現代サッカーにおけるアタッカーの中でもトップクラスの存在感を放っているチリ代表アレクシス・サンチェス。
バルセロナ、アーセナルという異なるリーグで大活躍するプレーヤーの魅力はどこにあるのでしょうか?
※2018年1月追記マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決定しました。
今回はアレクシス・サンチェスのプレースタイルやエピソードを見ていきたいと思います。
アレクシス・サンチェスのプロフィール
国籍 チリ
出身地 トコピジャ
生年月日 1988年12月19日
身長 168cm
体重 62kg
利き足 右足
アレクシス・サンチェスはチリの貧困街の一つであるトコピジャという地域で生まれます。
最初にプレーしたチームはチリリーグのコブレロア、16歳でデビューしています。
サンチェスは意外とたくさんのチームを渡り歩いている選手で、コブレロアからチリの名門デポルティーボ・コロコロ、アルゼンチンの強豪リーベル・プレートでプレーするなど南米内でもいくつかプレーしている人です。
そして初の欧州挑戦の舞台は2008年で、以前よりサンチェスの保有権を持っていたイタリア・セリエAのウディネーゼでプレーする事になります。
そこで活躍したサンチェスは2011年にスペイン、バルセロナに移籍。通算(カップ戦も含む)で47ゴールを挙げるなど大活躍を見せますが、ネイマールらの加入もあって押し出されるように新天地、イングランドのアーセナルに移籍します。
アレクシス・サンチェスのプレースタイル!
アレクシス・サンチェスのポジションは基本的に右のウイング。ですが状況によってセンターフォワードやトップ下を務めることもできます。
168cmと小柄な人が多いサッカー選手の中でもかなり小さい方ですが、ドリブルのキレとフィジカルは凄まじく、小さいというデメリットをあまり感じさせない選手です。
ドリブルはスピードもちろん素晴らしいですけれども最大の特徴は細かいタッチによる小回りターンドリブル。他の選手より重心を前後左右に散らすのが上手く、囲まれても取られません。DFが飛び込んでもすでに違う方向を向いている、といったクイックネスも兼備していますね。
さらに鍛え上げられたフィジカルも強く、体を当てられてもボールを取られないため突破だけではなくキープしてタメを作るドリブルもできます。シュートパワーもあってミドルレンジからのシュートも得意としていますね。
身長を考慮してウイングがベストと考えている指揮官は多いと思いますが、状況によってはセンターフォーワードでもかなりやれる選手でしょう。
さらにサンチェスのチームへの貢献で大きい要素が「スプリント」。ドリブルでも裏抜けでも前に走っていく回数、強度共に非常に素晴らしいものがあります。
それは守備時にも発揮され、守備の技術はなくともボールを持った人間に前線から(もしくはバックしてでも)執拗にプレスを掛けるので、サンチェスの所でボールを取り切れることも多く、チームプレイでも有効な働きが出来る選手と言えるでしょう。
アレクシス・サンチェスのエピソード!貧乏だった?
貧乏だった幼少時代
アレクシス・サンチェスは非常に貧しい地域で生まれました。
父親はおらず、母親と伯父が懸命にサンチェス兄弟を育てましたがまともに食べ物もないほどの貧乏生活だったそうですね。
サンチェスはお金を稼ぐために練習の後スタジアムでアルバイトをしたり、様々な駐車場に止めてある車を自ら洗ったり、他人の前でバク宙を披露したりして小銭を稼ぎ、少年の頃から家計を助けていました。
サンチェスは今では週給1500万円を超えています。
サッカーでは貧困街やスラム街出身選手の活躍は珍しくない話ですが、アレクシス・サンチェスのエピソードはその中でも特別なインパクトがありますね。
アーセナルに不満あり!?
前述した通りアレクシス・サンチェスは非常に献身的な守備をこなすプレーヤーなのですが・・・2017年現在明らかに守備の機会や周りを見るプレーが減ったように感じます。
まだ30手前で運動量が衰えるような年齢ではありません。
実はサンチェスはアーセナルの補強の弱さや善戦しつつも優勝できない状況に不満を抱いているとされ、リーグ問わずタイトルを獲得できるチームへの移籍を希望していると言われています。
最初はそんな事なかったのですが、現在は試合中にチームメイトに向かってあからさまな文句を言っている事もありますね。練習中に帰ろうとしてアーロン・ラムジーらチームメイトと口論になった事もあるそうです。
元々練習は真面目に取り込む人だったのですが・・・監督のベンゲルもそのサンチェスの素行の悪化を戒める意味でベンチに置くという決断をしなければいけませんでした。(結局点取れなくて出しましたけど)
「アーセナルがタイトルを獲れない」というのはクラブの性質上どうにもならないような気がするので、もしサンチェスの不満が本当に「タイトル獲得の有無」に影響しているなら移籍を決断する可能性は高いと言えるでしょう。
※2018年1月追記ムヒタリアンとのトレードでマンチェスター・ユナイテッド移籍が決定しました。
マンチェスター・ユナイテッドは2列目で間受けをしながら小器用なプレーをするテクニック系の選手が少ないのでサンチェスの加入は非常に大きなオプションとなるでしょうね。