2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会と直近のワールドカップ2大会で共にベスト16、コパ・アメリカでも連覇を達成していて南米ではブラジル、アルゼンチンに次ぐ存在となっているチリ。
比較的身長が小さい選手が多いながらも非常に攻撃的なサッカーで日本代表もお手本とすべきチームと言えます。
そのチリの中盤を支えるのはバイエルン・ミュンヘンのアルトゥーロ・ビダルと今回紹介するレヴァークーゼンのチャルレス・アランギス。
能力のわりに経歴がそこそこ地味なアランギスですが、一体どのような選手なのでしょうか?
プロフィールと共にプレースタイルを見ていきたいと思います。
チャルレス・アランギスのプロフィール
アランギスのプロフィール
Muchas gracias a todos por sus saludos!!! 👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻 hicieron que fuera un cumpleaños muy especial 😉 pic.twitter.com/2A8KPU8I97
— Charles Aranguiz (@CharlesAranguiz) 2017年4月18日
名前ーチャルレス・マリアーノ・アランギス・サンドバル(Charles Mariano Aránguiz Sandoval)
国籍ーチリ
出身地ーサンティアゴ
生年月日ー1989年4月17日
身長ー171cm
体重ー66kg
ポジションーMF
利き足ー右足
チャルレス・アランギスの出身はチリの首都サンティアゴ。
名前のチャルレスとは英語名チャールズのスペイン語風の読み方です。
キャリア初期は南米クラブを転々として過ごしていた選手で、代表などで有名になり始めたのはここ最近のこと。
まずは2006年チリでそこそこ有名なクラブ、コブレロアからサッカーキャリアをスタートさせ、2009年からはチリの強豪クラブCSDコロコロに移籍します。
2010年にはアルゼンチンリーグのキルメスに移籍。2011年シーズンからは幼い頃に在籍していたウニベルシダ・デ・チリで2年間を過ごすことに。
ユース年代から各大会で活躍していることもあり、この頃には欧州のビッグクラブも注目する存在でしたが年齢の近い同国代表アレクシス・サンチェスと同じくイタリアセリエAのウディネーゼが保有権を獲得します。
アレクシス・サンチェスの経歴やプレースタイルはこちらも参考に→アレクシス・サンチェスのプレースタイルと貧乏エピソード
2014-2015年シーズンはブラジル全国選手権のインテルナシオナルにレンタルという形で在籍していましたが、結局完全移籍が成立。ウディネーゼでは1試合も出場することなく欧州の地を一旦去ることになりました。
欧州クラブでの初出場はレヴァークーゼン
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督がアランギスのことを高く評価していたりビッグクラブへの移籍が噂されましたが、2015年の夏、最終的にはそんなに提示額の高くなかったドイツブンデスリーガのバイヤー・レヴァークーゼンに移籍することになります。
チリ代表では各年代の代表を経験した後、2014年ブラジルワールドカップ予選中に主力として定着。コパ・アメリカ優勝など実績を積み重ねています。
・南米のクラブを転々として過ごす
・ウディネーゼが保有権を獲得するもイタリアでプレーなし
・2015年からレヴァークーゼンでプレー
チャルレス・アランギスのプレースタイルは?
小柄だが運動量豊富なCMF
アランギスのメインポジションはセンターハーフです。ただ中盤ならサイドでもインサイドでもトップ下でもプレーする事が可能。
身長は171cmとセンターラインの選手としてはかなり小柄なタイプですが、スタミナと運動量が豊富でピッチを90分間走り回れる「ボックス・トゥ・ボックス」を実践できる選手でと言えるでしょう。
名監督サンパオリに仕込まれた運動量は「量」だけでなく「質」も高く、相手の嫌がる隙間を見つけては走りこむ、というプレーを繰り返します。
守備では相手にガツンと当たれますし、攻撃では最前線まで躍り出ることもあるというダイミズムもありますね。
その運動量豊富なプレースタイルから同年代で仲のいいバイエルンのアルトゥーロ・ビダルと共にチリの中盤を埋め尽くすようなプレーを見せています。
対戦相手からしたらビダルとアランギスがいる中盤なんて運動量とインテンシティが高すぎて頭痛くなりそう。まさに悪夢の中盤だと思います。
ビダルのプレースタイルはこちらも参考に→バイエルン・チリ代表ビダルのプレースタイルは?最高峰のボックストゥボックス
縦パスセンスも抜群
運動量とインテンシティの面で共通項があるアランギスとビダルですが、比較で言うとアランギスの方がよりパスセンスが高いと思います。決して華麗なパスではないですが、シンプルかつ正確で前線の選手をいち早く見つけ、そこにズバッと出す縦パスが魅力です。
チームではPKキッカーを務めることもあるほどキック精度も高いですね。
前線の選手を見つける視野も広いですし、前述の運動量と合わせてボールを奪ってから盤面を一気に圧縮することができるタイプだと言えるでしょう。
そのダイナミズムあふれるプレースタイルからレヴァークーゼンに所属している今でもアーセナルやチェルシーなどプレミアリーグからの関心が伝えられていますがどうなるでしょうか。レヴァークーゼンとの契約期間は2020年までとなっています。
・171cmと小柄だが運動量が豊富でパワフル
・質の高い「走り」ができる
・縦パスのセンスが抜群