中盤、前線に世界でも屈指のラインナップを揃えるアルゼンチン代表。
次から次へとスタープレーヤーが出現するので日本人からすると羨ましい限りですよね。
そのアルゼンチン代表で将来的にはビッグクラブでプレーするであろう逸材が現在ウェストハムに所属するマヌエル・ランシーニです。
ウェストハムでは持ち前のテクニックとアイデアにより絶対的な存在感を発揮しており、リバプールFCなどに獲得の噂が出ていますね。
今回はアルゼンチンA代表にも選出され始めたランシーニのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
マヌエル・ランシーニのプロフィール
名前ーマヌエル・ランシーニ(Manuel Lanzini)
国籍ーアルゼンチン、イタリア(代表はアルゼンチン)
出身地ーイトゥサインゴ
生年月日ー1993年2月15日
身長ー169cm
体重ー59kg
ポジションーMF、FW
利き足ー右足
ランシーニ(伸ばし棒なしのランシニという表記もあり)はアルゼンチンでは珍しくないイタリア系であるためアルゼンチンとイタリア両方の国籍を所有しています。
サッカーキャリアのスタートはアルゼンチンリーグの名門リーベルプレートの下部組織から。
2010年ランシーニが17歳の時にプロデビューを果たすと初年度から22試合に出場し力を示すと2011年にはブラジルのフルミネンセにローン移籍して修行します。
しかしここからランシーニはUAEリーグのアルジャジーラに移籍し、アジアでキャリアを進める事になります。
さすがにUAEリーグにおいてはランシーニの能力は抜けており、2015-2016シーズンにはプレミアリーグから声が掛かり、ウェストハム・ユナイテッドにローン移籍をすることになります。
ウェストハムでも力を見せたランシーニは2016-2017シーズンに完全移籍、背番号は「10」を与えられて主力としてプレーしています。
またアルゼンチン代表には2017年に初招集、2018年3月のイタリア戦で初ゴールを挙げています。
・イタリア系アルゼンチン人
・中東→プレミアという比較的レアな経歴
・ウェストハムでは攻撃の中心
マヌエル・ランシーニのプレースタイルは?
ドリブルがトリッキーなアルゼンチン人
ランシーニの主なポジションはトップ下及び左右のウイングといった2列目のポジションです。インサイドハーフ的なプレーもできますが、シャドウ気味にプレーするのが最も得意ですね。
ランシーニのプレースタイルで最も特徴的なのは「トリッキーなドリブル」と「状況を一変させるセンス抜群のパス」です。
つまりランシーニは2列目で試合に違いを作るプレーができる「ファンタジスタ」系の選手だと言えますね。
ドリブルは南米人らしくパターンが豊富でダブルタッチや垂直ターン、ラ・ボバ、細かいボディフェイント、足裏フェイントなどありとあらゆるトリッキーなテクニックを駆使してチャンスを作り出します。
ボールの曝し方も絶妙でディフェンダーが足を伸ばすか伸ばさないかギリギリの所にボールを置き、反応を見て一瞬のキレで抜いていくタイプです。
ブラジル人のようにシザースフェイントなどはあまり使用しませんが、同じアルゼンチン人選手であるユベントスのパウロ・ディバラ、バルセロナのリオネル・メッシのような細かいドリブルを得意としていますね。
ディバラのプレースタイルはこちらも参考に→パウロ・ディバラのプレースタイルとゴールパフォーマンスの意味!
ランシーニ自身の身長も169cmと小柄で俊敏性に優れており、上記2人と似たようなドリブラーだと言えるでしょう。
中盤からアシスト性のパスも出せる
またランシーニはラストパスでも違いを作ることができます。
上記のドリブルから狭いスペースを抜けるようなスルーパスは絶妙。
さらにランシーニはボールに触ってゲームを作るために少し下がったインサイドハーフのような位置に降りてプレーすることもありますが、そこから相手のゴール前にダイレクトに落とすスルーボールも精度が高いですね。
ウェストハムの前線には身長の大きいアルナウトビッチやキャロル、裏抜けに優れたチチャリートがいるのでランシーニが突然出す裏に落とし込むようなパスは非常に効果的です。
チチャリートのプレースタイルはこちらも参考に→メキシコ代表チチャリートのプレースタイルと凄さは?現役屈指のストライカー
ランシーニの獲得に関して噂が出ているのはリヴァプールFCですが、確かにバルセロナに移籍してしまったコウチーニョの代わりになる、という意味ではランシーニはピッタリの存在だと思います。
小柄で俊敏性があり、ドリブルが得意でカットインからのシュートや精度の高いフリーキック、決定的なラストパスが出せる技巧派というプレースタイルも共通している部分があります。
コウチーニョのプレースタイルはこちらも参考に→ブラジル代表コウチーニョのプレースタイルは?バルセロナ移籍決定!
しかしランシーニとコウチーニョのプレースタイルでは少し違う部分もありますね。
ランシーニは攻撃的ミッドフィルダーとしてだけでなく、よりウイング然としたプレーも得意なタイプで、隙を見つけては自分自身でゴール前に飛び込んで行ったりといったプレーもできます。
3トップが猛威を振るっている現在のリヴァプール。しかしコウチーニョが抜けたことによって2列目におけるプレーアイデアに欠け、ドン引きした相手にバイタルエリアでスペースが詰まった時に攻め手がないシーンも見られるので、ラインの間で細かい仕事ができるランシーニ獲得の噂は理にかなっていると思います。
いずれにしてもランシーニはテクニックとアイデアで状況を打開できるクオリティの高いプレーヤーです。行き先がリヴァプールにしろ他クラブにしろ下位クラブに収まる器ではないので移籍の話題に注目していきたいですね。
・ドリブルパターンが豊富
・スルーパスも得意
・ウイングとしてもハーフとしても優秀