フランス代表コマンのプレースタイルは?バイエルンの若手超速ドリブラー

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ここ数年のバイエルン・ミュンヘンを支えてきたのロッベン、リベリーといった技術とスピードと得点能力を兼ね備えたアタッカー達です。

しかし彼らは怪我が多いですし、年齢的にもシーズンフルに稼働させるのは極めて難しい状況になっていますよね。

そんなバイエルンでサイドアタッカーの系譜を継ぐ選手が2017年に完全移籍で加入しました。

その名はキングスレイ・コマン。まだ21歳という若さですがフランス代表にも選出されている若手の逸材です。

今回はそんなコマンのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。

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キングスレイ・コマンのプロフィール

 

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名前ーキングスレイ・コマン(Kingsley Coman)

国籍ーフランス、ギニア(代表はフランス)

出身地ーパリ

生年月日ー1996年6月13日

身長ー178cm

体重ー71kg

ポジションーMF、FW

利き足ー右足

キングスレイ・コマンは8歳の時から生まれた街のビッグクラブであるパリ・サンジェルマンの下部組織でプレーしていたエリート選手です。

パリでのデビューはなんと16歳の頃。これはパリ・サンジェルマンのトップチームデビューで最年少という記録になります。

しかしパリでのプレーをコマン本人が望まず、2014年にイタリア・セリエAのユベントスに加入し、ここで初めて本格的なプロ契約を結びます。

ユベントスでのコマンはネドヴェドらが背負った背番号11番を与えられるなど期待を集めていましたが、トップリーグでの経験が少なくまたカテナチオと呼ばれる非常にタフな守備を展開するセリエAに苦戦。

結局スタメンには定着できず2015-2016シーズンにドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンにレンタルで放出されます。

バイエルンでも当初は苦戦していましたが、監督のジョゼップ・グアルディオラが積極的に起用したこともあって2015-2016シーズンに公式戦35試合出場で6ゴールとブレイクを果たしましたね。

2017年にはユベントスからバイエルンが買い取るという形で完全移籍しています。

またフランス代表にはU-16世代の頃から招集されており、A代表にもすでにデビューして得点も挙げています。

POINT

・16歳でPSGデビューもプロ契約は結ばず

・ユベントスでは若さもあって機能せず

・ペップバイエルンでブレイク

キングスレイ・コマンのプレースタイルは?

サッカー選手全体でもトップレベルの「加速力」

 

Maaatchdaaaay!🔴⚪️ #MiaSanMia

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キングスレイ・コマンの主なポジションは両サイドのウイングフォワードとセカンドトップです。

コマンのプレースタイルで最も特徴的なのは「世界のサッカー選手でもトップクラスのスピード」と「キレ味鋭いドリブル」ですね。サッカー選手のプレースタイルとしては「ドリブラー」と言っていいでしょう。

コマンはアフリカのギニアにルーツを持っているからかとにかくスピード能力に秀でており、2015-2016のブンデスリーガではあのドルトムントのオーバメヤンより速い時速35.06kmという速度を叩き出しています。

自国で開催された2016フランスEUROでも出場選手中でトップクラスのスピードを記録していますね。

コマンは長い距離を走る中距離ランも短い距離を走る瞬発力も両方優れていますが、特に凄いのはボールを持って目の前のディフェンダーを一気に交わし去る加速力でしょう。

コマンのドリブルは一歩目が恐ろしいほど速く、スペースにボールを適当に出して走るだけでもビッグチャンスを作る事ができます。もちろんボールタッチやドリブル技術も高いのですが、加速力のインパクトが凄すぎてぱっと見ではテクニックが分かりにくいほどです。

コマンのドリブルテクニック自体はオーソドックス(技術が低いという意味ではない)で、仕掛ける前にまずボールか上体のどちらかを動かしてディフェンダーを揺さぶり、相手が反応した方向とは逆の方向に進路を取るというドリブルですが、上記の通りスピードが凄まじいのでそれだけで強力なプレースタイルとなり得ます。

ボールを持ってドリブルするときのスピードと迫力はおそらくオーバメヤンより上で間違いなく世界でもトップクラスと言えますね。コマンとは逆にバイエルンからユベントスに移籍したドウグラス・コスタも速いですが、一瞬の加速力においてはコマンに軍配が挙がると思います。

ドウグラス・コスタのプレースタイルはこちら→ブラジル代表ドウグラス・コスタのプレースタイルは?スピード豊富なドリブラー

フィニッシュの精度を高められればワールドクラスに

そんな異次元のスピードとドリブルを繰り出せるコマンですが、現状そのプレースタイルには欠点もあります。

それは「締めの精度」です。ドリブラーにはありがちな問題ではありますが、コマンはドリブルの後に行うシュートとラストパスがチャンスの割に物足りません。

あくまで持っている能力とチャンスの割には、なので相手を抜いたから満足してしまっている・・・ということではないと思います。しかしコマンはこういったラストの精度をもう少し上げていく必要があるでしょう。

若さゆえか調子の良し悪しでムラがあるのも改善点ですね。

そのあたりはバイエルンの先輩であり、フィニッシュ精度が高くカットインプレーの大御所であるロッベンやリベリーに学ぶといいですね。(ロベリーもムラはあるけど)

ロッベンのプレースタイルはこちらを参考に→元オランダ代表ロッベンのプレースタイルは?依然強力過ぎるカットインドリブルシュート

2017-2018のコマンのプレーを見る限り、欠点は徐々に改善されているように見えます。あともう一歩でスタープレーヤーとして覚醒できるでしょう。

いずれにしてもキングスレイ・コマンは現在でも異次元の性能を持っていますが、この先まだまだ進化しそうなのでスピードプレーヤーにありがちな筋肉の怪我だけには気を付けて頑張ってもらいたいですね。

POINT

・ブンデスリーガでも最速レベルのスピード

・スペースにボールを持って走るだけで大チャンス

・シュートとラストパスの精度を上げればより高いレベルに