ベルギー代表デ・ブライネのプレースタイルは?現役トップクラスのチャンスメイカー

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2016-2017年シーズンのプレミアリーグにおいて「18」という驚異的なアシストを記録したベルギー代表のケヴィン・デ・ブライネ。

技術が高い選手が揃うマンチェスター・シティにおいても特別な存在感を放っていますよね。

2017-2018シーズンのプレミアリーグ全体でも特に注目すべき選手だと言えるでしょう。

今回はそんなケヴィン・デ・ブライネのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。

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デ・ブライネのプロフィールは?

 

2 years ago today! ✍🏼 @jsifm

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名前ーケヴィン・デ・ブライネ(Kevin DE BRUYNE)

国籍ーベルギー

出身地ーヘント

生年月日ー1991年6月28日

身長ー181cm

体重ー76kg

ポジションーMF、FW

利き足ー右足

ケヴィン・デ・ブライネ(デブルイネとも)が生まれたのはベルギー第三の都市であるヘント。

サッカーキャリアもヘントにある地元のKAAヘントから始まりました。その後ヘンクの下部組織に移籍し、2008年からトップリーグに昇格してベルギーリーグデビューを飾ります。

若くしてヘンクの主力として活躍していたデ・ブライネに白羽の矢を立てたのはイングランド・プレミアリーグのチェルシーFC

しかしチェルシーは選手層があまりにも厚いため初年度はヘンクにレンタルという形で移籍。翌年はブンデスリーガのヴェルダー・ブレーメンにレンタル移籍して経験を積みます。

2013-2014シーズンにチェルシーに復帰しますが、当時監督のジョゼ・モウリーニョの信頼を得られず出場機会はほとんど得られません。

悩んだデ・ブライネの決断はチェルシーを出ていく事でした。再びドイツに戻る形で、ヴォルフスブルクに移籍することになったのです。ちなみにこのトラウマからかデ・ブライネはモウリーニョの事をよく思っておらず、「彼(モウリーニョ)がいる内はチェルシーには戻らない」と語っています。(先にモウリーニョが辞めたけど)

ヴォルフスブルクでは主力として活躍。2014-2015シーズンにはシーズン20アシストを記録しました。これはそのシーズンにおける欧州5大リーグの最多アシスト数になっています。

この活躍により2015-2016シーズンからはマンチェスター・シティにクラブ史上最高額となる103億円で移籍。プレミアリーグに戻る事になりました。

マンチェスター・シティでは初年度から主力に定着し、2016-2017シーズンには18アシストを記録してプレミアアシスト王に輝いています。

POINT

・若くしてチェルシーに移籍するも出場機会を得られず

・ドイツではヴォルフスブルク時代はシーズンの欧州最多アシストを記録

・シティでも主力に定着、プレミアアシスト王に

ケヴィン・デ・ブライネのプレースタイルは?

パス精度が異常!現役トップクラスのチャンスメイカー

 

Back in 🇧🇪! #tousensemble

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デ・ブライネの主なポジションはサイドハーフとウイング、トップ下という2列目のポジションです。しかし2016年に新しく監督に就任したグアルディオラからはインサイドハーフを任されるなど徐々にプレースタイルと適正ポジションを変えつつありますね。

デ・ブライネのプレースタイルで最大の特徴は何といっても正確なキックの精度でしょう。

ブンデスで1シーズン20アシスト、プレミアで18アシストという数字が示している通りデ・ブライネは非常にキックの精度が高く、ゴールを直接演出できる選手と言えます。

崩しのショートパスやロングフィード、サイドに開いたときのクロスボールとキックの種類を問わず完璧にアタッカーの元にボールを届けることができますね。そのキック精度の高さから現在解説者を務めている元イングランド代表のガリー・ネビルから「ベッカムを思い出す」と称賛されています。

基本的には右利きですが、左足の精度も抜群に高くライナーやグラウンダー、巻いて落ちるボールなどキックの種類が豊富。チャンスメイカーというよりも「チャンスクリエイター」と言ってもいいくらい重要なパスを供給できる選手です。シティではスピードのあるサネとのコンビネーションが強力ですね。

サネのプレースタイルはこちらも参考に→ドイツ代表サネのプレースタイルは?シティの若きスピード系万能アタッカー

レアル・マドリードのクロースなどもパス精度に長所ある質の高い世界トップクラスのゲームメイカーですが、直接ゴールに絡むパスの多さという点ではデ・ブライネに軍配が上がるかもしれません。

クロースのプレースタイルはこちらも参考に→ドイツ代表クロースのプレースタイルは?パス精度がトップクラスの凄さ

空間把握能力が高い「3D」プレーヤー

そしてデ・ブライネはキックそのものの正確さだけでなく空間を把握する能力にも長けています。相手のディフェンダー陣を一気に抜き去り、スペースに出すスルーパスの多さと威力が示しているようにピッチ上にいるあらゆる選手の位置関係を把握するセンスが世界でもトップクラスのものを持っています。いわゆるピッチを立体的に「3D」で捉えられる選手です。

そしてその空間把握能力の高さはパスだけでなくオフザボールとポジショニングにも表れていますね。デ・ブライネはパサータイプの選手にありがちなパスを出すだけでほとんど動かない「地蔵」ではなく、自らが積極的に動き、スペースメイキングをすることでチームの動きを滑らかにできるプレースタイルを持っています。

マンチェスター・シティでは前線が停滞した時にデ・ブライネが最適なタイミングで飛び出すことで流れを作り出す事も多いですよね。後ろでボールが回っていない時にはセンターサークル付近まで降りてパスを手薄なサイドに回してあげる事もあります。このデブライネのボールを持っていないときの動きと判断はマンチェスター・シティのプレーリズム作りにおいて非常に重要になっています。

サイドにも積極的に開いていきますね。上記の通りデブライネはクロスボールの精度がベッカム並なのでこの動きが非常に強力です。またサイドに開いても「外→中→外」というリズムのショートパス連携による崩しのアイデアも豊富です。

シティでは同じようなポジションにダビド・シルバがいることが多いですね。シルバも運動量が多くパスのセンスに長けたタイプでデ・ブライネと似ていますが、シルバはよりゲームをコントロールする役割を遂行することが多く、直接ゴールを演出することが多いデ・ブライネとは微妙に役割が異なっています。

シルバのプレースタイルはこちらも参考に→スペイン代表ダビド・シルバのプレースタイルは?シティの主軸を担う司令塔

もしマンチェスター・シティやベルギー代表の試合をみる機会があれば是非デ・ブライネのキックの精度とスペースメイキングの上手さに注目して試合を見てみて下さい。サッカー戦術の深さを教えてくれる選手だと感じます。

POINT

・現役最高クラスのアシストキング

・キックの種類が豊富で長短問わずパスが非常に正確

・空間把握能力が高くオフザボールの走りに抜群のセンス