リーガ・エスパニョーラとプレミアリーグという欧州サッカーでもトップクラスの環境で毎年ゴールを量産しているのがアルゼンチン代表のセルヒオ・アグエロです。
現在マンチェスター・シティで10番を背負っていますね。得点を奪う能力では世界でも最高クラスの能力を持っている選手です。
今回はそんなセルヒオ・アグエロのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
セルヒオ・アグエロのプロフィールは?
名前ーセルヒオ・レオネル・アグエロ・デル・カステージョ(Sergio Leonel Agüero del Castillo)
国籍ーアルゼンチン
出身地ーキルメス
生年月日ー1988年6月2日
身長ー173cm
体重ー77kg
ポジションーFW
利き足ー右足
アグエロの本名は非常に長いですが、一般的には「アグエロ」や「クン」と呼ばれることが多いです。「クン」とはアグエロが少年時代に熱中していた日本のアニメ「わんぱく大昔クムクム」に由来しています。
南米サッカー選手の名前が長い理由についてはこちらも参考に→チチャリートやカカなど南米のサッカー選手が本名じゃない理由とは?
アグエロは生まれたのはアルゼンチンの首都ブエノスアイレス近郊にあるキルメスという街。
サッカーキャリアのスタートはブエノスアイレス州にある名門インディペンディエンテから始まります。インディペンディエンテではなんとあのマラドーナの記録を塗り替える15歳という若さでトップチームデビューを飾ります。
インディペンディエンテでのプレーや優勝したワールドユースでの大活躍から当然ヨーロッパのビッグクラブがアグエロに食指を伸ばします。
まだ10代のアグエロが移籍先に選んだのは同じスペイン語圏であるリーガ・エスパニョーラのアトレティコ・マドリード。
アトレティコでは2年目から才能が本格的に開花し、シーズン公式戦27ゴールを記録。その翌年からも21ゴール、19ゴール、27ゴールと毎年のように二桁得点を記録します。
この結果を引っさげてアグエロは2011-2012シーズンからプレミアリーグのマンチェスター・シティに移籍。シティでも毎年二桁ゴールを挙げる活躍を見せ、2014-2015シーズンには26ゴールでプレミアリーグ得点王に輝いています。2015年からは背番号「10」を背負っていますね。
アルゼンチン代表でもU-17世代からA代表まで常に招集され続けています。
・愛称の「クン」は日本のアニメ由来
・アトレティコでは毎年二桁ゴール
・プレミアでは得点王も獲得!
セルヒオ・アグエロのプレースタイルは?
世界トップクラスの決定力!
アグエロの主なポジションはセンターフォワードです。しかし後述するようにプレーエリアがけっこう広く技術が高いためセカンドトップやトップ下のように振る舞うことも可能になっています。
プレースタイルはリーガとプレミアで毎年のように二桁ゴールを決めているという結果からも明白なようにシュートセンスが抜群で、エリアの中だろうが外だろうが角度がきつかろうが無茶な態勢で急にボールが来ようがどこからでも狙っていけるシュートの正確さとパターンの豊富さが魅力です。
南米のストライカーらしくボールコントールも上手く、基礎的なドリブルテクニックは年代の近いメッシにも劣っていません。むしろシュートにいくためのコースの作り方におけるテクニックはアグエロの方がよりパワフルで上手いくらいです。
比較的小柄ですがフィジカル能力も高く、ゴール前で無駄に倒れるようなプレーはあまり見せません。
ゴール前での冷静さも南米人らしいと言えるでしょう。常に相手ゴールキーパーの動きを視界に入れており、遠い距離からでもキーパーの重心がどちらに動くかを見てシュートしていますね。
2011-2012シーズンマンチェスター・シティが44年ぶりのプレミア優勝を飾った最終節での劇的なゴールの時も、相手の交わし方、コースの作り方、シュートの精度とあの緊迫した場面で完璧なシュートを打っていたのが印象的です。まさにストライカーのクオリティと言える選手ですね。
ディフェンスラインを混乱させる技術も高い
そしてアグエロのプレースタイルにおける魅力はその決定力だけではありません。アグエロは相手ディフェンスラインとの駆け引きが抜群に上手い選手なのです。
常に相手の最終ラインを動かすようにマークの隙間を細かく走り回り、自分とそして味方のスペースを作っていますね。裏を取る動きとスピードも抜群、ストライカーなのに時には後方から回り込むように走りこんでシュートを打つなどかなりプレーエリアの広い選手と言っていいでしょう。最前線に構えているだけのストライカーでは決してありません。
前述したようにこれだけ得点力のある選手ですから、アグエロには常に近くにマークする選手がいます。しかしアグエロが縦横無尽にピッチを走り回るためマークの的が絞り切れず結局アグエロをフリーにさせてしまうこともしばしばですよね。
またアグエロはコンビネーションにも素晴らしい才能を見せます。やはり基礎技術の高さから細かいパス交換も巧く、マンチェスター・シティではよくダビド・シルバらとパスを繋いで相手のブロックを崩しています。
シティの司令塔ダビド・シルバのプレースタイルはこちらも参考に→スペイン代表ダビド・シルバのプレースタイルは?シティの主軸を担う司令塔
このスペースを作る動きの豊富さと裏に走りこむスピード、パス交換の技術があるのでセカンドトップやトップ下で起用されることがあるのも納得です。攻撃の才能だけで見たら世界でもトップクラスだと言っていいと思います。
こちらはマンチェスター・シティ公式チャンネルによるアグエロのゴール集です。
2017-2018シーズンは若手のガブリエウ・ジェズスなどの台頭もあってポジション争いが厳しくなることが予想されていますが出場時間に関わらず、アグエロの能力ならスタメンだろうと途中出場だろうと得点の量産は難しくないでしょう。
ジェズスのプレースタイルはこちらも参考に→ブラジル代表ジェズスのプレースタイルは?シティ所属の神童!
アグエロはまだ30前でまだまだ活躍できる選手ですから今後の動向も楽しみですね。
・どんな態勢、位置からでも打てる正確なシュートが魅力
・ディフェンスラインを乱す動きも抜群のセンス
・コンビネーションプレーもなかなかの上手さ