2015-2016シーズンの初めにリヴァプールからマンチェスター・シティに移籍してきたイングランド代表のラヒーム・スターリング。
当初は期待ほど力を発揮できていませんでしたが、監督がジョゼップ・グアルディオラに代わってからは心身共に成長を見せ、その抜群のスピードによって今やシティには欠かせない選手になっていますね。
今回はさらなる成長が期待されるスターリングのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
ラヒーム・スターリングのプロフィール
名前ーラヒーム・シャキール・スターリング(Raheem Shaquille Sterling)
国籍ーイングランド、ジャマイカ(代表はイングランド)
出身地ーキングストン(ジャマイカ)
生年月日ー1994年12月8日
身長ー170cm
体重ー69kg
ポジションーMF、FW
利き足ー右足
スターリングは幼少の頃にジャマイカからイングランドに移住したジャマイカ系イングランド人です。
下部組織はロンドンにあるクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)に所属し、2010年にリヴァプールFCに移籍してプロデビューを果たします。
17歳という若さでありながらプレミアリーグでも屈指のスピードを見せつけたスターリングにはリヴァプールサポーターから将来のエースとして大きな期待を受けますが、2014-2015シーズン途中スターリングはなんと契約延長を拒否。
しかもクラブが許可していないのにテレビで契約延長拒否について語ったり勝手に練習を休んだり移籍に関して問題行動が相次ぎ、リヴァプールサポーターから脅迫されるほどイメージが悪くなってしまいました。
また水タバコを吸う写真が出回ったり脱法ドラッグをやっている動画が出回ったりなど日常生活でも問題がありましたね。
結局スターリングは2015-2016シーズン初めにマンチェスター・シティに移籍金約94億で移籍することになります。
マンチェスター・シティでは当初適応に苦しむもジョゼップ・グアルディオラが監督に就任してからは安定したパフォーマンスを見せており、主力の一角を形成しています。
また代表はイングランド代表を選択。U-17世代からA代表までコンスタントに招集されています。
・ジャマイカ生まれのロンドン育ち
・17歳でリヴァプールにてデビューも契約延長を拒否
・シティでは安定して主力を担う
ラヒーム・スターリングのプレースタイル
プレミア屈指のスピードを持つアタッカー
スターリングの主なポジションはウイングフォワードです。左でも右でもできますね。さらに状況によってはトップ下やセカンドトップに入る事もあるように攻撃的なポジションが得意な選手です。
プレースタイルの特徴はなんといってもスピード。瞬発力と加速力に優れたアタッカーです。
スターリングは大きめにボールを蹴り出してドリブルで抜いていくシーンがよく見られますが、本当にそれだけでアッサリとマーカーを振り切ってしまう瞬発力が備わっており、プレミアリーグでもトップクラスのスピード能力を持っています。
スピード自体はリヴァプールでデビューした17歳の時から大きく注目を集めていましたね。スピードは努力よりも天性の要素による影響が大きいと言われており、スターリングもそういった天性の「スピードスター」というべき存在です。さすがジャマイカ系といったところでしょうか。
そしてスターリングは170cmと小柄ですが、体幹が強くドリブル中でもルックアップしながらタックルを受けてもボールを失わないようにプレーできる才能も持っています。
マンチェスター・シティやイングランドでの試合を見ればよく分かりますが、スターリングはとてもお尻がプリっとしていて(変な意味ではなく)ピッチの上でも見つけやすいです。ドリブルの重心も低くて安定していますね。おそらくスターリングはこのお尻回りの筋肉が発達しているからあのスピードとボディバランスでドリブル状態をキープできるのでしょう。
またアンダー世代の頃からイングランドナショナルチームにて教育を受けているためテクニックも高く相手から絶妙にボールを隠しつつボールを前に進めることが可能なタイプです。サイドで持たせたら高確率で突破されるか味方に繋げられますね。
マンチェスター・シティにはダビド・シルバやデブライネという世界屈指のパサーが2人同時に在籍しているのでスターリングのスピードとドリブルは非常に活きやすいですね。シティに移籍するという選択肢は結果的には正解だったでしょう。
ダビド・シルバのプレースタイルはこちらも参考に→スペイン代表ダビド・シルバのプレースタイルは?シティの主軸を担う司令塔
デブライネのプレースタイルはこちら→ベルギー代表デ・ブライネのプレースタイルは?現役トップクラスのチャンスメイカー
グアルディオラの指導で戦術面でも向上
スターリングはリヴァプールにいた頃とシティの初期シーズンではボールを持ちすぎなことが多く、守備も下手で戦術的に機能しているとは言い難い選手でした。
しかしバルセロナの監督を退任したグアルディオラがマンチェスター・シティの監督に就任すると見違えるように球離れが良くなり(比較的)、スペースに走りこむなど味方を活かせるプレーができるようになってきましたね。
裏への飛び出しも精度、頻度共に向上していてより持ち前のスピードを活かせるようになったと思います。
守備でも先を読んでパスコースを切ったり味方のいる方へ押し出したりする守備を見せるなど明らかにリバプールにいたときより選手としての総合的なクオリティは向上していると言えますね。
もっと決定機を確実に決められるようになればもうワンランク上のクラスに行けると思いますが、スターリングは23歳になる今でも絶賛成長中なのですぐにその課題を克服してくれるでしょう。
マンチェスター・シティにはラインの駆け引きが上手く得点能力の非常に高いアグエロという教科書がいるので彼をお手本にしてほしいですね。
アグエロのプレースタイルはこちらも参考に→アルゼンチン代表アグエロのプレースタイルは?ラインの駆け引きが抜群に上手いCF
おそらくアンフィールドでのブーイングは避けられないでしょうが負けずに成長を続けてもらいたいものです。
・ちょっと加速するだけでガンガン抜けるスピードスター
・重心が安定していてフィジカルと技術にも一定の評価
・シティでは戦術的にも進化し充実一途