ブラジル代表フェルナンジーニョのプレースタイルは?世界トップクラスのバランサー

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ブラジル代表の選手と言えばネイマールに代表されるように派手なテクニックを駆使して相手ゴールに向かう選手が多いですよね。

しかし比較的地味ながら流動的にポジションが動くことの多い現代サッカーにおいて最も重要なプレーである「センターハーフのバランス感覚」を持ち合わせているのがマンチェスター・シティに所属するブラジル代表フェルナンジーニョです。

派手なプレーをするわけではありませんが欧州リーグでもトップクラスの黒子役としてシティには欠かせない存在になっていますよね。

今回はそんなフェルナンジーニョのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。

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フェルナンジーニョのプロフィール

 

☝🏾👀

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名前ーフェルナンド・ルイス・ローザ(Fernando Luiz Roza)

国籍ーブラジル

出身地ーロンドリーナ

生年月日ー1985年5月4日

身長ー176cm

体重ー67kg

ポジションーDF、MF

利き足ー右足

フェルナンド・ルイス・ローザ、登録名フェルナンジーニョはサッカーの育成施設が数多くあり日系人も街の設立に関わっているパラナ州ロンドリーナで生まれました。

サッカーキャリアのスタートは同じパラナ州の州都チームであるアトレチコ・パラナエンセから始まります。

このチームで活躍を見せたフェルナンジーニョは2005-2006年シーズンから有力なブラジル人選手が数多く在籍するウクライナのシャフタール・ドネツクに移籍します。

あらゆるポジションをこなしながら活躍し、欧州のトップクラブから毎年のように調査を受けますがよほど居心地が良かったのか結局フェルナンジーニョはシャフタールに8年在籍することになります。

フェルナンジーニョが新たな挑戦を決意したのは2013-2014シーズンのこと。プレミアリーグのマンチェスター・シティからのオファーを受諾して移籍することになりました。

マンチェスター・シティでは初年度からスタメンに定着しスタメンに欠かせない存在となっていますね。

またブラジル代表ではU-20の頃から招集されており、2011年からA代表にも召集されています。

POINT

・パラナエンセでキャリアスタート

・シャフタールには計8シーズン在籍で主力に

・シティ移籍後も安定してスタメンに名前を連ねる

フェルナンジーニョのプレースタイルは?

読みのセンスが鋭くチームのバランスを取れる

 

Good morning 😄🙏🏾🙌🏾 #usatour2017 #cityontour #preseason

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フェルナンジーニョの主なポジションはアンカーやセンターハーフという中盤の守備的なポジションです。しかし後述するようにフェルナンジーニョは現マンチェスター・シティ監督のグアルディオラに「10のポジションをこなせる」と評されているようにとてもユーティリティ性の高い選手でもあります。

フェルナンジーニョのプレースタイルで特徴的なのは「サッカーIQの高さ」と「チームのバランスを整えるセンス」、「ボール奪取能力」、「ロングボールの精度」といった所でしょうか。

フェルナンジーニョは非常に頭のいい選手で先読み能力に長けており、チームの次のプレーでできるであろう穴を事前に予測して埋めておいてくれることが多いです。読みが鋭いのでタックルに行くのも速く、相手がカウンターを仕掛けたい所で素早く体を寄せて攻撃の芽を摘み取ります。

またフェルナンジーニョはチームのバランスを取るセンスも持ち合わせています。マンチェスター・シティは元々攻撃的なチームですがグアルディオラが就任してからより流動的になっていますよね。特に同じくセンターハーフに入る事が多いダビド・シルバなんかまさにそうで試合中にころころ各選手のポジションが変わるチームです。

ダビド・シルバのプレースタイルはこちらも参考に→スペイン代表ダビド・シルバのプレースタイルは?シティの主軸を担う司令塔

したがってチームには一人全体のバランスを取って穴を埋めるプレーが必要になりますが、フェルナンジーニョは上記の通り頭が良く読みが鋭いのでバランサーとしては持ってこいの選手なのです。

攻撃のパワフルさが特徴のヤヤ・トゥーレとセンターで組んでいた時はガンガン前に出ていくヤヤの後ろに入って常にフェルナンジーニョが空いたポジションをカバーしていたのが印象的です。

運動量も豊富でボール奪取能力が高い

フェルナンジーニョは身長が176cmとプレミアのセンターハーフでは比較的小さい方ですが、守備はかなりタフに行う選手でフィジカルも空中戦も強いです。その守備能力の高さからサイドバックやセンターバックに入る事もあるくらいですね。

実際アンカー起用がメインの現在でもセンターバックが開いてビルドアップするペップ流サッカーにおいて、状況を見て臨機応変にセンターバックの中央に下りて来たりしています。

また逆にさっきまでセンターバックの位置まで下がってると思ったらチームの上がりに合わせて相手のペナルティエリア外側まで上がってきていることも多いように運動量も豊富です。こういった守備ラインに入ったりボックス付近まで上がっていくフェルナンジーニョの運動量により近距離でのコンパクトなパス回しがより円滑になっています。

フェルナンジーニョのこのバランス感覚と守備能力の高さはマンチェスター・シティにとって欠かせない戦術ピースになっていると言えるでしょう。

ロングボールやビルドアップなどテクニックも高い

またフェルナンジーニョはブラジル人だけあって足元の技術も高いです。他のブラジル人選手と違って派手なプレーはせずシンプルにプレーすることが多いですが、ボールコントロールも安定していますし、サイドを変えるロングパスやフィードの精度が非常に高く中盤の底からダイレクトにゴールに迫るプレーをチョイスできますね。

特に裏に抜けるスピードを持っているスターリングやアグエロとの相性が良く、頻繁にこのラインで攻撃の起点を作っています。

スターリングのプレースタイルはこちらも参考に→イングランド代表スターリングのプレースタイルは?シティのスピードスター!

アグエロのプレースタイルはこちら→アルゼンチン代表アグエロのプレースタイルは?ラインの駆け引きが抜群に上手いCF

このようにフェルナンジーニョは高い技術と抜群のポジショニングセンスを持っていながらそれをやたらにひけらかすようなことはせず、攻撃的なチームを陰で支える「黒子」的プレースタイルを持っており、同タイプの選手の中では世界トップクラスの実力を持っていると言えます。

マンチェスター・シティの試合を見る時は攻撃陣だけでなくフェルナンジーニョのポジションに注目してみるとシティの強さの秘訣が分かるのでおすすめです。

POINT

・頭が良くて次の展開を事前に予測できるタイプ

・比較的小柄ながら球際の奪い合いに強い

・チームのために気を使って動けるシティの屋台骨