サッカーにおいてイングランドの選手はスペインやフランス、ドイツ代表の選手に比べてパワーとスピードはあるが創造性に欠けるという選手が多いイメージが正直ありますよね。
しかしそんなイングランドにも近年創造性に長けたファンタスティックな選手が若手に多数出てきています。
その一人がエヴァートンのロス・バークリー。
今回はチェルシー、アーセナル、トッテナムなどプレミアリーグの強豪が獲得を狙っている逸材ロス・バークリーのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
※2017年1月追記チェルシーへの移籍が決まりました。
ロス・バークリーのプロフィール
名前ーロス・バークリー(Ross Barkley)
国籍ーイングランド
出身地ーリヴァプール
生年月日ー1993年12月5日
身長ー189cm
体重ー76kg
ポジションーMF
利き足ー右足
ロス・バークリーはイングランド北西部の海商都市リヴァプールに生まれ、同都市の名門エヴァートンFCの下部組織で育った選手です。
見た目は完全にイングランド系の選手に見えますが、祖父がナイジェリア人であるためアフリカのルーツも4分の1持っている選手です。
早くからその才能を期待され、2010年に16歳でトップチームに昇格、2011年にプレミアリーグデビューを果たしています。
その後はシェフィールド・ウェンズデイ、リーズ・ユナイテッドにレンタル移籍し経験を積み、2013-2014シーズンから本格的にエヴァートンの主力としてプレーしていますね。
※2017年1月チェルシーへの移籍が決定、移籍金は約23億円と言われています。
まだ23歳にも関わらず既にプレミアリーグで150試合の出場経験を持ち、21ゴールを決めています。
イングランド代表ではU-16世代の頃からコンスタントに招集されるなどエリートコースを歩んでいますね。
・エヴァートンの生え抜き
・U-16世代からイングランド代表としてプレー
・プレミアでは若くしてすでに150試合に出場
ロス・バークリーのプレースタイルは?
イングランドでは珍しいテクニック系MF!
バークリーのポジションはミッドフィルダー。トップ下とセンターハーフ、ボランチなど中央寄りのセンターポジションならどこでもこなせます。バークリー本人は「自分はストライカー」と言っているようにフォワードもできますが、最も適しているのは2ボランチの攻撃的な方かインサイドハーフ、トップ下でしょう。
バークリーのプレースタイルは基本的に攻撃的です。
イングランドのミッドフィルダーというとフィジカルパワーが強くて速く、インテンシティが高い選手を想像しますが、バークリーはイングランド系の選手にしては歴代トップクラスにボールタッチが柔らかく、テクニックがあるタイプの選手になっています。
利き足は右足ですが左足も高い精度で操れますし、キープ力とパスの精度、ミドルシュートの威力はすでにワールドクラスと言えるでしょう。
視野も広くゲームメイクと3列目からのチャンスメイクも抜群に上手いですね。ちなみにあの他チームの選手に厳しいことで知られる元バルセロナのシャビにも「バルセロナでプレーできる」とお墨付きを貰っています。笑
決してスピードがあるわけではありませんが、上記のようにタッチが柔らかいため相手のマークを外すドリブルが得意で、中盤から自ら持ち上がっていく事も少なくないです。特にバイタルエリア手前でドリブルを仕掛け、他の選手の動きを見つつラストパスとの二択をかけるプレーに才能を感じさせます。
イングランド系の選手としては6割のウェイン・ルーニーに3割のポール・スコールズと1割のガスコインを足した感じとでもいいましょうか。振り向きざまのロングパス精度などはルーニーを感じさせますが、バークリーの方がより下がり目のポジションを好み、よりボールタッチが華やかです。
ルーニーのプレースタイルはこちらも参考に→エヴァートン復帰!ルーニーのプレースタイルと凄さは?マンUで不調だった理由も
攻撃面ではトッテナムのデル・アリと並んでイングランド歴代トップクラスの逸材だと言えます。縦に飛び出すのが得意なデル・アリよりはバークリーの方がより下がり目のポジションが上手いですけどね。
デル・アリのプレースタイルはこちらも参考に→イングランド代表デル・アリのプレースタイルは?トッテナムの若き大天才
下にバークリーのプレー動画をシェアします。
ビッグクラブでやるなら守備とオフザボールは課題
課題は守備面ですね。身長は189cmと大柄でフィジカルは強いのですがあまりチームのために走り回るタイプではありません。現状後ろに守備の強いアンカーを置いてプレーするのがベストでしょう。
それとバークリー自身が積極的にボールに関わる機会の少ないタフなゲームでは消えがちな事も欠点の一つと言えます。
独創性が強いという特徴はバークリーのストロングポイントなので大きく方向を転換する必要はないですが、イングランド代表、もしくはプレミアリーグのビッグクラブでセンターとしてプレーするなら守備とオフザボールでも輝ける運動量、センスをレベルアップさせることが必要だと思います。
いずれにしてもエヴァートンではこれ以上伸びる事がなさそうなので、早めにビッグクラブに移籍して欲しい逸材だと思います。ビッグクラブの指導者の下でならきっと守備も改善するでしょう。
チェルシーやトッテナム、アーセナルなど複数のクラブに獲得の噂がありますがどうなるでしょうか。才能は申し分ありません。
※2017年1月追記チェルシーへの移籍が決定しました。背番号は「8」です。
・イングランドでは珍しいテクニック系
・キープ力、ミドル、パス全て技術が高い
・守備とオフザボールは改善の余地あり