2017年シーズンからポルトガルのポルティモネンセにレンタル移籍し、リーグ7節の時点であのイケル・カシージャスからのゴールを含む3ゴール1アシストを記録し、目下絶好調なのが今年23歳の中島翔哉です。
当初はその小柄な体からポルトガルリーグへの適応が懸念されていましたが、ふたを開けてみれば大活躍。ボールもよく集まっており現地のファン、メディアからも絶賛されています。
このままの活躍が続けば2018ロシアワールドカップのメンバー入りも期待できますね。
今回はそんな中島翔哉のプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
中島翔哉のプロフィール
名前ー中島翔哉(なかじま しょうや)
出身地ー東京都八王子市
生年月日ー1994年8月23日
身長ー164cm
体重ー64kg
ポジションーMF、FW
利き足ー右足
中島翔哉は東京都生まれで、同都市のクラブチームである東京ヴェルディのユースチームでサッカーを始めました。
若くしてその才能は光り輝いており、東京都選抜として都大会での優勝やユース選手権で優勝、U-17日本代表に選出されるなど早くから力を見せつけていましたね。
18歳になるころにはヴェルディのトップチームに昇格し、昇格初年度の10月にはJリーグ史上最年少となるハットトリックを決めるなど将来を嘱望されていましたが、監督がキングカズの兄である三浦泰年に交代すると出場機会が激減。
結局中島翔哉はFC東京に移籍。さらに出場機会を得るためカターレ富山にレンタル移籍することになりました。
2014年にFC東京に復帰すると出場機会はそれほど得られていたわけではありませんが、出場した試合ではキレのいいプレーを見せていましたね。
そして2017年にはかつて浦和レッズに在籍したロブソン・ポンテがゼネラルマネージャーを務めるポルトガルリーグ1部のポルティモネンセにレンタル移籍を果たします。
ポルティモネンセでは2試合連続ゴール、スペインのレジェンドGKイケル・カシージャスからゴールを決めるなど大活躍を見せ現地サポーターから「大空翼(キャプテン翼の)が来たぞ!」と称賛されています。
日本人選手はポルトガルやスペインなどのラテンのノリにはついていけず、苦戦することも多いですが、ポルティモネンセには元ヴェルディジュニアユースで日本とブラジルのハーフである亀倉龍希や元鹿島アントラーズのファブリシオが在籍しているので彼らにコミュニケーションを助けてもらっているようです。
日本人選手がスペインで力を発揮できない理由はこちらも参考に→スペインリーグで活躍する日本人が少ない理由はやはり言葉の問題
また中島翔哉は日本代表ではU-17代表、U-23リオオリンピック代表に招集され力を発揮していますね。
・東京ヴェルディにて18歳でデビュー
・Jリーグ最年少ハットトリック記録を更新するなど活躍
・2017年FC東京からポルティモネンセにレンタル移籍
中島翔哉のプレースタイルは?
清武も驚くドリブルテクニックの高さ
中島翔哉の主なポジションはウイングフォワード、トップ下、左サイドハーフと攻撃的なポジションをいくつかこなすことができます。
中島翔哉のプレースタイルにおいて最も目につくストロングポイントは「ドリブルのタッチ」です。
本人も「理想はメッシ」と公言している通り中島翔哉は非常にドリブルのタッチが細かく、キレと俊敏性があって相手ディフェンダーの間を切り裂いていくことが可能なプレースタイルを持っています。
中島のドリブル技術の高さはドイツ1年目の香川真司に勝るとも劣らない繊細さで、ポルトガルリーグの中においても際立ったキレの良さを見せつけています。強豪ポルトとの試合でも掛け値なしに両チーム合わせて一番ドリブルのキレが良く見えました。
その技術は2015年のアジアカップに中島が予備メンバーとして選出されたとき、練習で清武弘嗣が「こいつ、めっちゃ巧いな」と感想を漏らしていたほどです。
また幼い頃から犬とボールで練習していたというエピソードが語るように中島はファーストタッチも繊細です。ワントラップで相手のマークをあっさり剥がしたり大き目のトラップで相手の間を簡単に抜いていくなど基礎技術がとても高いですね。
リオオリンピックのアジア予選を戦っているころ、アジアアウェー特有の荒い芝で他の選手がボールタッチに苦戦しながらプレーしていたのに対し中島翔哉だけが何事もなく完璧なトラップを披露していたことが思い起こされます。
シュートセンスと運動量もあり近代的なアタッカー
そして中島翔哉はウイングやハーフなど左サイドでプレーする機会が多い選手です。利き足は右足ですが、左サイドからのカットインシュートがタイミング、狙うコース共にクオリティが高く直接ゴールを狙っていくことができるためですね。右足でも左足でもまたアウトサイドにかけたようなシュートも打てるレアな選手でもあります。
そして中島翔哉は164cmとかなり小柄ですが、運動量とスタミナは豊富なタイプで90分間プレーのクオリティを落とさずにボールを扱うことが可能になっています。身長が低いので守備はそれほど期待できませんが、上下動はサボらずにきちんとこなしますね。
元々「自分にボールを回せば勝てる」「バロンドールは通過点」などビッグマウスを披露する事もあり(あくまで自身を鼓舞するため、基本的には謙虚な性格)どんな状況でも動じないメンタルが特徴的でもあります。
技術が高くて運動量も豊富、かつシュートセンスも抜群というプレースタイルは日本代表にはあまりいないので中島翔哉のA代表招集が期待されます。
左サイドには抜群の運動量を持つ原口元気や比類なきテクニックを持つ乾貴士、パワフルな武藤嘉紀などがいます。おそらく中島は彼らとフォワードのポジション、香川真司らと中盤のポジションを争う事になるでしょう。
原口元気のプレースタイルはこちらも参考に→日本代表原口元気のプレースタイルは?ハリルも評価するドリブルと運動量
乾のプレースタイルはこちら→エイバル乾貴士のプレースタイルは?スペイン初の成功者となった理由も
中島のプレースタイルはこのどの選手とも違うので競争が楽しみでもあります。
あと1年を切りましたが、現在の活躍を継続できるようならロシアワールドカップメンバー入りも十分にありえると思うので頑張って欲しいですね。
・ポルトガルリーグでも際立つクイックネスとドリブル技術
・カットインシュートも上手いまさにミニメッシ
・運動量もありメンタルも強い日本には貴重な選手