現在ドイツブンデスリーガを5連覇中と圧倒的な成績を収めるバイエルン・ミュンヘンですが、そのバイエルンにおいて若手ながら欠かせない存在になっているのがオーストリア代表のダビド・アラバです。
以前監督を務めていたジョゼップ・グアルディオラに「我々の神」と言わしめるほどのサッカーセンスを持ち、GK以外全てのポジションをこなす事ができる非常に万能な選手ですね。
今回はそんなダビド・アラバのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
ダヴィド・アラバのプロフィール
名前ーダヴィド・オラトゥクンボ・アラバ(David Olatukunbo Alaba)
国籍ーオーストリア、フィリピン、ナイジェリア(代表はオーストリア)
出身地ーウィーン
生年月日ー1992年6月24日
身長ー180cm
体重ー76kg
ポジションーDF、MF、FW
利き足ー左足
アラバはナイジェリア人の父とフィリピン人の母の元でオーストリアの首都ウィーンに生まれました。
サッカーキャリアのスタートはドナウ川を望むアスペルンの下部組織からスタートします。その後才能を認められわずか1年でオーストリアの強豪アウストリア・ウィーンの下部組織に移籍。そして10代で隣国のドイツ王者バイエルン・ミュンヘンの下部組織に引き抜かれることになりました。
バイエルン・ミュンヘンではユースチーム→セカンドチームと順調にステップアップしていき2010年にトップチーム昇格とブンデスリーガデビューを果たします。
2010-2011シーズンは経験を積むためホッフェンハイムにレンタル移籍。ここでは公式戦18試合に出場するなど着実に経験を積んでいましたね。
2011-2012シーズンにバイエルンに復帰するとまだ10代にも関わらず主力として定着、チャンピオンズリーグ決勝進出に貢献するなど大活躍を記録します。
アラバはまだ25歳ですが、すでにブンデスリーガの出場数は130試合を超えています。
代表チームに関しては、上に紹介したようにアラバは複数の国籍を所有していますが、生まれ故郷であるオーストリア代表を選択しこちらも主力として活躍していますね。
・父はナイジェリア人で母はフィリピン人
・バイエルンでは18歳のころから活躍を始める
・代表はオーストリアを選択
ダヴィド・アラバのプレースタイルは?
GK以外全てこなせる万能性とサッカー脳が魅力
アラバのプレースタイルで最大の魅力はその万能性、ユーティリティ性に尽きます。
なんとゴールキーパー以外全てのポジションをこなす事ができるという現代サッカーにおいても非常に珍しい柔軟性を持っているのです。
バイエルンでは左サイドバックを務めることが多いですが右もできますし、グアルディオラ政権時にはセンターハーフやセンターバック、ボランチをやっていました。オーストリア代表ではトップ下やサイドハーフを務めることもありますね。もちろんフォワードもできます。
アラバのこのユーティリティ性を支えているのは元バルセロナのグアルディオラが熱心に指導し「神」と称えるほど発達したサッカー脳でしょう。
オーバーラップのタイミングや守備ラインのコントロール、人数が足りない時のカバー、攻守問わずスペースを発見するセンス、後方からのビルドアップ、コンビネーションによる崩し・・・とトータルフットボール化している現代サッカーにおいて攻守に必須なセンスをアラバは全て備えています。
左サイドバックに入っている時でも状況を見てアラバが中央のスペースをカバーしているシーンはしょっちゅうみますよね。危険なポイントと安全なポイントを嗅ぎ分ける才能は本当に高いです。
そしてセンターバックを任されることもあるように守備時のフィジカルも抜群。高さもありますしスピードも速いです。上記したようにビルドアップパスのセンスもハイレベルですね。バイエルンにはビルドアップ系センターバックのフンメルスがいますが、アラバのビルドアップパスも決して彼に劣らぬ精度とセンスを誇ります。
フンメルスのプレースタイルはこちらも参考に→ドイツ代表フンメルスのプレースタイルは?CBでは世界最高峰の攻撃の「起点」
セットプレーキッカーを務めるほどのキック精度
攻撃面も万能です。アラバの攻撃センスで特に目を見張るのがクロスボールやフィードといったロングボール系のキック精度ですね。左足から繰り出されるキックは非常に正確でフリーキックも任されています。度胸もあるためPKキッカーも務めていますね。バイエルンはリベリーやロッベンといった強力なサイドアタッカーを有しているのでサイドを変えつつこれらのアタッカーにダイレクトに当てるアラバのフィード能力は非常に有効です。
この攻守に効く万能性とサッカーセンスはバイエルンにとってとても大きいでしょうね。複数のポジションを高いクオリティでこなせるという意味では世界でもトップクラスの選手と言っていいのではないでしょうか。同じくバイエルンの若手でドイツ代表のキミッヒも複数ポジションをこなせる選手ですが、アラバのほうがよりプレーエリアが広い印象です。
キミッヒのプレースタイルはこちらも参考に→ラーム2世!キミッヒのプレースタイルは?戦術理解度が高いドイツ代表
本人はもっと前のポジションでプレーする機会が欲しいと言っているそうですが、アラバは相手を見てからその逆を突く冷静な判断ができる選手であるため現状後ろ目のポジションで戦況を適宜判断しながらプレーするのがベストだと思います。
いずれにせよアラバのこのユーティリティ性の高いプレースタイルを持ってすればより高いレベルの選手になってもおかしくないので今後も楽しみですね。正直バイエルン以外のチームでも見てみたいです。
・GK以外全てのポジションがこなせる万能選手
・若くしてサッカー脳が抜群に発達している
・ロングボールのキック精度も高い