ウルグアイ代表スアレスのプレースタイルは?ゴールだけではないその凄さとは?

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リヴァプールからバルセロナに移籍し、リーグが変わってからもゴールを量産し続けるウルグアイ代表のルイス・スアレス。

現在のサッカー界においてはメッシやC・ロナウドにも劣らない評価を受けていますよね。それどころか歴代で見てもトップクラスのストライカーとして知らない人はほとんどいないでしょう。

ではスアレスがあれだけゴールを量産できる秘密はどこにあるのでしょうか?また「噛みつき」事件などゴシップを騒がせる人も多いですが決してピッチ上では利己的な選手ではなくアシストも多い選手です。

今回はそんなルイス・スアレスのプロフィールやプレースタイル、本当の凄さを見ていきたいと思います。

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ルイス・スアレスのプロフィール

 

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名前ールイス・アルベルト・スアレス・ディアス(Luis Alberto Suárez Diaz)

国籍ーウルグアイ

出身地ーサルト

生年月日ー1987年1月24日

身長ー182cm

体重ー85kg

ポジションーFW

利き足ー右足

ルイス・スアレスはウルグアイ第二の都市サルトという街で生まれ、幼少の頃は決して裕福とは言えない生活を送っていました。

サッカーキャリアのスタートはウルグアイの首都のナシオナル・モンテビオのユースチームから始まります。

ちなみにスアレスは現在も大切にしている嫁のソフィアさんと14歳の時から交際していますが、彼がモンテビデオのユースでプレーしている頃、ソフィアさんは経済的な理由のためスペインのバルセロナに移住することになってしまいました。

連絡は取れる状況だったそうですが、常に彼女に会うためにスアレスはサッカーのプロになってヨーロッパでプレーすることを決意します。

猛練習したスアレスはやがてモンテビデオのトップチームでデビュー。初年度から12ゴールを挙げるなど若くして大活躍をし、わずか1シーズンでオランダリーグ・エールディヴィジのフローニンゲンに移籍を果たします。

フローニンゲンでも10ゴールと才能を見せたスアレスはまたしても1シーズンで移籍。今度は同じエールディヴィジの強豪のアヤックス・アムステルダムに移籍することになりました。

アヤックスでは4シーズンで公式戦111ゴールを挙げるなど驚異的なゴールセンスを開花させ、2010-2011シーズンからプレミアリーグのリヴァプールFに移籍を果たします。徐々にバルセロナに近づいてきましたね。

プレミアリーグでも得点王を獲得するなど大爆発を果たし、スアレス加入以前までは安定していなかったリヴァプールが「スアレスFC」と揶揄されるほどの活躍を見せます。

ちなみに最後のシーズンは惜しくもプレミアリーグ優勝を逃し2位に終わっていますが、本当はその前年度にアーセナルに移籍する可能性がありました。監督から練習参加を禁止されるなど問題があった時期ですね。

しかしあのリヴァプールのレジェンド、スティーブン・ジェラードが「お前は(チェルシーに移籍し大ブーイングを浴びた)トーレスのようになりたいのか?プレミアリーグ内での移籍はやめろ。もう1年活躍すればバルセロナやレアル・マドリードからオファーが来るだろう。お前が目指しているクラブは分かっている。活躍してその2クラブに行くなら誰も文句は言わないはずだから後1年いてくれ。」と説得したそうです。

参照:スティーブン・ジェラード自伝「君はひとりじゃない」より

そんな説得もあってスアレスはリヴァプールに留まり、優勝争いに貢献した後2014-2015シーズンに晴れてバルセロナに移籍することになるのです。バルセロナに移籍してからも得点力は相変わらずでリーガ得点王を獲得するなど世界最高のストライカーとしての評価を高めています。

POINT

・バルセロナに移住した婚約者と会うためにプロサッカー選手に

・エールディヴィジ→プレミアリーグを駆け足でステップアップ

・リヴァプールの最終年はジェラードの説得もあった

ルイス・スアレスのプレースタイルは?

