ニューカッスル武藤嘉紀のプレースタイルは?日本では珍しいパワフル型フォワード

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ブンデスリーガ1部のマインツでセンターフォワードのスタメンとして定着している日本代表の武藤嘉紀。

2017年9月のホッフェンハイム戦では相手ディフェンダーを3人抜いてゴールを決め、また9月30日のヴォルフスブルク戦では値千金となるスーパーヘディングシュートを決めるなどタフなブンデスリーガでも力を発揮できている日本人です。

おそらく2018ロシアワールドカップにも高い確率でメンバーに選ばれるでしょう。

※追記 プレミアリーグのニューカッスルに移籍が決まりました。

今回はそんな武藤嘉紀のプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。

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武藤嘉紀のプロフィール

 

2:2 zur Pause! In der zweiten Halbzeit wollen wir wieder jubeln! #Mainz05 #M05TSG #Bundesliga

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名前ー武藤嘉紀(むとう よしのり)

出身地ー東京都

生年月日ー1992年7月15日

身長ー179cm

体重ー72kg

ポジションーMF、FW

利き足ー右足

武藤嘉紀は東京出身の選手で、小学生の頃からFC東京のユースチームでプレーしていました。

高校は慶應義塾高校に進学しましたが、部活でプレーをすることはなくFC東京ユースでの活躍に専念し順調にカテゴリーを上げていきます。

18歳になるころにはFC東京のトップチームに2種登録され、卒業後のプロ契約のオファーもありましたが現在のままではプロで通用しないと考えた武藤は高校の系列である慶應義塾大学に進学し、実力を高めることになります。

そして武藤は大学リーグで活躍しながら2012年に再びFC東京に「特別指定選手(大学に在籍しながらJリーグに出れる)」として選ばれ大学とJリーグを兼任しながらプレーしていました。長友佑都もそうでしたが、FC東京は大学生の特別指定を有効に活用していますね。

2014年にFC東京に正式に入団し、開幕スタメンを確保しJリーグ33試合13ゴールの記録を残すなど初年度から主力としてJリーグでプレーします。

この活躍により欧州の複数のクラブから武藤に獲得オファーが届きます。その中にはプレミアリーグのビッグクラブであるチェルシーFCの名前もありましたが、現実的なビザ取得の問題と出場機会の問題からドイツブンデスリーガのマインツのオファーを受諾。

日本人フォワードはドイツ移籍直後はそのタフな流れに慣れず出場機会を得られない事もありますが、武藤は加入初年度から主力として定着。2015年10月のアウクスブルク戦ではハットトリックを決めるなど活躍を見せました。

しかし2016年に右ひざの側副靭帯を部分断裂してしまい、長期の休養を余儀なくされます。その後2016-2017シーズンも活躍が期待されましたがまたしても膝を負傷。ゴールは決めつつもシーズンフル稼働とはなりませんでした。

2017ー2018シーズンは怪我もどうやら癒えたようでスタメンに再び定着し、コンスタントにゴールを決める活躍を見せています。

日本代表には2014年から選出されていますが、怪我もあり最近は代表から遠ざかっていますね。しかし2018ロシアワールドカップに向けた親善試合には招集されるでしょう。

※2018年8月追記 ニューカッスル移籍が決まりました。

POINT

・小学生の頃からFC東京の下部組織に所属

・慶応高校→慶応大学というエリート

・怪我もあったがマインツではコンスタントに得点

武藤嘉紀のプレースタイルは?

端整な見かけによらずフィジカルが強くパワフル

 

Mit Vollgas in die Bayern-Woche! #Mainz05 #Training 4️⃣ Tage vor #FCBM05 #Bundesliga

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武藤嘉紀は現在マインツでセンターフォワードを務めています。しかし昔からウイングをやる機会も多く左右どちらのサイドでもプレーできるユーティリティ性も魅力の一つです。

武藤のプレースタイルにおけるもっとも顕著な特徴は日本人らしからぬパワフルさとスピードです。

武藤は身長は179cmとあまり高い方ではありませんし、線も決して太くは見えません。

しかし見かけによらず武藤は非常に身体能力が高く、ブンデスリーガの大柄な選手相手でもガツンと体をぶつけてボールをキープ、処理できるプレースタイルを持っているのです。

実際武藤嘉紀はFC東京でのユースチーム時代、サイドバックで起用されたこともありました。その頃はまだウェイトトレーニングにはそこまで力を入れていなかったそうですが、当時の監督が武藤のパワーとフィジカルバランスの良さを見抜いて起用したそうですね。おそらく武藤のボディバランスは天性のものなのでしょう。

同じ日本代表でブンデスリーガのケルンでプレーする大迫勇也もポストプレーがドイツで評価されていますが、局所的なボール処理のパワフルさでいえば武藤に軍配が上がると思います。

大迫のプレースタイルはこちらも参考に→大迫勇也のプレースタイルは?特徴は半端ないポストプレー!

また2017年9月のホッフェンハイム戦で3人を抜いてゴールを決めたように縦に突進するドリブルが非常に効果的です。足の長い外国人選手にガツガツボールを奪いに来られるとドリブルを中断させられる日本人選手が多い中、武藤の強引な「ゴリブル」突破はひと際異彩を放っている能力と言えます。カットインドリブルからのシュートも上手いですね。

ヘディングの高さもあってこれにも天性のバネを感じさせます。いずれもよりゴールにまっすぐに向かう事ができるタイプと言えるでしょう。

裏を取るセンスとスピードも高いレベル

また武藤のプレースタイルにおける良さはパワーだけにはとどまりません。持ち前の身体能力の高さはスピードにも発揮されており、相手のディフェンスラインの裏のスペースにあっという間に抜け出すプレーも得意としています。

この辺は裏を取るのが得意なアグエロのような南米的なフォワードセンスが表れていますね。

そして武藤は運動量も豊富でブンデスではセンターフォワード起用が多いにも関わらず毎試合11km前後は走っています。

前線で体を張れるフィジカルとサイドからのドリブル突破、スペースに走りこむスピードとおよそフォワードに求められる素質を全て兼ね備えている逸材だと言えるでしょう。日本代表のフォワードで言えば最もプレーエリアが広いオールランダーだと思いますね。上記のようにポジションにも融通が利くので使い勝手もいいです。

ラインの裏に抜け出しつつフィジカルでボールを抑える事ができる武藤のプレースタイルは日本代表にとって非常に大きいアクセントをもたらすと思います。

日本代表における起用はおそらく左ウイングがメインとなり、ドリブル技術が高く運動量が豊富な原口元気やテクニックに優れた乾貴士とのポジション争いになりそうですが、武藤はより直線的にゴールを狙えるタイプなので貴重ですね。

原口元気のプレースタイルはこちらも参考に→日本代表原口元気のプレースタイルは?ハリルも評価するドリブルと運動量

乾のプレースタイルはこちら→エイバル乾貴士のプレースタイルは?スペイン初の成功者となった理由も

いずれにしても武藤嘉紀は日本にはあまりいないタイプのフォワードなので是非ロシアワールドカップ日本代表メンバーにも選ばれて欲しいです。

※2018年8月追記 ニューカッスル移籍が決定。十分やれると思いますが、プレミアだけに怪我だけ気を付けてほしいですね。

POINT

・ブンデスでもゴリゴリプレーができるフィジカルバランスの良さ

・身長は普通だがジャンプ力もあってヘディングも強い

・スピードもあってラインの裏に抜け出すようなプレーも得意なオールラウンダー