前年の日本シリーズ優勝一転2017年シーズンは不振が続き下位に沈んでいる北海道日本ハムファイターズ。
シーズン前に陽岱鋼が巨人へ、シーズン途中で中継ぎのエース谷元圭介が中日へ電撃トレードされるなど優勝を支えた選手が去ったり大谷翔平の怪我、中田翔の不振など要因は多数あるでしょう。
しかしそんな中にも将来に繋がるポジティブ要素はいくつかあります。その中の一つが24歳で頭角を現してきた松本剛です。
今では2番としてスタメンにも定着していますね。
今回はそんな松本剛のプロフィールやプレーの特徴を見ていきたいと思います。
松本剛のプロフィール
名前ー松本剛(まつもと ごう)
出身地ー埼玉県川口市
生年月日ー1993年8月11日
身長ー181cm
体重ー78kg
ポジションー内野手、外野手
スタイルー右投げ右打ち
松本剛は埼玉県川口市の出身で小学生の頃から野球を始めており、中学生の時にはテレビで特集を受けるなど早くからその野球センスを評価されていました。
高校時代を過ごしたのは東京にあるスポーツ名門校の帝京高校。
帝京高校は森本稀哲、杉谷拳士、石川亮など日本ハムに縁のある選手が多いですね。もちろんプロ野球全体にも多数の選手を送り込んでいます。
そんな名門の帝京高校にあって松本剛はなんと1年生の春からベンチ入りという天才振りを見せつけます。その年の夏の甲子園にも3試合すべてにショートとしてスタメン出場を果たすのです。
2年生の秋からは主将を務め、3年生の夏には再び夏の甲子園大会に出場。それも「4番ショート」でした。後に同僚となる花巻東高校の大谷翔平から決勝タイムリーを放つなど活躍しましたね。ちなみにこのとき当時スポーツキャスターで現在日本ハムの監督を務める栗山英樹に注目プレーヤーとして取材されていました。
高校通算では33本塁打を放ち、2011年のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズに2位指名で入団します。
しかしプロ入り直後は打撃、ショートでの守備ともにプロのレベルについていけず、2軍でワースト記録になるほどエラーを連発してしまい1軍での出場はほとんどありませんでした。
しかし元来の真面目な性格と努力で徐々に出場機会を増やし、代打などで起用されながら2015年に11試合、2016年に12試合と徐々に成績を上げます。
そして2017年にはシーズン序盤から1軍に定着、セ・パ交流戦で打率.396という成績を残し交流戦のMVPに選ばれるほどの成長を見せ、すでにシーズン100試合出場も達成しています。
・帝京高校で1年生からショートでレギュラー
・プロ入り直後はエラーが多く1軍では出場機会少
・2017年に交流戦MVPを獲得するなどブレイク
松本剛のプレーにおける特徴は?
まさに「2番」万能な中距離ヒッター
松本剛は2017シーズン末現在「2番ライト」に定着しています。日本ハムは1番に俊足の西川遥輝がいるため2番バッターの立ち振る舞いが非常に重要なチームとなっていますが、現在は松本が完全にその座に座っていると言っていいでしょう。
その事実が示すように松本剛は基本的にどんなプレーでもこなすことができるオールラウンダーです。
上記したとおり交流戦で高い打率を記録し、本塁打もシーズンで4本(2017年9月現在)と打撃もいいです。
2番という立場上基本的には繋ぐため凡退しないように単打を狙ったりバントすることが多いですが、思い切り振っていこうとすればホームランももっと打てるでしょう。チャンスで打つことも多いです。
中学時代は陸上部を兼任し400m部門で大会に優勝したこともありますし、非常に足が速いです。総じて中距離バッターとして理想的な能力持っていると言えるでしょう。
あの帝京高校で1年生にしてレギュラーですからね。その野球センスは推して知るべしです。
冷静かつ知性と意外性も併せ持つ
また年齢が若いわりに非常に冷静であり、選球眼も良く塁の状況や後続の打線、自分のバッティングカウントに応じて適切で戦術的なプレーができます。四球を選ぶことも多いですよね。まさに2番にはうってつけの才能を持っていると言えるでしょう。もちろん器用なため打順をどこに置いてもしっかり仕事をしてくれますね。
時にはセーフティバントを試みたりなど状況をみて意外性のある攻めもできます。
上記したように現状内野守備に課題があり、外野にコンバートされていますが足が速いので守備エリアも広いですし落下点に入るのも速いです。元々ショートであるように肩の強さにも定評があり、決して守備が下手な選手ではありません。
同僚で同じく足が速くて守備エリアの大きいセンターの西川遥輝と共に広い外野守備エリアを創り出しています。
西川遥輝についてはこちらも参考に→日本ハム西川遥輝の特徴!ゲッツーが少ない理由は?大ミスからも立ち直る
松本剛は期待のわりに芽が出てくるのに少し時間が掛かりましたが、2017年のようなパフォーマンスを続けられるなら将来的に日本ハムファイターズの中軸ともなり得る存在なので今後とも注目していきたいですね。
・打率と俊足が売りの中距離バッター
・若くして状況判断能力が高く2番向き
・外野の守備は範囲も広くて肩も強い