2018年ロシアワールドカップで日本代表はセネガルと2戦目に対戦する事が決まりました。
セネガルにはマネやケイタなどアフリカらしい抜群の身体能力を持っているアタッカーが多く日本は苦戦が予想されますが、注意しなければならないのは攻撃陣だけではありません。
フォーメーションの最後方、センターバックに陣取るナポリのカリドゥ・クリバリは世界のセンターバックの中でも有数の実力を持つディフェンダーなのです。
今回はバルセロナやチェルシーなどビッグクラブも注目するクリバリのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
カリドゥ・クリバリのプロフィール
名前ーカリドゥ・クリバリ(Kalidou Koulibaly)
国籍ーセネガル、フランス(代表はセネガル)
出身地ーサンディエデヴォージュ
生年月日ー1991年6月20日
身長ー195cm
体重ー89kg
ポジションーDF
利き足ー右足
クリバリはフランス東部のサンディエ・デ・ヴォージュという街の出身ですが、両親のルーツは同じフランス語圏であるアフリカのセネガルにも持っているためフランスとセネガルという2つの国籍を所有しています。
クリバリのプロサッカーキャリアのスタートはフランスリーグに属するメスから。
その後2012-2013シーズンはベルギーのヘンクに移籍し、ここで2シーズン合計公式戦92試合に出場するなど若くして逸材の片鱗を見せつけます。
この活躍によりビッグクラブから目を付けられますが、クリバリが選んだのはイタリアセリエAの古豪ナポリでした。
ナポリでも初年度からスタメンに定着すると好パフォーマンスを連発し、近年セリエA上位に安定するナポリ守備陣の大黒柱に成長しています。
この活躍からヨーロッパでも屈指のディフェンダーと評され、チェルシー、エヴァートン、マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、バルセロナなどなど数多くのビッグクラブから関心を寄せられています。
クリバリとナポリの契約は2021年まで残っていますが、約80億円とも言われる契約解除金を払えるチームがあれば移籍する可能性もありますね。
なお、クリバリはフランス生まれフランス育ちの選手ですが上記の通りルーツをセネガルに持ち代表チームはセネガル代表を選択しています。
・フランスとベルギーで頭角を現す
・ナポリでは守備の大黒柱となる
・将来的にはビッグクラブの器
カリドゥ・クリバリのプレースタイルは?
高さとパワーとスピードを全て持つDF
クリバリの主なポジションはセンターバックです。しかし元々はミッドフィルダーの選手で状況によってはアンカーでもプレーすることが可能です。
クリバリのプレースタイルは「アフリカ系選手らしい異次元の身体能力」、「ビルドアップの技術」が特徴的で現代のセンターバックとして理想的な選手の一人です。
クリバリは身長が195cm(180cm代後半と言われる事もあるが195cmあるらしい)と大柄なディフェンダーの巣窟であるセリエA、そしてヨーロッパの舞台でもとりわけ身長が大きく空中戦において無類の強さを発揮します。
言うまでもなくフィジカルも強靭です。相手のポストプレーヤーをまるでハエを追い払うかのように叩き潰すことが可能になっていますね。後述するように足元の技術も一定のクオリティがあるので奪ってそのままキープ態勢に入る事もできます。
さらにクリバリのプレースタイルで凄いのは上記のような見た目通りのパワー的フィジカルだけでなくスピード系のフィジカルにも優れている所です。
195cmという体格を持つディフェンダーは比較的レアではありますが、いないわけではありません。しかしそういった大柄なディフェンダーはスピードに難がある場合が多く、裏を取られてしまうこともありますよね。
その点クリバリは足が非常に速くスピードでもアタッカーを完封できるという恐ろしい才能を持っています。
デカいけど足の遅いディフェンダーを抱えている場合はどうしてもラインを低くして守らざるを得ませんが、クリバリなら仮にスピードプレーヤーに裏を取られても追いかけまわしてボールを奪えるということですね。
したがって最終ラインを高く保てるのでボールを奪ってからの攻撃へのトランジションが素早く行えます。セネガルにはマネというこれまた恐ろしいスピードを持つ選手が前線にいるのでこのトランジションは驚異的な威力を持ちます。
マネのプレースタイルはこちらも参考に→セネガル代表マネのプレースタイルは?リヴァプールのスピードスター!
足元も上手で後方からゲームをコントロール
そしてクリバリのプレースタイルではビルドアップの技術も特筆すべきです。
クリバリは基礎的な足元の技術も高く、最終ラインから前線やサイドにパスを振り分けてボールポゼッション時の安全性を高めてくれます。
現代サッカーでは試合を作る「司令塔」の位置は年々後ろに下がっていっていますよね。センターバックの位置にビルドアップパスの上手い選手を配置するのは定番にすらなっています。
セリエAでいうとミランに移籍したボヌッチなんかもこのタイプですよね。バイエルンのフンメルスもゲームメイクが上手く、強いチームのビルドアップには足元のあるセンターバックが必須です。
ボヌッチのプレースタイルはこちらも参考に→イタリア代表ボヌッチのプレースタイルは?ベップも称賛するビルドアップ!
フンメルスのプレースタイルはこちらも参考に→ドイツ代表フンメルスのプレースタイルは?CBでは世界最高峰の攻撃の「起点」
クリバリはバルセロナからの関心が寄せられているという事実が物語るようにフィジカルだけでなくビルドアップセンスにも優れていると言えるでしょう。
総じて近年のナポリのセリエAにおける安定感について、クリバリの活躍とは無関係ではないと言えますね。フィジカルによる対人守備とスピードによるトランジションの速さ、後方からのゲームメイクによって攻守に貢献しています。
クリバリはセネガル代表で、おそらく日本と対戦するロシアワールドカップ本大会でも怪我などがない限りスタメンに名を連ねてくるはずです。
高さとスピードを兼ね備えるクリバリの壁を突破するのは容易ではないですが・・・数十センチ、数メートルのアジリティなら日本の選手にも分があると思うので香川や乾、岡崎といった素早い選手がかき回せるならチャンスはあるでしょう。
・身長195cmの巨体
・スピードも異次元で裏を取られても対応できる
・ゲームメイクも上手い現代型センターバック