近年上位で安定した成績を残すトッテナム・ホットスパーにおいてゲームをコントロールする司令塔として中心に君臨しているのがデンマーク代表のクリスティアン・エリクセンです。
噂ではバルセロナが獲得を狙っているとされる逸材で、プレミアリーグでもトップクラスのゲームメイカーという評価を受けていますね。
今回は将来的により大きなクラブにステップアップするであろうエリクセンのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
クリスティアン・エリクセンのプロフィール
名前ークリスティアン・ダンマネン・エリクセン(Christian Dannemann Eriksen)
国籍ーデンマーク
出身地ーミゼルファート
生年月日ー1992年2月14日
身長ー175cm
体重ー71kg
ポジションーMF、FW
利き足ー右足
エリクセンはデンマーク南部のフュン島と呼ばれる島にあるミゼルファートで生まれた選手です。
サッカーキャリアのスタートは同じ島にあるオーデンセBKの下部組織から始まります。
ユース時代からその才能は折り紙付きでACミランなど数多くのビッククラブが獲得を狙いますが、エリクセンが移籍先に選んだのは若手育成に定評があるオランダのアヤックス・アムステルダムでした。
アヤックスでは2009-2010年シーズンにトップチームに昇格し、翌年から主力に定着すると2011-2012シーズンにはエールディヴィジで7ゴール15アシスト、2012-2013シーズンに10ゴール13アシストという凄まじい成績を残します。
この成績により2013年の夏にイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーに移籍が決定。
スパーズでも主力に定着し、2015-2016シーズンと2016-2017シーズンには共に二桁アシストを記録、プレミアリーグアシストランキングの2位になっています。
移籍先としてバルセロナなどが獲得を狙っているとされていますね。
またエリクセンはデンマーク代表としても2010年からコンスタントに招集されており、70を超えるキャップ数と16のゴールを記録しています。
・ユース時代からアヤックスに移籍
・トッテナムではアシストランキング上位に食い込む活躍
・25歳ながらデンマーク代表としてもキャリア十分
クリスティアン・エリクセンのプレースタイルは?
トッテナムの絶対的な司令塔
エリクセンの主なポジションはトップ下「10番」の位置です。しかしトッテナムでは左サイドや右サイド、インサイドハーフをやる事もあるのでプレースタイルとポジションには柔軟性があるタイプと言えるでしょう。
エリクセンのプレースタイルで最も特徴的なのはやはりゲームメイクになるでしょう。
右利きですが左右両足で正確なパスを供給することができ、トッテナムの攻撃を司令塔として動かす役割を担っています。
フィジカルはあまり強くないタイプですが、サッカー脳も発達しておりパスをどのタイミングで入れるべきか、はたまたサイドを変えるべきか、味方を使うか自分で行くか・・・などといった判断が非常に正確で崩しのアイデアも豊富ですね。
フィジカルが強くないならマンマークを付ければ・・・と思いますが、しかしエリクセンにマンマークを付けることは難しいです。
何故ならエリクセンは非常に運動量が多い現代型のゲームメイカーであるからです。とにかく試合中ピッチ上を縦横無尽に動き回り、味方のパスコースを作っては受け作っては受けというプレーを繰り返しながらゲームをコントロールするプレースタイルを持っており、同じポジションに長く留まっていることがほとんどありません。
1試合における走行距離ではあのチェルシーのスタミナお化けエンゴロ・カンテよりも長い走行距離を記録する事もあります。
カンテのプレースタイルはこちらも参考に→「どこにでもいる」フランス代表カンテのプレースタイルと性格
エリクセンは後方でパスが回っていないようでしたら最終ラインの一部としてパス回しに参加することもありますし、かと思えば次のプレーでサイドに流れてクロスボールを供給しようとしたりなどとても自由で有機的なプレーをします。
このようにエリクセンはとても自由度の高いポジショニングをするのでマンマークを付けるのは容易ではないのです。
またスペースメイキングも上手いしタイミングがいいですね。同じ攻撃的なMFとしてトッテナムにはデル・アリという存在もいますが、アリはエリクセンがスペースを作ったり上手くボールを散らしてくれるからあれだけゴールに絡むことができているのです。
デル・アリのプレースタイルはこちらも参考に→イングランド代表デル・アリのプレースタイルは?トッテナムの若き大天才
トッテナムは現在マウリシオ・ポチェッティーノ監督の下で攻守の切り替えが早く、流動的なトランジションサッカーを実践しているため、エリクセンのような動き回ってパスを配球してくれる選手は重要でしょうね。
ミドルも打てるしドリブルで突っかけることもできる
またエリクセンは毎年二桁に近いくらいゴールを挙げているだけあってミドルシュートやフリーキックの精度も非常に高いです。
スピードがあるわけではありませんがドリブルもタッチが細かくて相手をスルスル抜いていくのは巧いですね。
このようにエリクセンは非常にプレーの選択肢が多く、相手に常に駆け引きを強要させ続けることができる選手です。
最近はこのエリクセンやデブライネのようにパス精度と運動量を両立させているプレーヤーの活躍が目立ちますね。司令塔という役割が徐々に変化してきている事が分かります。
デ・ブライネのプレースタイルはこちらも参考に→ベルギー代表デ・ブライネのプレースタイルは?現役トップクラスのチャンスメイカー
エリクセンは現在バルセロナが獲得を狙っているという話がありますね。おそらくイニエスタの後釜でしょうか?確かにエリクセンのプレースタイルであればバルセロナのインサイドハーフにはピッタリで活躍が期待されます。
本当に移籍するのかどうかは分かりませんが、少なくともエリクセンが将来的にトッテナムより上のクラブにステップアップする可能性は高いと言えますね。
上記のプレースタイルにより試合から消えている時間がほとんどないためトッテナムの試合を見る時はエリクセンのプレーエリアの広さに注目すると面白いと思います。
・両足から高い精度でパスを送れる選手
・運動量が多くプレーエリアの広い現代型ゲームメイカー
・ミドルシュートやドリブルにもテクニックとセンスあり