スペイン代表セルジ・ロベルトのプレースタイルは?バルセロナらしい知性を持つ万能選手

シェアする

※当サイトは記事内にアフィリエイト・アドセンス広告を含む場合があります。

現代サッカーにおけるサイドバックという役割は以前のように縦のエリアを猛然と上下するだけの役割ではなくなっており、ゲームメイクのセンスやラインとエリアをコントロールするインテリジェンスが求められるポジションになっています。

そんな現代のサイドバックにおいて2015-2016年からブレイクしているのがバルセロナに所属するセルジ・ロベルトです。

元々中盤の選手で2017-2018シーズンはミッドフィルダーとしての活躍も期待されるスペイン代表ですね。

今回はそんなユーティリティ性の高いセルジ・ロベルトのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

セルジ・ロベルトのプロフィール

 

➕3 ! Força Barça 🔴🔵

Sergi Robertoさん(@sergiroberto)がシェアした投稿 –

名前ーセルジ・ロベルト・カルニセー(Sergi Roberto Carnicer)

国籍ースペイン

出身地ーレウス

生年月日ー1992年2月7日

身長ー178cm

体重ー71kg

ポジションーDF、MF、FW

利き足ー右足

セルジ・ロベルトはスペインのカタルーニャ地方にあるレウスという街出身で、幼い頃は地元カタルーニャのクラブであるジムナスティック・タラゴナの下部組織でプレーしていました。

その才能を見込まれたセルジロベルトは14歳の時に同州のビッグクラブであるFCバルセロナの下部組織、通称カンテラに移る事になります。

バルセロナでは順調に所属カテゴリーを上げていき、2009-2010シーズン頃からトップチームの試合にもちょくちょく顔を出すようになりました。2013-2014シーズンから出場機会が増え主力の一角としてプレーしていますね。

そしてセルジ・ロベルトがブレイクを果たしたのは2015-2016シーズンのこと。後述するようにセルジ・ロベルトは元々中盤の選手です。しかしそれまではシャビ、イニエスタ、ブスケツの中盤3枚が鉄板の組み合わせだったため出場機会を多く得られませんでした。

しかしこの頃から少しずつサイドバックでもプレーしはじめ、2016年に不動の右サイドバックだったダニエウ・アウベスがユベントスに移籍したため、2016-2017シーズンは本格的に右サイドバックとしてプレーすることになります。

その後も中盤とサイドバックの両方で便利屋のように起用され、欠かせない戦力の一人となっていますね。

スペイン代表にはU-16世代の頃から招集されていますが、セルジ・ロベルトは現在独立問題に揺れるカタルーニャ州の出身ですのでカタルーニャ代表にも召集される可能性もあります。

POINT

・カタルーニャとカンテラの出身

・右サイドバック起用で本格的に覚醒

・バルセロナのスカッドに欠かせない便利屋

セルジ・ロベルトのプレースタイルは?

カンテラ出身で知性の高い万能プレーヤー!

 

Back to training ⚽️💪🏼 !

Sergi Robertoさん(@sergiroberto)がシェアした投稿 –

セルジ・ロベルトは2016-2017シーズンのバルセロナにおいては右サイドバックの起用がメインでしたが、本来はインテリオール(インサイドハーフ)やピボーテ(アンカー)の選手で、他にもウイングやサイドハーフ、ゼロトップのセンターフォワード、センターバックとしてもプレーすることができ非常にポジションの融通が利く選手となっています。

セルジロベルトのプレースタイルで特徴的なのは「カンテラ出身らしいインテリジェンス」と「コンビネーションプレーのセンス」、「スピード」といった長所が挙げられます。

上記の通りセルジ・ロベルトはゴールキーパー以外のポジションをほとんどこなすことができます。その事実が示しているように非常に頭の良い選手で状況に応じてポジショニングやパスの出し方、豊富な攻めのバリエーションなどを使いわけることができるのです。

バルセロナのカンテラ出身の選手はどの選手もそうですが、頭が良く攻めのセンスに長けていますよね。セルジも例外ではなくバルセロナの系譜を継ぐサッカー頭脳を持っています。

そんな頭の良いセルジロベルトのプレースタイルで顕著なのが周囲とのコンビネーションにおける攻めです。

パスを細かく繋ぎつつ攻めるのはバルセロナの選手としては当然ですが、セルジ・ロベルトはボールを持っていない所でのスペースの作り方も上手く、オフザボールを組み合わせたコンビネーションも非常にセンスを感じさせます。

こういったセルジの動きは中盤でボールホルダーをサポートし、また数的優位を作れるのでバルセロナのようなパスを回して攻めるチームでは特に有効です。

このセルジのコンビネーションセンスは攻撃だけでなく守備でも発揮されます。バルセロナの右サイドにはメッシがいますが、近年のメッシはほとんど守備をしません。したがって右サイドには正確なプレスを掛けられる能力やプレースタイルが要求されます。

セルジ・ロベルトは右サイドバックに入るとき味方選手のプレスの掛かり具合を確認し、前にいるラキティッチらと連動しながらスペースを埋めたり、ボールホルダーにプレスを掛ける事が可能です。

ラキティッチのプレースタイルはこちらも参考に→クロアチア代表ラキティッチのプレースタイルは?バルセロナ攻守の要

元々サイドバックは本職ではないので一対一の強度は前任者であるアウベスらに劣りますが、セルジはこのようにプレスをかけるタイミングと戦術的知性に優れているためメッシが走り去った後のバルセロナ右サイド後方を任されています。

アウベスのプレースタイルはこちらも参考に→ダニエウ・アウベスのプレースタイルは?バルセロナから移籍した理由も

イメージより足は相当速い選手

さらにセルジ・ロベルトは意外とスピードもあります。意外と、というのは失礼かもしれませんが、セルジのようにテクニックのある万能プレーヤーはそのスピードが語られる機会が多くありません。

その点セルジはイメージ以上にかなり足の速い選手です。特にクイックネスの点で優れておりサイドを優位な状態で駆け上がってボールをもらうことができます。このスピードもセルジ・ロベルトが右サイドバックで起用される一因になっているでしょう。

セルジロベルト本人は本来のポジションである中盤で起用されたがっているという話で、これ以上サイドバックでのプレーが続くようなら退団もありえるという報道がされていました。中盤にパウリーニョを中国から獲得するなどバルセロナらしからぬ謎補強もありましたしね。

パウリーニョのプレースタイルはこちらも参考に→ブラジル代表パウリーニョのプレースタイルは?バルセロナ移籍だが通用する?

実際にチェルシーなど多くのチームにセルジ獲得の噂が立っています。しかしセルジのようにカンテラ育ちのバルセロナっぽい選手はだんだん少なくなってきているのでできればバルセロナでのプレーを続けて欲しいですけどね。

もちろんどこのリーグに行ってもやれる能力は持っているので今後のセルジ・ロベルトのプレーにも注目していきたいです。

POINT

・キーパー以外のほとんどのポジションをこなせるポリバレント

・ポジショニングとコンビネーションがバルセロナの選手らしい

・スピードもかなりのもの