FIFAランキングで日本が低い理由は?アジアは上げにくい環境

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サッカーで日本代表の試合を見ているとよく対戦相手の国名の前に「FIFAランキング〇位の・・・」という説明がされることがありますよね。

このFIFAランキングってどうやって算出されるものなのでしょうか?そしてそのランクはサッカーの試合にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

ちなみに日本はなんと最大で9位にまでランクアップしたことがあります。しかし今はだいたい50位前後と高くはありません。この落差は日本代表が弱くなってしまったということでしょうか?

いいえ、そんなことはないのです。FIFAランキングの算出方法が一時期を境に変わった影響なのです。

それではこのFIFAランキングの意味と算出方法の変遷を見てみましょう。

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FIFAランキングの意味と用途

FIFAランキングとは

FIFAランキングとは国際サッカー連盟が定期的に発表している代表チームの強さをランク付けした数字で、一応高ければ高いほどいいです。

このランキングは1993年から使用され、2006年に一度算出方法が変更されてその方式がいまでも使われています。近年日本は大体45位~50位前後につけることが多いですね。1位、2位、3位はブラジルやアルゼンチン、ドイツといった強豪で占められています。

FIFAランキングは何に使う?どんな意味が?

FIFAランキングは主に国際大会におけるシード分けに使用されます。

つまりランキングによってグループが分けられ、上位同士が予選で潰しあいにならないようにするためと、なるべく各グループのレベルが均等になるように抽選グループを分けるいわゆる「ポット分け」に使われるということですね。

その理由からFIFAランキングは高ければW杯予選などで同じランキング帯の強豪と当たる確率が下がるのでまあまあ重要と言えるでしょう。

しかし日本のランクが50位付近というのは低い気がしませんか?

上位の国は大体南米、ヨーロッパ、アフリカの強豪が多いです。それは当然だと思うのですが、ハンガリーやアイスランドや北アイルランドやスロバキア、ブルキナファソ、アメリカなども日本よりずっと高い数値。

日本はこれらの国とはそこまで実力に差はないはずです(たぶん)。

しかし日本、というかアジアの国は比較的FIFAランキングで上位にランクされにくいという現状があります。アフリカ、南米、ヨーロッパと何が違うのでしょうか?

FIFAランキング算出の要素4つと日本が低い理由

FIFAランキングの算出方法

FIFAランキングは直近の48か月に行った国際試合から算出され、要素は主に4つ。

・勝敗

・対戦国の強さ

・地域の強さ

・大会の重要度

から計算されます。

勝って得た「基礎ポイント」に最新の「最新FIFAランキングに基づく対戦国の強さの値」を掛け、「アジアやヨーロッパなど地域のレベルに基づく定数」を掛け、そして「W杯や親善試合など大会の重要度の値」を掛けて算出します。

つまり最もランキングを上げやすい環境はというと「ヨーロッパ、南米(地域)の強豪国同士(国の強さ)がW杯本大会(大会の重要度)で対戦し、勝った方(勝敗)」の国がランキングを上げやすいと言えますね。

逆に最も上げにくい環境は「地域レベルの低いアジア、オセアニアの低ランク国同士で行う親善試合」と言え、こういった試合ばかりやっているとFIFAランキングはほとんど上がりません。

アジアはFIFAランク上げにくい環境

上記の基準を考えると「地域の強さ」レベルが高く設定されている南米やヨーロッパはそれぞれ同じ地域の国と対戦することが多いので必然的にランクは上がりやすいでしょう。

またアフリカや中南米といった大陸は「試合の重要度」が高いアフリカネイションズカップ、北中米ゴールドカップという大陸カップが2年毎に行われている(アジアカップは4年に1度)のでFIFAランクポイントを稼ぎやすく、比較的上位に位置されます。

アジアは地域レベルも低く設定されていますし、W杯予選以外は親善試合ばかり。しかも地理的にヨーロッパ、南米の強豪と試合する機会がほとんどないという状況なので、FIFAランキングが他の地域よりも上げにくい環境なのです。

年に10試合くらいしかない国際Aマッチも多くがアジア予選に日程を取られてしまいますしね。

なので日本は同じくらいの強さの他地域の国に、ランキング上では水を空けられてしまっているのですね。

しかしそんな日本も昔はなんと9位という高ランクを与えられたことがあります。

日本が昔FIFAランキング高かった理由

日本が9位になったのは1998年フランスW杯前でした。

このときはランキングの算出方式が今と異なり、算出期間は直近12か月で地域レベルや対戦国の強さなどが影響しなかったため、アジアでも親善試合で低ランクの国に勝っているだけで上位にランクされることができました。

そのため、日本を含むアジアの順位が異常に高かったのです。

ランキング方式が現行のものになった後も2011年ザッケローニ監督のときに13位を記録したことがあります。

このときはアジアカップでも優勝しましたし、アルゼンチンなど強豪を破ったりしていたので上位に入る事ができたという訳ですね。

最近の日本はアジアカップで負けたり、強豪国とは試合すらしていないのでランキングが低いのは仕方ないでしょう。

地理的に強豪国との対戦が難しい中日本はよくやってる方だと思います。

近年の日本代表がふがいないのは事実ですし、ランキング20位以内の国と比較するとアレですが、同じようなランキング推移の国とランキングが少し高い、少し低いなどという比較は観戦する目的ではそんなに気にする必要がないと言えるでしょう。