北島三郎の馬キタサンブラックの強さは3つ。血統と気性も

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4月2日、今年からG1に格上げされた阪神2000m大阪杯は歌手の北島三郎オーナーのキタサンブラックが後続を寄せ付けない強い走りで快勝しました。

キタサンブラックはこれで菊花賞、天皇賞春、ジャパンカップ、大阪杯とG14勝目。

中、長距離で紛れもない名馬として順調に歩みを進めています。

ではキタサンブラックの強さの秘訣はどこにあるのでしょうか?血統と気性を踏まえて見てみましょう。

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キタサンブラックの血統と気性

キタサンブラックの血統

キタサンブラックは父がディープインパクトの兄ブラックタイド、母が未出走のシュガーハート、母父は短距離の雄サクラバクシンオーです。

ここで注目は母父のサクラバクシンオー。

サクラバクシンオーは短距離を中心に使われ、1200mを8戦7勝(うちG12勝)という成績を収めた日本競馬の歴史に残るスプリンターです。

産駒も短距離で適性を発揮し、数々の勝利を収めています。

なのでこのキタサンブラックも短距離が一番いいのではないかと言われていて、特に2400mの日本ダービーを14着と大敗したときは「やっぱりこの馬は短距離向き」という評価する人が多かったのです。

しかしその年の秋、中山2200mのG2セントライト記念を制するとその後の京都3000mの菊花賞を快勝。暮れの有馬記念で3着に入り長距離の適性を見せつけます。

そして3200mの天皇賞・春を武豊騎手の完璧なエスコートもあって逃げ切り完勝。

東京2400mのジャパンカップも逃げ切りで制しています。

血統的には短距離向きかと思えるのですが、母父サクラバクシンオーの父サクラユタカオーは中距離馬でサクラバクシンオー自身も本来は中距離よりの血統構成になります。その遺伝子が「隔世遺伝」という形で発現してもおかしくはありません。キタサンブラックの兄にあたるショウナンバッハも中距離で活躍していますね。

どちらかというとパワータイプの種牡馬ブラックタイドとサクラバクシンオーのスピード、サクラユタカーの柔軟性がバランスよく出ていると言えるでしょう。

キタサンブラックのスタートの良さ

レースを見てもらえれば分かると思いますがキタサンブラックは毎回スタートが抜群にいいです。ゲートを出るのも速いですし直後のダッシュも抜群。

この辺はサクラバクシンオーのスピードが生かされているのかなという印象です。

なのでこの馬はほぼ毎回のように逃げもしくは先団に取りつくことができます。しかも騎手も無理に行っているわけではなく馬のスピードで無理なく先行しているのです。

馬に無理させることなく毎回先行するのはやろうとしても中々できることではありません。この馬の成績の安定ぶりはこのスタートの上手さと無関係ではないはずです。確実に前に行ってくれるとなると予想もしやすいですよね笑

気性が良く、弱点の無いキタサンブラック

キタサンブラックの最大の魅力は「弱点がない」ことだと思います。

ここ最近名馬として言われるオルフェーブルやゴールドシップ、モーリスなどは爆発力はあるが気性が悪かったり真面目に走らなかったりとある程度分かりやすい欠点がありました。

キタサンブラックは上記の通りスタートは良く、騎手の思う通りに走る気性、操縦性の良さ、3200mを逃げ切るスタミナ、スピードもそこそこでいつも真面目に走るという目立った欠点が見つからない馬です。

この馬がはっきり凡走するイメージがあまり湧きません。

キタサンブラックは長距離向き

本質的には2200m~2400mくらいが一番強いかなと思いますが2016年の春の天皇賞を実際に逃げ切って勝っています。

鞍上武豊騎手の刻むラップタイムが完璧だったこともありますが、スタートからゴールまで一度も苦しそうな場面がなく、騎手がペースを落としたい所でスピードを落とす、そしてペースが上げたい時にスッと上げる操縦性と気性の良さは間違いなく長距離向きと言えるでしょう。

春の天皇賞はメンバーによっては乱ペースになることも多いですからね。ここまで距離適性の広い馬は最近では珍しいのではないでしょうか?

ブラックタイドのしなやかなパワーとスタミナにサクラバクシンオーの豊かなスピードが合わさっている近年でも特に配合と血統の妙を感じる名馬だと思いますね。

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