2017-2018シーズンにプレミアリーグでも欧州チャンピオンズリーグでも好調な成績を残しているトッテナム・ホットスパー。
特にチャンピオンズリーググループステージではレアル・マドリードやボルシア・ドルントムントを破るなどノックダウンステージでも期待が持てそうです。
そんなトッテナムには豪華な守備選手が多数在籍しており、この選手たちがトッテナムの好調に大きく関わっていると言えますが、その中でも強く存在感を発揮しているのがイングランド代表のエリック・ダイアーです。
今回はエリック・ダイアーのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
エリック・ダイアーのプロフィール
名前ーエリック・ジェレミー・エドガー・ダイアー(Eric Jeremy Edgar Dier)
国籍ーイングランド、ポルトガル(代表はイングランド)
出身地ーチェルトナム
生年月日ー1994年1月25日
身長ー188cm
体重ー88kg
ポジションーDF、MF
利き足ー右足
エリック・ダイアーはコッツウォルズ地方にあるチェルトナム出身のイングランド人ですが、幼少の頃にポルトガルのリスボンに移住しているためポルトガル国籍も所有しています。
ダイアーのサッカーキャリアスタートは生まれた都市の大きなクラブであるスポルティング・リスボンから始まります。
2011年に母国イングランドのエヴァートンの下部組織にローンで移籍しプレーしていましたが、トップチームでのデビューは2012-2013シーズンのスポルティングでしたね。
スポルティングでは若手ながらそこそこ出場機会を得てアピールを続けます。
そんなダイアーを評価したのはプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーで、2014-2015シーズンに完全移籍で初のプレミアリーグ在籍となりました。
イングランド人は幼い頃からイングランドのクラブでプレーすることが多いのでそういう意味でダイアーのキャリアはけっこうレアだと思いますね。
トッテナムでは安定的に出場機会を得て毎シーズンメインスカッドの一角として欠かせない存在となっています。
また、代表チームはイングランドを選択しU-18世代から招集されています。2017年11月のブラジル戦ではキャプテンマークも巻いていますね。
・イングランドとポルトガル両方の国籍を持つ
・スポルティングで若手有望株として活躍
・トッテナムとイングランド代表では主力に
エリック・ダイアーのプレースタイルは?
高さと足の長さが特徴な守備プレーヤー
ダイアーの主なポジションはセンターバックとサイドバック、アンカーというディフェンダー、及び守備的なミッドフィルダーです。
ダイアーのプレースタイルで特徴的なのは「高さ」、「パスの展開力」、「ロングパスの精度」といった所ですね。
ダイアーは身長が188cmあり、ハイボールの競り合いに非常に強いためこれまでのキャリアのほとんどをセンターバックとして過ごしてきました。
ディフェンダーならどこでもプレーすることはできますが、2017-2018シーズンのトッテナムでは3バックのセンターを務める事も多いですね。プレミアリーグの多くのチームが多用してくるクロスボールを完璧に跳ね返せるプレーヤーだと言えます。もちろんセットプレーでの攻撃時には有力なターゲットとなりますね。
さらにダイアーはロングボールの跳ね返しだけでなく足も長いので強引にドリブル突破してくるアタッカーをボールごと刈り取るプレミア的タックルも容易に行えます。
ディフェンダーの足が長いとアタッカーは交わすために早め早めにボールを動かさなければならないのでアタッカーからすればドリブルの難易度が上がる厄介な相手だと言えるでしょう。
左右にロングボールを振り分けるパスセンスと展開力
そしてダイアーはセンターバックだけでなくアンカーの位置で守備的ミッドフィルダーとしてプレーする機会も増えてきました。アンカーや3バックの中央で求められるプレースタイルとして非常に重要なのが「展開力」ですよね。ダイアーはロングパスの精度が高く視野も広くてボールを逆サイドに振りながらプレーできる特徴も持っています。
特にダイアーのロングパスで特徴的なのはダイアゴナルに出すサイドチェンジです。ダイアゴナルなパスとはピッチを横切る斜め45度くらいの角度で出すパスのことですが、ダイアーはこのロングパスが本当に上手いです。
トッテナムは前線にアリやケイン、ソンなどがいますし、サイドにもデイヴィスやローズなど運動量が豊富で動き回る選手がたくさんいます。なので彼らには常に相手の人数の掛かっていない手薄なサイドを攻めてもらいたいわけですよね。
アリのプレースタイルはこちらも参考に→イングランド代表デル・アリのプレースタイルは?トッテナムの若き大天才
そうなれば一旦ダイアーらが陣取るバックラインに戻して改めて逆サイドに振るというプレーがチームとして重要になってきますが、ダイアーは視野も広くサイドの奥深くまで見えているので後方から手薄なサイドに素早く長いボールを供給できます。
2016-2017シーズンのダイアーのプレミアリーグにおけるダイアーのパス数は1981本でプレミア全選手中15位です。これは同じくトッテナムの司令塔エリクセンとほとんど変わらない数字になります。前でパスをリンクさせるのがエリクセン、後ろからパスを供給するのがダイアーという感じですね。
エリクセンのプレースタイルはこちら→デンマーク代表エリクセンのプレースタイルは?トッテナムの絶対的司令塔!
トッテナムで守備的なタフネスさとダイナミックな展開力を兼ね備えているのはダイアーだけだと言えるでしょう。2017-2018シーズンに加入したダビンソン・サンチェスもタフかつスピードがあってビルドアップは上手いですが、展開力ではダイアーに現状軍配が挙がりますね。
ダビンソンのプレースタイルはこちらも参考に→コロンビア代表ダビンソン・サンチェスのプレースタイルは?トッテナム守備の逸材
ダイアーは課題としてもう少し配分するときのパスに強弱を付けられるようになればより上のステージでプレーすることができるでしょう。まだ23歳でこれからの成長が楽しみです。
いずれにしても比較的地味な存在ながらダイアーはトッテナムでもイングランド代表でもチームの守備力と攻撃力を支える存在なのでダイアーのプレースタイルに注目してみるとサッカーをより楽しく観戦できると思いますね。
・身長が高くてハイボールに強い
・ロングパスの精度が非常に高い
・サイドチェンジでアタッカーをやりやすくさせる