イングランド代表デル・アリのプレースタイルは?トッテナムの若き大天才

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近年代表チームが停滞気味のイングランド。プレミアリーグは相変わらず人気ですが世代交代に苦戦している印象でしたね。

しかしやっとイングランドにも将来を担える若手が少しずつ登場し始めています。

その中で、歴代のイングランド代表と比べても最高クラスの逸材と呼ばれている選手がトッテナム・ホットスパーに所属するデル・アリです。

今回は期待の逸材デル・アリのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。

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デル・アリのプロフィール

 

Great day shooting with @easportsfifa 🎥

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名前ーバミデル・ジャーメイン・アリ(Bamidele Jermaine Alli)

国籍ーイングランド、ナイジェリア(代表はイングランド)

出身地ーミルトンキーンズ

生年月日ー1996年4月11日

身長ー188cm

体重ー73kg

ポジションーMF

利き足ー右足

デル・アリ(デレ・アリとも表記される)が生まれたのはロンドンからほど近いイングランドのミルトンキーンズという街でした。

イングランド人とナイジェリア人のハーフですが、幼い頃に父が一方的にアメリカに渡り母はアルコール中毒に陥るなど難しい家庭で育った選手です。

サッカーキャリアのスタートは地元のMK(エムケー)ドンズ

家庭事情の複雑さから不良化し、家出して他人の家で居候しつつのユース生活を送っていましたが、サッカーの技術は着々と身についていき、16歳で当時フットボールリーグ(3部相当)に所属していたMKドンズのトップチームデビューを果たします。

2014-2015シーズンにはシーズン16ゴールを記録、この活躍によって2015-2016シーズンからプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーに移籍を果たします。

初年度から出場機会を得て10ゴール、翌2016-2017シーズンには18ゴールを記録して2年連続プレミアリーグベストイレブンと最優秀若手選手賞に選ばれるなど若くしてプレミアのトップレベルでクオリティを見せている逸材です。

イングランド代表ではU-17世代からA代表までコンスタントに招集され続けていますね。

POINT

・複雑な環境で育つ

・3部リーグだが16歳でプロデビュー

・トッテナムで2年連続プレミアベストイレブン

デル・アリのプレースタイルは?

ペナルティエリア付近で「違い」を作れるトップ下

デル・アリの主なポジションはトップ下、もしくはセンターハーフで攻撃的な中盤を得意なポジションとしています。

デビューしたばかりの時は中盤の底付近で起用され、さらに本人がリヴァプールのスティーブン・ジェラードに憧れていたこともあってジェラードとプレースタイルを比べる声も多かったですが、アリとジェラードでは選手としてのプレースタイルは異なります。

デル・アリも運動量が豊富でボランチもこなせるという特徴はあるのですが、本質的にアリは「アタッカー」気質のミッドフィルダーでフォーメーションの真ん中よりペナルティエリアに近い所で真価を発揮する選手です。

イングランドの選手はタフだが粗削りという選手も多いですよね。しかしアリは華麗なボールタッチ技術に優れ、ラストパスの精度と美しいシュートに定評があります。若いのに周囲を冷静に見る視野も持っていますね。いわゆる「10番」の系譜です。

パス、ドリブル、シュートとその全てで攻撃にアクセントと明らかなクオリティの違いをもたらせるタイプと言えるでしょう。

特にゴールキーパーに対してファーサイドに巻くようにして決めるシュートは非常にコントロールが良くて美しいです。どんな状況でも右足でカーブを掛けられる位置にボールをコントロールしておける繊細なタッチ技術の賜物でしょう。

ヒールパスも多いですし、ワントラップで浮かせて反転ボレーなどトリッキーな攻めのアイデアも豊富です。

フィジカルと運動量も多い現代型の選手

また華麗な技術を持つタイプの選手にしては身長が188cmと高く、フィジカルコンタクトやヘディングの空中戦でも圧倒的な強さを見せつけます。技術とフィジカルの両立は近代サッカーのトップ下において必ず求められるプレースタイルで、そういう意味でデル・アリは近代サッカーの申し子と言えるでしょう。

またデル・アリが近代的なトップ下である事の理由として「ランの種類の豊富さ」という要素も挙げられます。

アリは相手ペナルティエリアに向かうランの精度、頻度共にとてもクオリティが高く、固まったディフェンスラインを無理やり下げさせたり、チームメイトのために効率的にスペースメイキングしたりする技術と頭脳が備わっておりトッテナムの攻撃力において重要な要素になっています。

現代サッカーでは空くであろうスペースを読む、もしくは作り出す動きは全ポジションの選手に求められますからデル・アリのようなプレースタイルを持つ選手が活躍しているのは当然と言えるでしょう。トッテナムの大エースであるハリー・ケインもそういうタイプですよね。

ケインのプレースタイルはこちらも参考に→プレミア2年連続得点王ハリー・ケインのプレースタイルは?トッテナムのエース!

近年ではエヴァートンのロス・バークリーなどデカくてテクニックもありスペースを活かせる選手がイングランドには増えてきていますが、デル・アリはその中でも特別な才能を持っている天才と言えます。

バークリーのプレースタイルはこちらも参考に→ロス・バークリーのプレースタイルは?イングランドでは珍しいテクニシャン系

こちらにデル・アリのプレー動画をシェアします。

精神面は若干課題

デル・アリの課題としては守備が挙げられるでしょうか。運動量は豊富ですし、インテンシテジ高く相手に当たりにいくなど決してできないわけではないのですが、チームが負けている時にはちょっと守備意識が薄くなるなど意識の点を改善する必要はあるでしょう。

またファウルされると興奮しやすいのも欠点の一つです。まあこれだけの選手だと毎回キツくマークされるのである程度仕方ないことですけどね。ある程度感情をコントロールできるようになるとより持ち前の技術と才能が活きると思います。

いずれにしてもデル・アリの攻撃面における才能はイングランド歴代でも屈指で、まだ21歳と非常に若いため将来的にメッシ、クリロナクラスの大選手になっても不思議はありません。バルセロナなど複数のビッグクラブも獲得を狙っていますので今後の活躍にも期待ですね。

POINT

・ボランチもできるが本質的にはトップ下

・技術が華麗かつ運動量も豊富な現代型サッカー選手

・将来的に大選手になる可能性も