エクアドル代表アントニオ・バレンシアのプレースタイルは?サイドバック転向で覚醒?

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一時期はマンチェスター・ユナイテッド栄光の7番を背負っていたにも関わらず、チーム状態が悪すぎてユナイテッド暗黒期の象徴かのように言われていたエクアドル代表のアントニオ・バレンシア。

しかし2016年にジョゼ・モウリーニョが監督に就任し、ポジションを一列下げて本格的にサイドバックとして起用され始めると持ち前のスピードとフィジカルセンスが覚醒し、今ではモウユナイテッドに欠かせないプレミアリーグでもトップクラスのサイドバックになっています。

今回はそんなアントニオ・バレンシアのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。

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アントニオ・バレンシアのプロフィール

名前ールイス・アントニオ・バレンシア・モスケラ(Luis Antonio Valencia Mosquera)

国籍ーエクアドル

出身地ーヌエバロハ

生年月日ー1985年8月4日

身長ー181cm

体重ー78kg

ポジションーDF、MF

利き足ー右足

アントニオ・バレンシアはエクアドル北部にある熱帯雨林に囲まれた石油都市ヌエバ・ロハ出身のサッカー選手です。

幼い頃からアルバイトをするなど恵まれた環境ではありませんでしたが、16歳になるころエクアドルリーグの強豪エル・ナシオナルに入団が叶いここでバレンシアはプロサッカーキャリアをスタートさせることになります。

エル・ナシオナルでの活躍が認められたアントニオ・バレンシアは2005-2006シーズンにリーガエスパニョーラのビジャレアルに移籍。ビジャレアルでは当初出場機会が少なかったため当時2部に在籍していたレクレアティーボにレンタル移籍に出されます。

レクレアティーボでは安定的に出場機会を得て1部昇格などに貢献、2006-2007シーズンからはさらにイングランド・プレミアリーグのウィガン・アスレティックにレンタル移籍することになりました。

2008-2009シーズンにビジャレアルからウィガンに完全移籍を果たすとプレミアでの活躍が評価され翌年にはマンチェスター・ユナイテッドと4年契約。

マンチェスター・ユナイテッドでは途中7番(現在は変更)を着用するなど期待されていましたが、サー・アレックス・ファーガソンの退任などもあってチーム状態が良くなく結果を残せない時期が続きます。

しかし2016-2017シーズンにジョゼ・モウリーニョがユナイテッドの監督に就任するとサイドバックとして高いパフォーマンスを見せ、ヨーロッパリーグ制覇などに貢献しています。

POINT

・リーガ2部で頭角を現す

・プレミア移籍後に本格的に評価を高める

・ユナイテッドでは2016-2017シーズンから本格化

アントニオ・バレンシアのプレースタイルは?

ポジションを下げて使いやすくなったスピード

 

«El hombre no está hecho para la derrota; un hombre puede ser destruido pero no derrotado @manchesterunited

antoniovalencia2525さん(@antoniovalencia2525)がシェアした投稿 –

アントニオ・バレンシアのマンチェスター・ユナイテッドにおける現在の主なポジションはサイドバックとウイングバックです。しかし元々はウイングやサイドハーフでプレーしていました。

バレンシアのプレースタイルで特徴的なのは「後方から走りこむスピードとドリブル」、「パワフルなクロスボール」、「右サイドを制圧できる運動量」ですね。

アントニオ・バレンシアは南米のサイドプレーヤー(いわゆるラテラル)らしくタッチライン際で発揮されるスピードが非常に豊かでワイドからの攻撃を強く活性化させられる選手なのです。

上記の通りアントニオ・バレンシアは元々はサイドハーフで前目の攻撃的なポジションでプレーしていましたが、創造性のあるボールタッチができるわけではないので敵陣ボックス内をタイトに固められると突破できないことが多く、よくボールをこねては高めの位置でロストしていました。

しかしモウリーニョの元でサイドバックに一列ポジションを下げ、攻撃の際に後方から走りこむプレースタイルの比重が高まったことで結果的に持ち前のスピードがより活きる結果となっていますね。

前目のポジションよりボールを持った時のプレッシャーが少ないですし、サイドハーフの時よりその時々でやらなければいけない事が明確になってボールタッチもよりシンプルになりました。元々パサーに使われた方が持ち味が活きるタイプでもあるのでサイドバック転向は正解だったでしょう。2017-2018シーズンにはマティッチという優秀なボランチが入ったことですしね。実際にモウリーニョも「アントニオ・バレンシアに勝る右サイドバックはいない」と最大級の賛辞を贈っています。

マティッチのプレースタイルはこちらも参考に→セルビア代表マティッチのプレースタイルは?マンU移籍決定!

クロスボールも正確で、スペースさえあれば多少強引にでも力強いボールを上げる事ができるのでこれもルカクやフェライニなどフィジカルマンが多数在籍する現在のマンチェスター・ユナイテッドのチームカラーにも適しています。

ルカクのプレースタイルはこちらを参考に→ドログバ2世?ベルギー代表ルカクのプレースタイルは?マンU移籍決定!

フェライニのプレースタイルはこちら→ベルギー代表フェライニのプレースタイルは?プレミア屈指のフィジカルと空爆力

守備の駆け引きも向上でプレミア屈指のSBに

さらにアントニオ・バレンシアはモウリーニョの元で守備力も上げてきています。元々運動量は多いプレースタイルでしたが、近年プレミアでウイングバックを使った3バックを使用するチームが増えた事で、それに対抗するためバレンシアは運動量の使い方を少し変えたように感じます。

具体的にはチームがボールを失った時の戻りが速くなりましたし、逆にバレンシア自身が後方からちょっとだけ前のスペースに走りこむことで相手のウイングバックを上げさせなくするようなプレーも増えたと思います。

生来ボディバランスやジャンプ力などフィジカルは抜群に強い選手だったのでここに守備力がついたとあればプレミア屈指のサイドプレーヤーになっていると言えますね。

香川真司がマンチェスター・ユナイテッドに在籍した頃にアントニオ・バレンシアのプレーを見た人は多いと思いますが、あの時より現在のバレンシアは確実に選手としての質は上がっています。

アントニオ・バレンシアは2017年に入ってマンチェスター・ユナイテッドとの契約を1年延長し2018年夏までとしています。この契約には延長オプションも付けられているそうですね。最近はバレンシアがキャプテンマークを巻くことも増えてきたので今後も楽しみな選手です。

POINT

・前よりも後ろで生きるスピードとフィジカル

・クロスボールや切り込んでのミドルも武器

・サイドバックをやるようになって守備も上達