バイエルン・ミュンヘンでプレー、将来のドイツ代表を担うとされている存在が22歳のヨシュア・キミッヒです。
加入当時監督だったジョゼップ・グアルディアラに見いだされ、長年ドイツ代表の監督を務めているヨアヒム・レーブ監督からも「10年に1人の逸材」と言わしめるほど若くして力を発揮しているキミッヒ。
今回はそんなキミッヒのプロフィールと経歴、プレースタイルを見ていきたい思います。
ヨシュア・キミッヒのプロフィール
名前ーヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)
国籍ードイツ
出身地ーロッドヴァイル
生年月日ー1995年2月8日
身長ー176cm
体重ー72kg
ポジションーDF、MF
利き足ー右足
キミッヒは南ドイツのロッドヴァイルという街の生まれで、近隣のクラブで少年時代を過ごした後、同じ南ドイツ方面の古豪シュトゥットガルトの下部組織で育ちます。
2013年、18歳になるころにはレッドブルの資本が入って年ごとにカテゴリーを上げていた新鋭クラブのRBライプツィヒに移籍。当時ライプツィヒは3部リーグでしたが、チームはすぐに昇格。キミッヒも2部でプレーすることになります。
シュトゥットガルトに買い戻しオプションがついていたためキミッヒが出場経験を積んだ後にはそれが行使され、将来的にはシュトゥットガルトに戻るかと思われていましたが・・・このキミッヒをある別のクラブが買い取ることになりました。
そのクラブはドイツ王者のバイエルン・ミュンヘン。当時監督だったジョゼップ・グアルディオラが熱望しての移籍でした。
タフなメンバーが集まるバイエルンですが、キミッヒはそこで才能が開花。2015年から2017年シーズンまでの2シーズンでそれぞれ23試合、27試合に出場してバイエルンの優勝に貢献しています。
ドイツ代表にももちろん招集。U-17世代からずっと各年代のドイツ代表に招集されており、同年代の中心人物としてプレーしています。
・キミッヒのキャリアはシュトゥットガルトから
・まだ3部だった頃のライプツィヒでもプレー
・グアルディオラが熱望してバイエルンへ移籍
ヨシュア・キミッヒのプレースタイル
ユーティリティ性と戦術理解度の高さ
キミッヒは基本的にはセンターハーフで攻守に才能を見せる選手ですが、グアルディオラが惚れ込んだように非常に頭が良く、器用なためサイドバックやセンターバックも務めることができるユーティリティ性の高い選手。
一番の武器はその頭の良さと戦術理解度です。
まだ22歳とは思えない落ち着きと戦術判断ができ、チームを勝利に導くことができるタイプの選手と言えるでしょう。
戦術判断では特にスペースの使い方と埋め方を熟知している印象ですね。パスを出す側としても相手のブロックを崩すようにビルドアップして味方を誘導できますし、自身が走り回る事で味方のスペースを作る動きも上手いです。
また「ここを突破されるとまずい」という危機察知センサーが他の選手より広く、相手がまだDFラインでボールを回しているときでも常に「やられるとまずいライン」を意識してプレーしているような印象を受けます。
体は176cmと決して大きい体ではないですが、要所ではガツガツ相手に当たれるインテンシティも兼備。
基本技術も高い「ラーム2世」
トラップ、パスやシュートの精度、ボールの置き所など基本的な技術は言う事なしの精度を誇っており、主にビルドアップや後方からのロングパス、クロスボールでそのテクニックは披露されます。
特に上記の戦術理解度の高さとクロスボールの精度、サイドバックとセンターハーフ両方をこなせることからバイエルン、ドイツ代表のレジェンド「ラーム2世」と呼ばれることもありますね。
技術的にはもっと前のポジションでもやれるとは思いますが、キミッヒの冷静さと戦術判断能力を考えると後ろのポジションから戦況を見極めてチームを引っ張る現在のポジションの方が合っているとは思います。
バイエルン・ミュンヘンとの契約は2020年まで残っていますが・・・グアルディオラのマンCなどもキミッヒを調査しているようです。しかしドイツの将来を担う逸材なのでおそらくしばらくはバイエルンでプレーを続ける事でしょう。
・若いのに冷静で戦術判断に優れる
・守備的なポジションを複数こなせるユーティリティ性
・危機察知が早く、インテンシティも高いラーム2世