ブラジル代表フィリペルイスのプレースタイルは?アトレティコの超攻撃的サイドバック

シェアする

※当サイトは記事内にアフィリエイト・アドセンス広告を含む場合があります。

ブラジルという国は伝統的にサイドバック、「ラテラウ」と呼ばれるポジションを非常に重要視する国です。

守備のみならずサイドの攻撃を一手に担うブラジルのサイドバックはとても攻撃的でこれまでにはロベルト・カルロスやカフー、マイコン、ダニエウ・アウベス、マルセロなど「なぜサイドバックをやっているのか?」と言いたくなるほど技術の高い選手を多数輩出していますよね。

そんなブラジル代表のサイドバックの中でも特に攻撃的なのがアトレティコ・マドリードに所属するフィリペ・ルイスです。

今回はアトレティコの左サイドで絶対的な存在感を誇っているフィリペルイスのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

フィリペ・ルイスのプロフィール

 

Clint Eastwood 🔫

Filipe Luís Kasmirskiさん(@filipeluis)がシェアした投稿 –

名前ーフィリペ・ルイス・カスミルスキ(Filipe Luís Kasmirski)

国籍ーブラジル、イタリア、ポーランド(代表はブラジル)

出身地ージャラグアドスル

生年月日ー1985年8月9日

身長ー182cm

体重ー73kg

ポジションーDF

利き足ー左足

フィリペ・ルイス(フェリペとも言われるが正式にはフィリペ)はブラジル出身のサッカー選手ですが、「カスミルスキ」という名前が示す通りルーツをポーランドにも持ち、さらにイタリアの国籍も所有しています。

フィリペ・ルイスのサッカーキャリアはブラジルの名門フィゲイレンセからスタートし、その後欧州の若手登竜門であるオランダのアヤックスに移籍しています。

そして2005年にはレアル・マドリードへの移籍が決定。しかしレアルではBチームのみの出場に限られ、2006年に同じくスペインのデポルティーボ・ラ・コルーニャに移籍。

デポルティーボでは2年目からスタメンの座に就き、主力として活躍していました。

この活躍によりフィリペ・ルイスは2010年アトレティコ・マドリードにステップアップしています。

2014-2015シーズンにはプレミアリーグのチェルシーに移籍しますが、守備のやり方が合わずわずか1年でアトレティコに復帰してプレーを続けています。

ブラジル代表では2009年にA代表初招集。控えであることが多いですが、呼ばれる機会は少なくないですね。

POINT

・複数の国籍を持つ

・主にリーガで活躍

・チェルシーは全く合わず退団

フィリペ・ルイスのプレースタイルは?

テクニックのある攻撃的サイドバック

 

#tequieroatleti ❤

Filipe Luís Kasmirskiさん(@filipeluis)がシェアした投稿 –

フィリペ・ルイスのポジションはサイドバックです。左利きであるため左サイドを主戦場としていますね。

フィリペ・ルイスのプレースタイルで特徴的なのは「足元の技術の高さ」、「無尽蔵のスタミナ」、「ハード(すぎる)守備」が挙げられます。

冒頭でも記した通りブラジル代表のサイドバックは伝統的に皆攻撃的なプレースタイルを特徴としていますが、フィリペ・ルイスもその例に漏れず攻撃で長所を出せるプレースタイルを持っているのです。

元々はウイングの位置でプレーしていたからか、ブラジルサッカーの教育なのかフィリペ・ルイスは前線の選手と比べても遜色のない足元のテクニックを有しており、細かいタッチのドリブルで左サイドを切り裂いていくこともできますし、中盤でゲームメイクに絡んでいく事もできます。

スピードと加速力にも秀でているためスルーパスに抜け出してチャンスを演出するなんてこともよくありますね。

視野も広く、センターや逆サイド寄りにいることが多いグリーズマンにダイレクトかつ正確なフィードを大胆に送ることも可能です。

実際に2016-2017シーズンにおけるリーガ・エスパニョーラのスタッツを見てみるとフィリペ・ルイスは1試合ごとに平均2.2回のドリブルにトライしています。

この数字はリーガ全体で10位であり当時アトレティコでチームメイトだったドリブラー、ヤニック・カラスコより上の数字です。やはりフィリペ・ルイスはサイドバックとしては非常に優秀なチャレンジができる選手と言えるでしょう。(ちなみに前線にいるメッシは3.7回、ネイマールで5.6回ほど)

データ参照サイト:「Who Scored

アトレティコには欠かせないスタミナ

さらにフィリペ・ルイスのプレースタイルではその無尽蔵なスタミナも特筆すべきです。

シメオネ率いるアトレティコ・マドリードの戦術はサイドバックへの負担が非常に大きいですよね。

攻撃の時には最前線まで上がっていかなければなりませんし、ボールを失えば全力で4-4ブロックの中に戻らなければなりません。右サイドハーフに入る事が多いコケなどは中に絞って試合を作ることも多いため左にしろ右にしろサイドの幅と深みはサイドバックが一手に担う状況も多いのです。

コケのプレースタイルはこちらも参考に→スペイン代表コケのプレースタイルは?アトレティコの中盤を支えるプレーメイカー

したがってアトレティコのサイドバックには90分間タッチライン際をスプリントし続けるスタミナが要求されることになりますが、フィリペ・ルイスはスタミナが豊富でそのミッションを完璧に遂行する事が可能なのです。

フィリペ・ルイスはすでに32歳になりましたが、アトレティコのスタメンに居座り続けられるのはこのスタミナがあるからでしょう。

さらにフィリペ・ルイスはディフェンダーの本分である守備も優秀です。特にタックルは非常にハードで人とボールに食いついて直接ボールを奪うことができます。

ハードな守備ゆえに危険なタックルになることも多いですが、対人守備に信頼が置けるのは間違いないですね。

ブラジル代表でポジションを争うレアル・マドリードのマルセロやアレックス・サンドロよりも守備面だけ考えれば安定していますね。

マルセロのプレースタイルはこちらも参考に→ブラジル代表マルセロのプレースタイルは?足元が上手くて陽気な性格?

アレックスサンドロのプレースタイルはこちらも参考に→ロベカル2世!アレックス・サンドロのプレースタイルは?チェルシー移籍も?

いずれにしてもフィリペ・ルイスは歴代のブラジル人サイドバックが派手すぎるからか、比較的地味な扱いを受けていますがテクニックとハードワーク、守備の強さを兼ね備えた理想のサイドバックの一人だと思います。

年齢的にあとどれくらいやれるかは分かりませんが、もっとフィリペ・ルイスの評価が上がる事を期待したいですね。

POINT

・とってもブラジル的なラテラウ

・負担の多いアトレティコのサイドバックに最適

・ハードな守備も特徴的