2016ー2017シーズンにプレミアリーグを優勝したチェルシーFCにおいてようやくブレイクを果たした選手がスペイン人のマルコス・アロンソです。
レアル・マドリード出身ながらスペインではあまり出場機会がなく、イタリアやイングランドのあらゆるチームでプレーしてきた選手がアントニオ・コンテ監督の下で才能が開花しました。
今回はそんなマルコス・アロンソのプロフィールやプレースタイル、コンテ体制下での貢献を紹介していきたいと思います。
マルコス・アロンソのプロフィール
名前ーマルコス・アロンソ・メンドーサ(Marcos Alonso Mendoza)
国籍ースペイン
出身地ーマドリード
生年月日ー1990年12月28日
身長ー188cm
体重ー81kg
ポジションーDF、MF
利き足ー左足
マルコス・アロンソはスペインのマドリード出身で、同都市生まれの有望サッカー選手の例に漏れずレアル・マドリードの下部組織でサッカーを始めています。
ちなみに祖父のマルキートスも元レアル・マドリードの選手、父のペーニャは元バルセロナの選手とスペインでもハイレベルなサッカー一族に生まれています。
しかしレアル・マドリードにおいてのトップチームでの出場はわずかに1試合に止まり、2010年にはプレミアリーグのボルトン・ワンダラーズに放出されてしまいます。
当初はボルトンでもあまり出場機会を得られていませんでしたね。
加入3シーズン目には公式戦30試合出場を果たしますが、翌年にはセリエAのフィオレンティーナに移籍。さらに加入初年度は再びプレミアリーグのサンダーランドにレンタル移籍します。
2014年にフィオレンティーナに戻ってからは安定的に出場機会を得ていましたね。
そして2016-2017シーズンにおいて、マルコス・アロンソはそれまでセリエAのユヴェントスで指揮をしていたアントニオ・コンテ監督に引き抜かれ、共にプレミアリーグのチェルシーFCに移籍することになります。
チェルシーではその才能が開花。主力として優勝に貢献しましたね。
U-19年代の頃にスペイン代表経験はありますが、A代表経験はまだありません。
・レアルマドリードの下部組織出身
・フィオレンティーナで徐々に名を上げる
・チェルシーでは優勝に貢献
マルコス・アロンソのプレースタイルは?
スペインでは珍しい大型ウイングバック
マルコス・アロンソは現在のチェルシーにおいて主に「3-5-2」の5の部分、左ウイングバックを務めています。フィオレンティーナやボルトンでは左サイドバックがメインポジションでしたね。いずれにしても左の守備と攻撃両方を担うポジションが得意な選手です。
マルコス・アロンソのプレースタイルの特徴は持ち前のフィジカルの強さ、そして左足によるロングキックの精度が挙げられます。
身長は188cmあり、空中戦で無類の強さを発揮するタイプですね。
また手足が非常に長く、タックルも深いので多少相手の選手がボールを隠すように持っていても簡単になぎ倒してしまいます。
2016-2017のアーセナル戦ではスペインのスピードスターであるベジェリンに思い切りエルボーをかましたりしていましたね。
正直ベジェリンにはスピード負けしていましたし、褒められたプレーではありませんが、いかにマルコス・アロンソが常にボールに食らいつき、かつインテンシティ高く守備をしているかの証明でしょう。
ベジェリンのプレースタイルはこちらも参考に→アーセナルDFベジェリンのプレースタイルは?ボルト超えのスピード?
運動量も非常に豊富で、90分間ピッチを上下できます。現代におけるウイングバックはスタミナがない選手に務まるポジションではないのでチェルシーでマルコス・アロンソは開花しているのは当然だと言えるでしょう。
レアル・マドリードから放出され、守備の国イタリアでチャンスを掴み、テンションの高いプレミアリーグで本格的に開花したのは不思議ではない荒々しさを持っている選手と言えます。
セットプレーのキッカーも務める左足の精度
また多くのスペイン人選手がそうであるように足元の技術もしっかりしています。スペイン人の中に入るとそうでもないですが、良くも悪くも粗い選手の多いプレミアリーグの環境だと非常に技術は高く見えます。
繋ぎも悪くないですし、キープするドリブルも上手いです。サイドを上下しながら常にボールに関われる選手と言えるでしょう。
利き足である左足でのロングキックもマルコス・アロンソの特徴の一つです。威力、精度ともに申し分なく、チェルシーにおいて後方からのフィードによるチャンスメイク、クロスボールと左サイドにおけるダイレクトかつロングなゲームメイクが上手くいっているのはこのマルコス・アロンソの貢献が大きいです。
チェルシーでは直接狙える近い距離ではセットプレーのキッカーも務めていますね。サイドからのフリーキックはもちろん中で競ります。笑
ゴールも結構奪っている
また2016-2017シーズンは6ゴール決めているように得点センスも持っていますね。現在プレミアで流行しているウイングバックのシステムだとゴールを決めるのは簡単ではないですが6ゴールは立派です。
要因はペナルティエリアに侵入するタイミングの良さでしょう。一人足りない状況や、ボックスに一人残しておいた方がいい場面でマルコス・アロンソは適切なタイミングでボックスに侵入してくれます。
シュート態勢を作るのも速く効果的ですね。
特徴だけ見るとちょっと地味でスペインのサッカー名家出身のわりにイングランドとイタリアのハイブリッドのような印象を受けますが、チームに一人いるととても助かる選手なのは間違いないです。
スピードとクイックネスを磨けばもっと上のクラスでプレーしていてもおかしくないですね。
スペイン代表に適応なるかどうかは分からないですけど貴重な高身長選手なので一度でいいからA代表招集してもらいたいと思います。
・高身長と運動量を活かした守備が特徴的
・ロングキックによるチャンスメイクが抜群
・ポジションのわりにゴールも結構奪っている