大阪杯がG1に昇格した理由、デメリットも・・・

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2017年度から今までG2だった阪神2000mで行われる「産経大阪杯」が「大阪杯」としてG1に昇格することとなりました。

今までこの時期に国内で大きな中距離レースは存在していなかったので中距離馬の選択肢が増えたことは喜ぶべきことでしょう。

そもそもなぜ大阪杯はG1に昇格したのでしょうか?その理由と得られるメリット、デメリット、初年度に集まったメンバーを見ていきたいと思います。

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大阪杯が昇格という形で新G1に

久しぶりの新G1競争

大阪杯は2016年度までG2「産経大阪杯」として阪神競馬場で行われ、春の天皇賞や宝塚記念の重要なステップレースとなっていたレースで、2017年度からそれをG1大阪杯として昇格させた形です。

日本に新G1が誕生するのは2006年のヴィクトリアマイル以来11年ぶりのこと。(名称、施行競馬場が変わっただけのチャンピオンズカップ除く)

大阪杯昇格の目的と理由とメリット

JRAが大阪杯を昇格させた理由として第一に挙げられるのは「2000mの中距離路線充実」です。

今まで春の古馬王道路線としてはステップレースから4月末か5月初旬の3200m天皇賞・春を使って6月末の宝塚記念に向かうという流れでした。

最近は天皇賞・春ではなく3月末のドバイミーティングや4月の香港クイーンエリザベス2世カップに向かうパターンも増えていましたね。

JRAは4月の国内中距離路線を走る馬が海外に流出してしまうのを憂慮し、今回2000mの大阪杯をG1に昇格させる運びとなったのです。

普通の中距離馬は春はまずここを使ってくるパターンが増えると思うのでその充実という意味ではメリットでしょうね。

春古馬三冠ボーナスも

これに伴い、大阪杯→天皇賞春→宝塚記念を同一年に全て勝った場合は内国産馬2億円、外国産馬1億円の特別ボーナスが与えられることも発表されました。

秋の天皇賞・秋→ジャパンカップ→有馬記念の秋古馬三冠と同じような感じですね。これによりこの春古馬路線自体は以前より充実したと言えるでしょう。

実際この3つのレースを連続して勝つのはすごく難しいとは思いますが・・・

ドバイミーティングに出る馬が少なくなってしまうのでは?という意見もありますがドバイは招待されないと行けないし遠いし特別に賞金が高いしリッチな待遇受けられるしで行きたい陣営は大阪杯関係なく最初からそうするでしょうからそこまで関係ないと思います。

大阪杯G1昇格に伴うデメリット

天皇賞・春のメンバーが薄くなるかも

心配なのは、2000mの大阪杯がG1に昇格したとなれば今まで適切なレースがなく、仕方なく春の天皇賞を使っていた馬たちが大阪杯に照準を絞って天皇賞春に不出走という事態を招きやすいこと。

確かに今ヨーロッパの競馬は2400m以上の長距離よりも2000mを中心とした中距離路線にメインが移り変わりつつあります。その流れもあって大阪杯をG1にしたのでしょうが・・・

伝統ある天皇賞・春のメンバーが薄くなるのは非常に寂しいです。いくら海外の競馬が中距離にシフトしているからと手放しでそれに合わせているのだとしたら単純すぎるような気がします。

日本の競馬はヨーロッパで廃れた「長距離を走れる馬」の血統が絶妙に作用して今のレベルの高さを保っている部分もあるはずなので、そういったステイヤーたちが血統を残せる機会をこれ以上減らしてほしくはありません。

世界中で流行った血統が同じになると日本競馬最大の特徴であるレースの多様性が薄れてしまう恐れもあると思います。

G1乱発による価値低下

日本競馬の良さの一つはG1の数が比較的制限されていることがあると考えます。

たまにしかG1がないからタイトルに対する希少価値も生まれてくるということもあると思いますね。

現状G1の数は丁度いいように感じますが、この久しぶりの新G1大阪杯の昇格をきっかけにG1が乱発されるような状況だけは避けてほしいですね。すでにホープフルステークスのG1昇格が発表されるなど少し心配な兆候が出ていますが・・・

大阪杯昇格初年度のメンバーは?

大阪杯昇格によるメリットとデメリットは今のところ半々くらいかなと思っています。実際にレースをやってみないと分からないこともあるでしょうし、メリットデメリットはとりあえず置いてレースを楽しみたいですね。

大阪杯昇格初年度にあたる2017年4月2日に行われる同レースではダービー馬マカヒキ、菊花賞、天皇賞春、ジャパンカップ勝ち馬キタサンブラック、香港ヴァーズ勝ち馬サトノクラウンなど中々のメンツが集まりました。

来年度からも中距離路線の雄が集まることは間違いないと思います。

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