2017年オフに移籍が噂されているエヴァートンのベルギー代表ロメル・ルカク。
その風貌とプレースタイルによりデビュー直後から元チェルシーの大先輩「ドログバ2世」と言われてきた逸材がいよいよビッグクラブに戻る可能性があります。
※2017年7月追記マンチェスター・ユナイテッドに移籍が決定
それでは今回はそのルカクのプロフィールや経歴、プレースタイルを見ていきたいと思います。
ロメル・ルカクのプロフィールと経歴
名前ーロメル・メナマ・ルカク(Romelu Menama Lukaku)
国籍ーベルギー、コンゴ民主共和国
出身地ーアントワープ(ベルギー)
生年月日ー1993年5月13日
身長ー193cm
体重ー94kg
ポジションーFW
利き足ー左足
ルカクはベルギーのアントワープ出身ですが、コンゴ民主共和国にルーツを持つアフリカ系ベルギー人です。
サッカーキャリアの始まりはベルギー・ジュピラーリーグ所属のリールセのユースチーム。そこで鬼のように得点を取りまくったルカクは2006年に同じベルギーリーグの強豪アンデルレヒトに移籍します。
アンデルレヒトでは2009年頃からコンスタントに出場機会を得始め、ベルギーリーグ最年少となる16歳で得点王に輝くなどベルギーでは次元の違う才能を発揮していました。
そして2011年。幼い頃から自身のヒーローだと語るデェディエ・ドログバが在籍するプレミアリーグのチェルシーに引き抜かれます。
しかし出場機会はほとんど得られず、2012年にはウェスト・ブロムウィッチに、2013年にはエヴァートンにレンタル移籍する事になりました。
結局その後チェルシーには戻らずエヴァートンに完全移籍。
エヴァートンでは安定的に出場機会を得て毎年二桁ゴールを決めています。
代表チームはベルギー代表を選択し、2010年から継続的に選ばれていますね。
・ベルギーリーグでは16歳で得点王
・チェルシーでは出場機会を得られず
・エヴァートンで成長を見せる
ロメル・ルカクのプレースタイル!ドログバとの比較は?
ドログバ2世?似てるけど違う長所も
ルカクは左利きでカットインシュートができる右ウイングもこなせますが、やはり一番適しているポジションはセンターフォワードでしょう。
193cmで94kgという恵まれた体格の見た目通りにフィジカルが強く、競り合いや空中戦にとても強く「ドログバ2世」の異名を持っています。
ただタイプ的にドログバと似ているポイントはもちろんあるのですが、そのプレースタイル自体は微妙に異なっています。
ドログバとの比較という意味ではルカクの方がより縦に抜けるスピードがあり、ドリブル時にはシザースを駆使して相手を抜きに行くなどテクいプレーを見せる現代的なアタッカーの要素も兼ね備えている選手です。
またエヴァートンでは度々そうしていたようにワントップの位置に張っているだけでなく、サイドに流れて攻撃の起点になるようなプレーも得意でスペースアタックも出来ますね。
カウンターでもポゼッションでも活躍できるプレー幅の広いアタッカーと言えるでしょう。
ルカクの欠点は?
とは言ってもまだまだ総合力ではドログバの域には達しておらず、課題もあります。
例えば体の使い方。
恵まれた体格でゴリ押すのは得意なのですが、体の使い方自体はぎこちない時が多く、技術の高いDFに上手いことボールをかっさらわれてしまうシーンが散見されます。
それが原因で、余裕が無くなりがちな強豪チーム相手の試合だと消えていることも多く、その辺のインテンシティと集中力、安定感は課題だという印象です。
以前は足元のテクニックや周囲を活かすプレーがいまいちでしたが、そちらの方はエヴァートンでスペイン人のマルティネス監督や、元バルセロナのクーマン監督の指導を受けだいぶ改善しています。少なくともチェルシーで試合に出られなかった時期よりは格段にレベルアップしたと言えるでしょう。
だからこそ2017年オフにマンチェスター・ユナイテッドや古巣チェルシーなど複数のビッグクラブが再び獲得を考えているのでしょうね。
※2017年7月追記マンチェスター・ユナイテッドに移籍が決定
モウリーニョを見返す機会がやってきましたね。
上記の通りまだまだ総合力でドログバには及んでいませんが、ドログバとは違う武器を持っていることもあり、またビッグクラブで経験を積めばいずれ追いついてもおかしくないポテンシャルは持っている楽しみな選手です。
・フィジカルが強いのはドログバっぽい
・ルカクは縦へのスピードにも優れる現代的アタッカー
・安定感はいまいち、でも技術は昔より進歩している