フランス人騎手C・ルメールが日本に移籍した理由は?日本語はどう?

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現在日本で大活躍し名馬に乗りまくっているフランス人騎手、クリストフ・ルメール。

もともとフランスやイギリスでG1を何度も勝つなどフランスの名ジョッキーとして知られていましたが、2014年イタリア人のミルコ・デムーロと共にJRAの騎手試験に合格、日本中央競馬史上初めての「外国人JRA所属ジョッキー」となりました。

馬をコントロールする騎乗技術はもちろんのこと、ペース判断にも優れる世界的ジョッキールメール。ヨーロッパやアメリカで活躍していた彼はどうして日本に定住して競馬に乗ることを決めたのでしょうか?

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クリストフ・ルメールが日本に来た理由と流れ

アガ・カーンから契約を切られる

ルメールがJRA所属の騎手になろうと決断したきっかけの一つは、名馬主との契約が終了したことが大きいでしょう。

2010年頃より大馬主であるアラブの王族アガ・カーン4世のフランスでの主戦騎手を任されていましたが、期待されたより勝ち星を挙げることができず、2013年に元主戦のクリストフ・スミヨンに変えられルメールとの契約は打ち切りになってしまいました。

日本の競馬と違ってヨーロッパの競馬は馬主との契約関係が大きく成績に影響します。そしてこの契約切れをきっかけにルメールはフランスでも徐々に成績を残せなくなってきます。

JRAが外国人騎手に通年免許許可

もともと海外で一定の成績を収めた騎手が1年に数か月「短期免許」という形で騎乗することは許されていました。特に外国人騎手がこぞって訪れるのはヨーロッパの競馬がオフシーズンとなる冬、日本だと秋冬のG1シーズンですね。

ルメール騎手も2002年から毎年冬は短期免許で日本に通い、有馬記念ではハーツクライに騎乗してあのディープインパクトを破るなど大活躍。本人も日本の文化やたくさんいい馬に乗せてくれる環境を気にいっていました。ドバイや香港、ヨーロッパで毎年のように勝ち星を挙げる日本馬のレベル向上にも魅かれたようです。

そして2013年、日本中央競馬会JRAが「試験に受かれば外国人に通年免許を与える」という決定を下したのです。

アガカーンに契約を切られてこの先の騎手人生について悩んでいたルメールは心機一転、JRAの騎手試験を受験し、2014年に見事合格。日本で新しい騎手人生を歩むことを決断します。ちなみにフランスの騎手免許は制度上すでに返上しているそうです。ルメールの日本競馬にかける本気度が分かりますよね。

同じタイミングでJRAの試験に合格したミルコ・デムーロについてはこちらも参考に→イタリア人騎手ミルコ・デムーロが日本に来た理由とは?親日エピソードも

サトノダイヤモンドで涙した理由

そしてもう一つ移籍の理由としては、ルメールには日本で「一から育てた馬」でG1を勝ってみたいという気持ちがあったそうです。

短期免許のときは数か月しか日本にいれないため、馬の癖や走り方などはほとんど即興で把握しなければいけません。それでもたくさん勝っていましたが難しいのは間違いないところですね。

なので1年を通して日本で騎乗することでデビュー前の若駒への教育から携わることができるためJRAの騎手試験を決めた、という部分もあるようです。

2016年サトノダイヤモンドで有馬記念を制した時、普段は大きく感情を露わにしないルメール騎手が目に涙を浮かべて喜んでいましたね。サトノダイヤモンドはデビュー時から全てルメール騎手が手綱を取っていますから喜びもひとしおだったのかと思います。

ルメールは日本語が上手?将来ラーメン屋!?

外国人がJRAの騎手試験に合格するには日本語の口頭試験があり、それなりに日本語が喋れないといけません。

しかしルメール騎手は懸命に勉強し、今では意思疎通はほとんど問題ないレベルに上達しています。勝利後のインタビューでも全て日本語で対応していますよね。騎手や調教師など競馬新聞に書かれていることなら漢字も読めるようです。当時放送されていた朝のドラマ、「マッサン」を見て日常会話の勉強もしていたようですね。

ギリギリで川田将雅騎手の馬に競り負けたレース後には川田騎手宛てに「KOROSUZO」と書いた張り紙をしたこともあります。(もちろん仲良し間でのジョーク)どうやら日本語のスラングも大分覚えているようです笑

ルメール騎手は現在嫁や子供たちと共に京都で暮らしています。子供たちはフランス人学校に通いながら日本での生活を満喫しているみたいですよ!

食事の方はというと・・・日本食は全く問題ないようですが納豆だけは匂いからしてダメだそうです。笑。

そしてラーメンも大好きらしく、将来はフランスでラーメン屋をやりたいとも仰っています。

2016年は惜しくも1勝差で戸崎圭太騎手に全国リーディングを譲りましたが今年はいけるかもしれないですね。外国人騎手による全国リーディングとなれば紛れもなく競馬会におけるパイオニアとなることでしょう。

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