雄星選手、阪神タイガース藤浪晋太郎選手などが挙げられます。

・・・マイペースっぽい人ばっかりですね笑。

事実マイペースな人は先発投手に向いているとされています。じっくり試合を構築する要素が求められますし、長いイニングを投げるので仮に少しばかり失敗したりコントロールが悪くても取り返すチャンスがたくさんあるからです。

立ち上がりの内容が良くないが数を投げる内に尻上がりに調子が良くなる「スロースターター」な選手も先発向きと言えるでしょう。

中継ぎ投手向きの選手や能力は?

中継ぎ投手で最も大事な能力は、「球速」と「尖った変化球」、「コントロール」、「やさしさと寛容な心」です。

中継ぎ投手は先発投手が乱調で打たれた時や、疲れてスタミナが落ちてきた時などで登板する事が多いです。

なので基本的に「ピンチを背負った状態」で登板しなければならず、「ホールド」という中継ぎ投手のための記録を獲得するには他人(先発投手など)が出したランナーを文句を言わずに処理する必要があります。

なのでメンタル的に強くないといけませんし、開き直れる胆力や他人のために働ける優しさも必要な難しいポジションと言えるでしょう。

先発投手のように球種が多彩ではないいわゆる「一芸」タイプも中継ぎ向きと言えるでしょうね。

イニングは1回、長くても2回くらいしか投げない事が多く、場合によっては打者一人のために中継ぎ投手がつぎ込まれる(ワンポイント)事も多いです。なので一つだけでもいいので尖った武器や空振りがとれる強力な変化球があれば球数や球種をたくさん投げられなくても使う側の計算が立ちます。

スタミナも先発に比べて少なくてもいいです。「100球だといいボール投げられないけど30球ならメジャークラス」という選手は日本プロ野球にもたくさんいます。そういった選手は中継ぎ向きと言えるでしょう。

中継ぎに向いてないタイプとしては「コントロールが悪い」タイプの選手が挙げられます。上記した通り中継ぎが登板する時は「相手にもう1点もあげられない」という状況ですので、先発のようにゆっくりコントロールを調節している暇はありません。

どんな時でも「出番」と言われたら即座にストライクゾーンに高確率で投げられる選手じゃないと中継ぎは難しいでしょう。

それと中継ぎは基本的に毎日準備しなければいけないので肩を回復させる身体的な治癒能力の高さも必要だと思います。

中継ぎの勲章である「ホールド」が記録される条件についてはこちらをご参考下さい→野球における投手のセーブ、ホールドの意味と記録される条件

抑え投手向きの選手や能力は?

抑えは英語で「クローザー(閉じる者)」と言われているように先発、中継ぎが作った試合をきっちり終わらせる投球が必要で、ミスが最も許されない役割です。

基本的に最後の回しか登板しない事が多いポジション。「球速」や「強力な変化球」など絶対的な投手としての能力が求められる花形の役割と言えるでしょう。

抑え投手の魅力は「能力の高い選手が限られた回をフルパワーで投げる」所に集約されていると思います。

前述の中継ぎ投手と同じように試合終盤で投げるのでまずコントロールミスは許されません。そしてストレートの速さや空振りのとれるウイニングショットも必要です。

代表的なのは元ニューヨーク・ヤンキースのレジェンドであるマリアーノ・リベラ。彼はストレートとカットボールしか投げない特異な投手でしたが、そのカットボールの性能がとても尖っていて打者は分かっていても対応できず、メジャーリーグでセーブの山を築いた事でも知られています。

またシカゴ・カブスの上原浩治選手も抑えに向いているタイプと言えるでしょう。巨人で先発をやっていた時からストライクゾーンに入れる事が難しいフォークを狙った所に意図的に叩き込む異次元のコントロールを誇り、メンタルも強い選手です。

2016年のNPBクライマックスシリーズでは日本ハムファイターズの大谷翔平選手が抑えとして登板し、165kmという日本最速記録を樹立して話題になりました。こういった球威や球速に優れる選手もクローザーには向いていると言えるでしょう。

いずれにしても投手はポジション毎に難しさが異なるため向き不向きの適性は慎重に行う必要があると思いますね。

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