2016年にボルシア・ドルトムントから鳴り物入りでマンチェスター・シティに加入したイルカイ・ギュンドアン。
ブンデスリーガ屈指のゲームメイカーの加入ということで大きな期待を受けていましたね。しかしシーズン中に右ひざの十字靭帯を断裂する大怪我に見舞われ、ほとんどプレーを見る事はありませんでした。
長期の離脱となってしまいましたが2017年には怪我も癒え、いよいよ本格的にプレーが見れそうです。
今回はそんなドイツ代表ギュンドアンのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
イルカイ・ギュンドアンのプロフィール
名前ーイルカイ・ギュンドアン(İlkay Gündoğan)
国籍ードイツ、トルコ(代表はドイツ)
出身地ーゲルゼンキルヒェン
生年月日ー1990年10月24日
身長ー180cm
体重ー80kg
ポジションーMF
利き足ー右足
ギュンドアン(ギュンドガン表記もあり)はドイツのルール工業地帯にあるゲルゼンキルヒェン出身のサッカー選手ですが、両親のルーツをトルコに持っているためドイツとトルコ両方の国籍を所有しています。
幼い頃は地元のシャルケや近隣のボーフムの下部組織でプレーしていましたが、2008-2009シーズンからニュルンベルクに移籍。ここでブンデスリーガデビューを果たすと翌2009-2010シーズンから主力に定着します。
2011-2012シーズンからは強豪クラブであるボルシア・ドルトムントへの移籍が発表、腰を怪我してリーグ戦1試合出場に止まった2013-2014シーズン以外は完全に主力として中盤に君臨していましたね。
またギュンドアンはドルトムントでは同僚だった香川真司との仲も非常に良い事で有名で日本のファンからは「牛丼」などという愛称で呼ばれ、インスタグラムやtwitterにも頻繁にツーショットが掲載されていました。
香川の誕生日にメッセージも寄せていますね。こちらの記事で詳細を記載しています。→香川真司28歳の誕生日を親友ギュンドアンが祝福!
ドルトムントでの活躍によりレアル・マドリード、アーセナル、リヴァプールなどなど数多のビッグクラブがギュンドアンに注目しますが、2016年6月マンチェスター・シティへの移籍が決定。背番号は「8」に決まりました。
2016-2017シーズンは右ひざの靭帯を断裂してしまい長期休養を余儀なくされましたが2017-2018シーズンは復帰して活躍がやっと見れそうです。
また代表はルーツであるトルコ代表を選択することもできましたが、結局生まれ育ったドイツ代表を選択しています。
・ニュルンベルクでブンデスデビュー
・ドルトムントで欠かせない主軸として成長
・マンCでは怪我から復帰で期待がかかる
イルカイ・ギュンドアンのプレースタイルは?
試合をコントロールできる司令塔
ギュンドアンの主なポジションはインサイドハーフやアンカー、トップ下といった中央のミッドフィルダーです。3列目でも2列目でもプレーが可能になっていますね。
ギュンドアンのプレースタイルで特徴的なのは「キックの精度」、「視野の広さ」、「ミドルレンジからのシュート」ですね。つまりいわゆる司令塔的プレースタイルを持っていると言えるでしょう。
3列目に入った時は中盤の底から長短のパスを前後左右に振り分け試合のリズムを作る事ができます。パス精度は非常に正確で、まずギュンドアンのパスがずれるということはないですね。
パスの種類も豊富です。一発で相手ディフェンスラインを切り裂く裏へのスルーパスも出せますし、攻撃が詰まったときに大きくサイドチェンジを出して攻撃をリセットするようなパスも出せます。微妙にサイドに流れて味方のスペースを作りつつパスでビルドアップするようなプレーもできますね。
またギュンドアンのパススキルとプレービジョンは3列目からの組み立てだけでなく2列目の攻撃的ミッドフィルダーに入った時にも発揮されます。ボールタッチも正確かつアイデアが豊富なので、ワンタッチフリックなどを駆使してスペインチックな「ティキタカ」コンビネーションで攻めにアクセントを加えるようなプレーも得意です。
2016-2017シーズンからマンチェスター・シティの監督に就任したジョゼップ・グアルディオラがギュンドアンのことをとても気に入っている様子ですがそれも頷けるパススキルと組み立てのセンスを持っています。
ギュンドアン本人も元バルセロナのシャビを憧れの選手としており、将来的にはシャビクラスのパサーになれる可能性もあります。
ミドルシュートやボックスへの侵入もハイレベル
さらにギュンドアンはドルトムントでもそうだったようにちょくちょく重要なゴールを決めています。得点能力も高い選手だと言えるでしょう。特に直接フリーキックやミドルシュートが強烈でエリア外からゴールを奪う事もできます。
さらに攻撃的ミッドフィルダーのポジションに入った際は相手ボックスの中に積極的に飛び込んでいくことも多く、プレミアリーグのミッドフィルダーには重要なダイナミズムも持っていますね。
守備専門のフィジカルミッドフィルダーではありませんが、運動量も豊富で適宜強烈なタックルをボールホルダーにお見舞いすることもできます。
マンCにはダビド・シルバやデブライネという優秀極まりないパサーが在籍していますが、広角に視野が広く激しい上下動も厭わないギュンドアンは上記の二人とは微妙に違うプレースタイルを持っており、相手によって使い分けると非常に強力な中盤を構成できそうですね。
デブライネのプレースタイルはこちらも参考に→ベルギー代表デ・ブライネのプレースタイルは?現役トップクラスのチャンスメイカー
シルバのプレースタイルはこちら→スペイン代表ダビド・シルバのプレースタイルは?シティの主軸を担う司令塔
2017-2018シーズンのマンチェスター・シティはプレミア首位を独走する強さを見せていますが、怪我から復帰したギュンドアンが定着するようだとさらに強力になりますね。実際12月16日のトッテナム戦では先発出場しゴールも決め4-1での勝利に貢献しています。
下はシティ及びドルトムントにおけるギュンドアンのプレー動画です。
ちょっと怪我が多いのだけが心配なのでロシアワールドカップまでどうか順調にプレーを続けて欲しいですね。
・長短のパスで試合を作れるゲームメイカー
・3列目でも2列目でもパスのアイデアが豊富
・得点力もなかなかのレベルにある万能MF