イングランド代表デルフのプレースタイルは?ペップシティで進化する偽の左サイドバック

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2017-2018シーズンのマンチェスター・シティは第12節の時点にて無敗でプレミアリーグ首位を独走しています。

その理由は2シーズン目となるグアルディオラの戦術がチーム全体に深く浸透してきたからだと思われますが、その中でも意外と?進化を見せているのが2年ぶりにイングランド代表にも復帰したファビアン・デルフです。

元々センターハーフの選手ですが、サイドバックとしてシティの戦術に重要なピースとなっています。

今回はそんなファビアン・デルフのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。

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ファビアン・デルフのプロフィール

 

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名前ーファビアン・デルフ(Fabian Delph)

国籍ーイングランド、ガイアナ(代表はイングランド)

出身地ーブラッドフォード

生年月日ー1989年11月21日

身長ー174cm

体重ー60kg

ポジションーDF、MF

利き足ー左足

ファビアン・デルフはイングランド北部のブラッドフォード出身ですが、ルーツをアフリカの旧イギリス領ガイアナにも持っています。

幼い頃はブラッドフォード・シティの下部組織からリーズ・ユナイテッドの下部組織に移籍してプレーをしていました。

デルフが注目を集めたのは2008ー2009シーズンのことで、当時フットボールリーグ(3部相当)に降格してしまっていたリーズで一人気を吐き公式戦51試合出場で6ゴールを決め、イングランドのアンダー代表から招集される活躍を見せます。

この活躍によりデルフは2009年に当時プレミアリーグに所属していたアストン・ヴィラが獲得、晴れてプレミアリーグチームに所属することになります。

ヴィラでも年々出場機会を増やして活躍していましたが、2015年に一旦残留宣言を出しながらもマンチェスター・シティに移籍が決定、これによりヴィラサポーターからは凄まじいブーイングが出ましたが、ともかくデルフはビッグクラブにステップアップすることになりました。

シティでは怪我などもあり、当初は出場機会もそんなに多くなかったですが2017年、サイドバックとしての起用が多くなると怪我人に代わって多くの出場機会を得ています。

この活躍によりしばらく遠ざかっていたイングランド代表にも約2年ぶりに招集されていますね。怪我で離脱しましたけど。

POINT

・当時3部リーグのリーズで代表クラスの活躍

・アストンヴィラでも主力

・シティでは一時期調子を落とすも2017年に復調

ファビアン・デルフのプレースタイルは?

本来はイングランドらしいセンターハーフ

 

Making progress and buzzing to be back doing what I love, #HardWork #Tunnelvision

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デルフの本来のポジションはセンターハーフやボランチ、アンカーといった真ん中のミッドフィルダーです。しかし後述するように最近はサイドバックで出場する機会も多いです。

デルフのプレースタイルはイングランド人のセンターハーフらしくボディコンタクトの強さスピード、左足から繰り出される精度の高いクロスやロングボールが特徴的です。

センターハーフでのプレーがメインだった頃にはあのフランク・ランパードの後継者だと言われたこともありますね。体の強さを活かして積極的に前線にも出ていけますしボールキープも上手いです。こういった所はイングランドのセンターハーフらしいダイナミズムを備えている選手と言えるでしょう。

また足元のテクニックにも一定のスキルがあり、基本的なボールタッチでは技術の高さを見せつけます。楔に入れるパスも視野はそこそこ広いですし、タイミングも中々いいセンスです。まあグアルディオラのチームで積極的に起用されているくらいですから当然と言えば当然ですね。

上記の通りデルフはセンターハーフとしてバランスのいいプレースタイルを兼ね備えており、平均点は高い選手と言っていいと思います。

左サイドにてペップ戦術に適応で進化?

しかし2017-2018シーズンのデルフが主に起用されているのはサイドバックウイングバックといった左サイドで、このポジションで非常に安定したパフォーマンスを見せています。

バイエルンに移籍した頃くらいからグアルディオラは従来のサイドバックに求められる「香車」的能力ではなく、視野が広くてビルドアップもできるセンター寄りの選手をサイドバックで起用する戦術を採る事が多いですよね。いわゆるスペイン語でファルソ・ラテラル(偽のサイドバック)と言われる戦術です。

センター寄りの選手がサイドバックに入り、それらの選手が適宜センターに絞ることで中央で数的優位を作ってインサイドハーフをより前に押し上げられるためポゼッションとパス回しで攻めるチームにとっては非常に有効な戦術ですね。

デルフは上記の通り元々センターハーフで中央でのプレーは苦にしませんし、パススキルやボールキープ能力も悪くないものを持っています。

元々2017-2018シーズンのマンチェスター・シティで左サイドバックの序列はメンディ→ダニーロという予想がされていましたが、メンディは怪我をしてしまいましたし今季加入のダニーロはデルフに比べてまだ戦術に馴染んでいません。

ダニーロのプレースタイルはこちらも参考に→ブラジル代表SBダニーロのプレースタイルは?シティ移籍決定!

なので現在ポゼッションとボール回しで攻めるグアルディオラが考えるベストな左サイドバックはデルフになるというわけです。

実際2017ー2018シーズンのシティはデブライネやダビド・シルバといったインサイドハーフの選手が躍動して強さを発揮していますが、彼らの前線への押上げをサイドから中に入る事でサポートしているのはデルフと言っていいでしょう。

デブライネのプレースタイルはこちらも参考に→ベルギー代表デ・ブライネのプレースタイルは?現役トップクラスのチャンスメイカー

シルバのプレースタイルはこちら→スペイン代表ダビド・シルバのプレースタイルは?シティの主軸を担う司令塔

デルフがこのままのパフォーマンスを維持できるならシーズン終了までスタメンに居座っていても不思議ではありません。

長く代表から遠ざかっていたので2018年のロシアワールドカップ本大会に挑むイングランド代表に招集されるかどうかは不透明ですが、可能性は十分ありますね。

一時期不振に陥ってた選手が戦術と適材適所によってここまでパフォーマンスを戻すのは比較的珍しい事だとは思うのでデルフの今後にも期待したいです。

POINT

・フィジカルとスピードとロングキックの精度が特徴

・サイドバックにコンバートされて現代サッカーに適応

・調子が持続すればそのままスタメンの可能性も