少し前まで技術は高いけどプロとしての意識が足りず「問題児」としてその熱くなりすぎる行動がよく問題視されていた原口元気選手。
しかし結婚した現在では熱い性格はそのままにプロとして成熟。
ドイツ・ブンデスリーガのヘルタ・ベルリンでプレーし、日本代表でもハリルホジッチが重用するまでの存在になりました。
今回はそんな原口元気選手のプロフィールやエピソード、プレースタイルなどを見ていきたいと思います。
原口元気のプロフィールと経歴
名前ー原口元気(はらぐちげんき)
出身地ー埼玉県熊谷市
生年月日ー1991年5月9日
身長ー178cm
体重ー68kg
ポジションーMF、FW
利き足ー右足
原口元気選手はサッカー少年団界隈ではかなり有名な江南南サッカー少年団の出身です。サッカーと同時にフットサルもやっており、当時からプレーがテレビで特集されるなど「江南の鷹」と呼ばれて有名でした。
当時の映像を見ると周囲の選手とはまるで別次元でしたね。
当然プロのユースチームが注目。地元の有名クラブである埼玉浦和レッズのジュニアユースチームに所属するようになります。
才能が飛びぬけていたためジュニアユースから飛び級でユースに昇格し2008年17歳になるころには早くも浦和のトップチームに登録されます。
翌年2009年には日本人としてクラブ史上最年少となるプロ契約を正式に結び、コンスタントに出場して浦和在籍時にはJリーグで合計34ゴールを決めています。
2014年からドイツ・ブンデスリーガ1部のヘルタ・ベルリンに移籍。得点数こそ浦和時代より減りましたがチームに欠かせない存在として定着しています。
日本代表はザッケローニ時代からちょくちょく招集されており、ハリルホジッチ体制下になってからは左サイドでスタメンとして完全にポジションを確保、W杯最終予選で4試合連続ゴールを決めるなどチームの中心と言ってもいい活躍を見せています。
熱くなりがちな原口元気の性格とエピソード
今では少し落ち着きましたが原口選手はかつて大変な問題児としてプレーよりもそちらが取り上げられることが多かった選手です。
戦術が気に入らなかったり、交代を告げられると大きなリアクションで露骨に不満を表し、クーラーボックスなどの備品を蹴りあげてチームメイトに窘められることもしょっちゅうでした。
2011年には遊びの中でチームメイトの岡本拓也選手とヒートアップして喧嘩になり、岡本選手を引き倒して肩を蹴って脱臼させてしまうなど感情と行動のコントロールができない気質だったのです。
有力視されていたロンドンオリンピック日本代表から落選したのもこの気質が影響していたかもしれませんね。
しかし同僚で教育係だった槙野智章選手の教育や「若い選手に間違いはあるものだ」という浦和ペトロヴィッチ監督の我慢の教育、2015年に結婚した影響などから精神的に成長し、現在ではピッチの上での負けん気はそのままにピッチ外で不遜な行動を取ることはなくなっています。
・少年時代から有名
・若い頃は感情のコントロールができなかった
・現在では気質はかなり改善
原口元気のプレースタイルは?走り回るドリブラー
ウイイレっぽいドリブルをする原口
原口元気選手の主なポジションは左ウイング、または左サイドハーフです。状況によっては右でプレーすることもありますね。
原口選手が浦和入団当初から有名だった特徴が「ドリブル」。
足を大きく動かしてクネクネしながらフェイントと急停止を織り交ぜ、相手DFの逆を取ってエリアにガンガン侵入していくのが持ち味ですね。
例えるならサッカーゲーム「ウイニングイレブン」でよくやるドリブルって感じでしょうか?とにかくゲームで操作しているみたいな精度で派手なドリブルができる選手です。
またキープ系ドリブラーの中には徐々にサイドに逃げて無駄に時間を使ってしまう選手も多いですが原口選手はメッシのようにDFとDFの間に細かいタッチで突っ込んでチャンスメイクをすることもあります。
相手に突っ込んでいくドリブルができる選手は日本人ではあまり出て来ないので貴重な存在と言えるでしょう。
左サイドからペナルティエリア内で相手のブロックをドリブルで突破し、右足でカットインシュートを放つ・・・というプレーは現代サッカーにおけるスタンダードの一つですからドイツでも評価が高いのは納得です。
ハリルが重用する理由は?
現日本代表監督のハリルホジッチは原口選手を左サイドで重用しています。
その理由としては原口選手の「インテンシティの高さ」「運動量」を評価しているからでしょう。
ドリブラータイプの選手の中にはずーっとサイドに張ってボールを貰うのを待つだけ、そこからドリブルするだけ、という選手が世界中に数多く存在しますが、原口選手はそういった選手とは違う特徴を持っています。
守備の人数が足りないと分かればサイドバックのように自陣まできっちりプレスバックしていきますし、まるで生粋のDFかのような強烈なタックルもいとわないインテンシティの高いプレーを披露します。
もちろん奪ってカウンターという場面では再び最前線に向かって猛ダッシュ。本分であるゴールチャンスにも絡みます。この運動量に日本代表はずいぶん助けられていると感じますね。
ハリルホジッチは常日頃から「デュエルせよ」と選手やマスコミに口酸っぱく言っていますが、原口選手は攻撃面でも守備面でも球際の強い「デュエル」ができる選手なので好んで起用しているのだと思いますね。
以前ハリルが原口選手をボランチで起用したことからもそれは伝わってきます。前述したボールを前に運べるドリブルと運動量、前への推進力を評価してボランチ起用したのでしょう。
結果的に不慣れだったためポジションに穴が空きまくりで上手くいかなかったですが、ハリルの原口選手への評価の高さとボランチに求める能力の種類が伺えますよね。
よほどのことがなければロシアワールドカップ本大会にも召集される選手だと思います。プレミアリーグ・ブライトンへの移籍話も出ていますからその動向も非常に楽しみ。
・足運びがゲームみたいなドリブラー
・左サイドからのカットインシュートがパターン
・運動量が豊富でインテンシティも高い