どこからでもシュートが打てる驚異的なボディバランス

 

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スアレスの主なポジションはセンターフォワードです。しかし後述するようにプレーエリアは非常に広いですね。

スアレスのプレースタイルでまず取り上げなければならないのは当然ながらゴールを奪う能力でしょう。

エール、プレミア、リーガという性質の異なる3リーグでいずれも得点王に輝いているそのゴールセンスは世界のフォワードの中でもトップクラスですね。南米出身の選手らしく足元のテクニックに長けており、例え態勢が大幅に崩れていても、サイドからでもペナルティエリアの外からでもどこからでも正確なシュートを打つことが可能です。

しかも常に相手のゴールキーパーの動きを見て反対のコースを狙っていますからね。キックの種類も豊富でアウトサイドキックなども得意としています。

ボディバランスも強烈でディフェンダーにユニフォームをビンビンに引っ張られていても下半身を残したままシュートが打てますし、完全に体がピッチに横たわってしまっている状況からでも無理やりゴールを決めてしまいます。

このボディバランスの高さはまさにストライカーといった天性の才能を感じさせますね。

オフザボールの質も異常に高い!

またスアレスはそういったゴール前での強烈なフィジカルとシュートセンスだけでなく動きの質も高い選手です。というかスアレスがこれだけゴールを量産できる理由はこのオフザボールの動きにあります。

スアレスは同じ場所にずっと留まっている選手ではなく、常にスペースを求め相手のディフェンスラインの裏を取るように動き回るランの質が高くてボールが渡った時にはフリーになっていることが非常に多いのです。

確かにスアレスの相手エリア内での動きを見ていると、一つのチャンスにおいてエリア内で激しいストップ&ゴーの動きを繰り返しており、複数回ボールタッチできる機会を作っていることが分かります。このオフザボールの質が高いからあれだけマークを振り切ってゴールを決められているのです。5cmでもコースが空けば正確なシュートが飛んで来ますしね。

シティのアグエロなどもそうですが南米のストライカーは本当にラインの駆け引きが巧いですよね。スアレスもそんな南米ストライカーの一人だと言えます。

アグエロのプレースタイルはこちらも参考に→アルゼンチン代表アグエロのプレースタイルは?ラインの駆け引きが抜群に上手いCF

アシスト数も多く意外?と味方を使うのが巧い

 

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そしてスアレスは相手マークに噛みつくなど蛮行も多い選手で、その分独りよがりで典型的なストライカーに見られることも多いです。しかしスアレスは基本的に見方を積極的に活かすタイプのプレーヤーであり、アシスト数も非常に多い選手なのです。

実際にアヤックスの時も1シーズンで49ゴール24アシストを記録していますし、2017年スアレスのリーガ100試合出場時点ではリーガ通算87得点43アシストという異常な数字をたたき出しています。カップ戦も含めればもっと数字は膨れ上がります。直接的にせよ間接的にせよシーズン毎にバルセロナではおよそゴールの4割~半分近くスアレスが関与していることになりますね。

上記のフリーランの質の高さにも関わってくることですが、スアレスは空いているスペースを見つけるのが上手く積極的に回りを活かそうとするプレースタイルを持っている器用で柔軟なタイプなのです。サイドにもよく流れますし、トップ下のようにボールを柔らかく受ける仕事もできますね。スアレスは噛みつきのイメージも強いですし、ファールを受けた時のアピールも凄いので多少イメージが悪いのは仕方ないですが、独善的かつ典型的なボックスタイプのストライカーだと思われる事が多いのは残念です。

バイエルンのレヴァンドフスキやスパーズのケインも得点力が高く各国リーグの得点ランキング王者ですが総合的なオフザボールと味方の使い方の上手さを考えるとスアレスが一枚上手かなという印象です。

レヴァンドフスキのプレースタイルはこちらも参考に→ポーランド代表レヴァンドフスキのプレースタイルは?その凄さはどこにある?

ケインのプレースタイルはこちら→プレミア2年連続得点王ハリー・ケインのプレースタイルは?トッテナムのエース!

いずれにしてもスアレスはゴールだけでなくアシストもできる万能型のストライカーです。リヴァプールもそうでしたが、スアレスが入る事でチーム力が底上げされた様に感じるのは偶然ではないでしょう。そのくらいチームに貢献している選手と言えますね。

POINT

・ちょっと隙間があればどんな態勢からでも正確なシュートが打てる

・ゴール数が多い秘訣は質の高いオフザボールにあり

・アシスト数も異常な数値で味方を活かせる柔軟な選手