2017-2018シーズンのマンチェスター・ユナイテッドはモウリーニョらしい固い守備からのロングカウンターが非常に効いています。
スピードとフィジカルの強い選手が多数在籍していることもあってシーズン最後まで首位争いに加わって来そうな気配ですね。
そんなマンチェスター・ユナイテッドにおいて今季非常に好調なのがイングランド代表のジェシー・リンガードです。
今回はそんなリンガードのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
ジェシー・リンガードのプロフィール
名前ージェシー・エリス・リンガード(Jesse Ellis Lingard)
国籍ーイングランド
出身地ーウォリントン
生年月日ー1992年12月15日
身長ー168cm
体重ー58kg
ポジションーMF、FW
利き足ー右足
リンガードはイングランド北西部のチェシャーにあるウォリントン生まれのサッカー選手です。幼い頃からマンチェスター・ユナイテッドの下部組織でプレーしている生え抜きの選手ですね。
2011年にマンチェスター・ユナイテッドとプロ契約を交わしますが、ユナイテッドの選手層はとても厚く、リンガードはここからレンタル移籍を繰り返して経験を積むことになります。
リンガード最初のレンタル先は当時2部相当のチャンピオンシップに所属していたレスター・シティ。ここでリンガードはプロリーグ初出場を果たします。
2013ー2014シーズンには一旦ユナイテッドに復帰しチームに帯同するも再びレンタルでバーミンガム・シティ→ブライトンにそれぞれ移籍。翌2014-2015シーズンはダービー・カウンティにレンタル移籍します。
リンガードの本格的なマンチェスター・ユナイテッド復帰は2015-2016シーズン、このシーズンは公式戦37試合出場4ゴールとスカッドにとって重要な働きを見せました。
2016-2017シーズンには監督にジョゼ・モウリーニョが就任しましたが、けっこうリンガードのことは気に入っているようでスタメンにしろ途中出場にしろコンスタントに出場機会を得ています。
またイングランド代表ではU-17世代の頃から活躍を見せA代表にもすでに招集されていますね。
・マンU下部組織生え抜きの選手
・若い頃はレンタル移籍で経験を積む
・マンUに復帰してからはスカッドに定着
ジェシー・リンガードのプレースタイルは?
カウンターの申し子とも表現すべきスピード
リンガードの主なポジションはトップ下、セカンドトップのような攻撃的な真ん中、もしくはウイング、サイドハーフで2列目でのプレーを得意としている選手です。
リンガードのプレースタイルで特徴的なのは「カウンター時に発揮されるスピード」と「ボールターゲットをサポートするセンス」、「インテンシティの高い運動量」ですね。
リンガードは非常にスピードに優れた選手で、特にカウンター時に発揮される速度はプレミアリーグの中でもかなり優秀です。
現在のモウリーニョによるマンチェスター・ユナイテッドは相手にもよりますが、重心の低い固い守備からシンプルに前線に繋いでカウンターでゴールを奪う事が多いですよね。その際にトップ下に入っているリンガードがいればそれだけで大きなチャンスになります。
派手なボールタッチを披露するわけではありませんが、ボールコントロールもシンプルかつ適切ですね。簡単なシュートを外してしまうという欠点はまだ残っているものの、難しいシュートをコントロールすることもできてシュートエリアもそこそこ広いです。
運動量も多く守備やワントップのサポートもできる
またリンガードはワントップの選手をサポートする能力も高いというプレースタイルも持っています。
運動量も豊富で、上記したスピードと合わせて他人のためにスペースを作ってあげるような動きも得意、さらに一旦ポストプレーヤーに預けてワンツーで攻めるコンビネーションも多用していける選手でもあります。
マンチェスター・ユナイテッドにはワントップにロメル・ルカクやズラタン・イブラヒモビッチというフィジカルモンスターがおり、彼らにボールを当てるのが強力な選手ですが、それらのターゲットマンの周囲にリンガードを置いておくと衛星のようにストライカーをサポートしてくれます。
ルカクのプレースタイルはこちらも参考に→ドログバ2世?ベルギー代表ルカクのプレースタイルは?マンU移籍決定!
こういうリンガードのような選手がいるとワントップの選手もボールをはたきやすくなりますし、スペースも作ってくれるのでより彼らの長所が活きますよね。
実際2017年12月上旬に行われた対アーセナル戦では味方が自陣深くで奪ったボールをルカク、ポグバといった選手達と連携し、極少ないボールタッチによるカウンターでリンガードがゴールを奪いました。
ターゲットマンとの連携、そしてスピードとという特徴を持つリンガードは少ない人数でカウンターを行いたいモウユナイテッドにとって非常に貴重な存在でしょう。
さらにリンガードは長らく守備機会の多い2部クラブにレンタル移籍に出されていたからか守備にもしっかり走り回ってくれます。プレスの勢いも素晴らしく、高いインテンシティでボールホルダーにアタックできますね。
身長こそ168cmと小柄なものの、この運動量と守備での頑張りがあるからモウリーニョもリンガードを重用しているのでしょう。
ユナイテッドにはリンガードと広義の意味で似たプレースタイルを持つラッシュフォードやマルシャルという優秀なアタッカーがいますが、カウンターでよりソリッドかつダイレクトにゴールに向かえるスピードと守備の勤勉さではリンガードが上回ることもあります。
ラッシュフォードのプレースタイルはこちらも参考に→イングランド代表ラッシュフォードのプレースタイルは?将来的なマンUの柱か
マルシャルのプレースタイルはこちら→フランス代表マルシャルのプレースタイルは?ユナイテッドで覚醒の気配を見せる逸材
リンガードの課題としては「継続性」が挙げられるでしょう。調子のいい時はまとめて得点を取れるのですが、リズムが悪い時は試合から消えてしまうこともしばしばあります。好調時のパフォーマンスを持続して発揮できるようならスタメンに定着してもおかしくないですね。
・カウンター時に発揮されるスピードは凄まじい
・ワントップの選手をサポートできる才能もある
・守備も真面目で運動量も豊富