2017-2018シーズンで不調が続くアーセナルFC。
しかしその中で奮闘しているのがシャルケからフリーで獲得することができたボスニア・ヘルツェゴビナ代表のセアド・コラシナツです。
アーセナルでは貴重な強靭なフィジカルとドイツ仕込みの高い技術が特徴的な選手でもありますね。
今回はそんなコラシナツのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
セアド・コラシナツのプロフィール
名前ーセアド・コラシナツ(Sead KOLAŠINAC)
国籍ードイツ、ボスニアヘルツェゴビナ(代表はボスニア・ヘルツェゴビナ)
出身地ーカールスルーエ
生年月日ー1993年6月20日
身長ー183cm
体重ー82kg
ポジションーDF、MF
利き足ー左足
コラシナツはボスニア・ヘルツェゴビナ系の両親のもとドイツ南部のカールスルーエで生まれた選手です。
幼い頃は同都市のチームカールスルーエSCの下部組織でプレーしていましたが、2011年からブンデスリーガの強豪チームFCシャルケの下部組織に移って経験を積みます。
2012-2013年シーズンにシャルケのトップチームに昇格。初年度は公式戦3試合の出場に止まるも翌シーズンは30試合に出場。若くしてシャルケのトップチームに定着します。
2014-2015シーズンこそ怪我で出場機会を減らすもその後のシーズンは安定して出場し、2017年に契約満了のフリーエージェントとなってイングランドプレミアリーグのアーセナルFCに移籍が決定しました。
アーセナルではチーム状態が悪い中で気を吐き、9月に行われたヨーロッパリーグでは疲労を考慮しての途中出場ながら弾丸シュートを決めるなど活躍の兆しを見せています。
またコラシナツはドイツ生まれで年代別のナショナルチームでもドイツ代表に招集されていましたが、A代表は両親のルーツであるボスニア・ヘルツェゴビナ代表を選んでいます。
・ドイツ生まれのボスニアヘルツェゴビナ人
・シャルケで若くして活躍しアーセナルに移籍
・A代表はドイツではなくボスニアを選択
セアド・コラシナツのプレースタイルは?
フィジカルが強すぎるボスニアの戦車
コラシナツの主なポジションは左サイドバックとウイングバックといった守備的なサイドのポジションです。しかしセンターバックやボランチもできるなど守備的なポジションにおけるユーティリティ性は高いタイプと言えるでしょう。
コラシナツには「破壊者」とか「ボスニアのタンク(戦車)」とか「ハルク」など凄いあだ名がついています。またシャルケに所属していて仲が良かった内田篤人の日本のファンの間では若いのに「親方」という呼び方が定着していましたね。
逆サイドで共にサイドバックを務め、仲が良かった内田篤人のプレースタイルはこちらも参考に→ドイツ2部移籍!日本代表内田篤人のプレースタイルは?知性が高い現代的サイドバック
上記のようなあだ名が示す通りコラシナツは筋骨隆々な体躯と強靭なフィジカルを持っており、人とボールに対するアプローチが異次元に強いというプレースタイルを持っています。
身長は183cmとドイツや東欧系のディフェンダーとしては普通くらいですが、とにかくフィジカルコンタクトにおけるインテンシティが高く、空中戦の競り合いや一対一ではほぼ負けません。
また間合いを取る守備よりもボールホルダーに積極的にアプローチしていく守備を得意としておりまさに戦車のようにボールを奪い取る事が可能になっています。
元々は攻撃の選手だったそうですが、コラシナツのフィジカルを見たシャルケのスタッフがディフェンダーにコンバートしたそうですね。あのフィジカルの強さとボール奪取能力を見ればそれも当然のことかと思います。
ドイツ仕込みのボールテクニックにも一定の評価
またコラシナツは年代別の代表ではドイツナショナルチームにおいて教育を受けており、足元の技術も悪くないものを持っています。
攻撃面では特にクロスボールの精度や相手選手に前のめりに突っかけていくパワフルなドリブルが特徴的ですね。ミドルシュートも非常にパワフルでサイドの角度がついた難しい位置からでもゴールをぶち抜くことが可能。
同じアーセナルでウイングバックを務める快速ベジェリンほど・・・とは流石にいきませんが、筋肉量が多いわりにコラシナツも足もそこまで遅くないです。
ベジェリンのプレースタイルはこちらも参考に→アーセナルDFベジェリンのプレースタイルは?ボルト超えのスピード?
実際にコラシナツの才能が本格的に開花したのはウイングバックで使われてからという事実が示している通り決して守備一辺倒の選手ではなく攻撃でもチームに貢献ができるプレースタイルなので、アーセナルというチームにはとてもマッチすると思います。
2017ー2018シーズンにはアーセナルの絶対的ウイングバックだったオックスレイド・チェンバレンがリバプールに移籍してしまったのでコラシナツは非常に重要なチョイスになると思います。
チェンバレンのプレースタイルはこちらも参考に→リヴァプール移籍!チェンバレンのプレースタイルは?ウイングバックで開花
上記の通り複数のポジションをこなせるポリバレントプレーヤーでもあるので使い勝手もいいでしょう。アーセナルでこういったフィジカルが強いタフなプレーヤーは比較的レアでもあるのでコラシナツには期待が掛かりますね。
・身長は普通だが筋骨隆々のフィジカルプレーヤー
・守備的なポジションならかなりユーティリティ
・クロスボールやパワフルなドリブルなど足元もある