年齢を考えるとジャンルイジ・ブッフォンの後釜を探す必要のあるユヴェントスに2017年オフ、新しいゴールキーパーが加入しました。
その名はポーランド代表のヴォイチェフ・シュチェスニーです。
今回は元アーセナルでイタリアに渡って以来大きな成長を遂げているシュチェスニーのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
ヴォイチェフ・シュチスニーのプロフィール
名前ーヴォイチェフ・トマシュ・シュチェスニー(Wojciech Tomasz Szczęsny)
国籍ーポーランド
出身地ーワルシャワ
生年月日ー1990年4月18日
身長ー195cm
体重ー85kg
ポジションーGK
利き足ー右足
シュチェスニーはワルシャワ生まれで、父親も元ポーランド代表のゴールキーパー、マチェイ・シュチェスニーというサッカーエリートの血筋に生まれました。
ポーランドの名門レギア・ワルシャワの下部組織でプレーしていましたが、2006年からイングランド・プレミアリーグのアーセナルに移籍。
そんなシュチェスニーが注目され始めたのは出場機会確保のためレンタルで移籍していたイングランド3部、ブレントフォードでのプレー。
スーパーセーブを連発してアーセン・ヴェンゲル監督の目に再び留まり、2010年からはアーセナルに復帰して正GKとしてプレーしていました。
しかし喫煙が発覚したりパフォーマンスが安定しなかったこともあって、2014年にはコロンビア代表ダビド・オスピナに正GKの座を奪われてしまいます。
さらに2015年シーズンからはチェコのレジェンドGKペトル・チェフがチェルシーから加入。
シュチェスニーは出場機会確保のためセリエAのASローマにレンタル移籍せざるを得ませんでした。
しかし守備の国イタリアでGKとしての純度を上げていったシュチェスニーは2017年オフにはあのジャンルイジ・ブッフォンの後釜としてセリエA王者ユヴェントスに移籍するまでに成長します。
ブッフォンももう39歳ですからシュチェスニーがおそらくそう遠くないうちに正GKとなるでしょう。
・アーセナルでヴェンゲルに期待されるも安定せず
・守備の国イタリアで成長
・ブッフォンの後釜としてユヴェントスに加入
ヴォイチェフ・シュチェスニーのプレースタイルは?
シュートへの反応とハイボール処理が抜群
シュチェスニーのゴールキーパーとしての特徴はやはりシュートストップの速度と反応の速さにあるでしょう。
身長が195cmとゴールキーパーらしく体は大きいですが、とても俊敏で「来たシュート」をセーブするフィジカルとセンスはマヌエル・ノイアー、ティボー・クルトワ、ウーゴ・ロリス辺りと比べても劣っていません。
ハイボールの競り合いにも強く、パンチングとキャッチングの判断も適切です。「シュートを止める」才能に関しては疑いようのない世界トップクラスのクオリティを誇ります。
アーセナル所属時より完成度は段違いに上がっている
アーセナルに所属していた時はどう見ても余裕のない状況にいたDFに苦し紛れに無理やりパスを出したり、飛び出しのタイミングがずれていたりと足元の技術、正GKとしての安定感に欠けていました。
しかしゾフ、ブッフォンやトルド、ドンナルンマなど優秀なゴールキーパーが次々と輩出されるイタリアでゴールキーパーとして成長。現在では飛び出しのタイミングも完璧ですし、DFラインの統率にもセンスを見せるなどアーセナルにいた時とは明らかに違う完成度の高いゴールキーパーになっています。
将来的にアーセナルに戻る可能性も?
また性格もとても明るく、ポーランド生まれイギリス文化育ちにも関わらずイタリア語もしっかり習得するなどムードメーカー的な役割も担っています。
「ロンドンが自分の家」と公言しているようにいつかアーセナルに戻る可能性もありますが、ユヴェントスでブッフォンに続くレジェンドになるのも悪くないでしょう。
いずれにしても世界トップクラスのゴールキーパーに成長しているのは間違いないので今後にも期待しています。
・シュートストップとハイボール処理は世界トップクラス
・アーセナル所属時より大幅に成長
・いつかアーセナルに帰るかも?