フランスで行われたEURO2016にてイングランドを破ったり2018年ロシアワールドカップの本大会出場権をグループ首位で獲得したりなど近年ヨーロッパサッカー界では小国アイスランドの躍進が目立っています。
その中でも中心となっているのがエヴァートンに所属するギルフィ・シグルズソンです。
得点でもアシストでも守備でも非常に目立っており、プレミアリーグでも屈指のミッドフィルダーと言えますね。
今回はそんなシグルズソンのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
シグルズソンのプロフィール
名前ーギルフィ・ソール・シグルズソン(Gylfi Sigurdsson)
国籍ーアイスランド
出身地ーレイキャヴィク
生年月日ー1989年9月8日
身長ー186cm
体重ー77kg
ポジションーMF
利き足ー右足
シグルズソン(シグルドソンやシーウルソンとも呼ばれるなど発音が難しい)はアイスランドの首都レイキャビクで生まれ、幼い頃はアイスランドのフィムレイカフェーラグやブレイザブリクといった地元チームでプレーしていました。
シグルズソンは幼少の頃より才能を発揮していて、アーセナルやエヴァートンなど様々なクラブの練習に参加していましたが、本格的なプロキャリアのスタートはプレミアリーグや2部のチャンピオンシップを行き来するレディングからスタートします。
トップチーム昇格後は経験を積むためシュールズベリーやクルーにレンタル移籍して修行、2009ー2010シーズンにレディングに復帰し、公式戦44試合で21ゴールを挙げるという凄まじい活躍を見せました。
この活躍により2010ー2011シーズンにはドイツブンデスリーガのホッフェンハイムに移籍、初年度は好調でしたが翌2011-2012シーズンは調子を崩し、プレミアリーグのスウォンジー・シティにレンタルで放出されます。
スウォンジーで復調したシグルズソンは2012-2013シーズンさらにトッテナム・ホットスパーに移籍を果たします。しかしトッテナムではゴールこそ挙げていたものの、起用方法の問題などもあってシグルズソンの本領が発揮されたとは言えませんでした。
2014年には再びスウォンジーに戻ってきて主力として活躍、2017-2018シーズンにはエヴァートンFCにクラブ最高額で獲得され期待を集めていますね。
またアイスランド代表ではU-17世代の頃から招集されており、2018年ロシアワールドカップ出場もグループ首位で決めるなど原動力となっています。
・アイスランド代表の顔的存在
・レディングでレベルの高いパフォーマンス
・スウォンジーからエヴァートンに移籍で期待
シグルズソンのプレースタイルは?
プレミア5指に入るロングキック
シグルズソンの主なポジションはトップ下やセンターハーフ、インサイドハーフ、サイドハーフといった攻撃的な中盤でプレーする機会が多いです。
シグルズソンのプレースタイルで特徴的なのは「ロングキックの精度」、「キープ力」、「運動量」です。
シグルズソンはプレミアリーグでも5本の指に入れてもいいくらい抜群のキック精度を持っており、中盤から一発で勝負を決めるパスが出せます。
アイスランド代表は伝統的に固い守備からカウンターで得点を奪うパワフルな戦術を採用し躍進を果たしていますが、このアイスランドのサッカーにおいてボールの出し手としてのシグルズソンの能力は非常に貴重です。
さらにパスだけでなくミドルシュートも強烈の一言。プレミアリーグではすでに40以上ものゴールを決め、30以上のアシストを記録しています。中盤の選手でこれだけの得点能力を備える選手はなかなかいないでしょう。
シティのデブライネもキック精度がワールドクラスですが、シグルズソンも決して劣っていません。
デブライネのプレースタイルはこちらも参考に→ベルギー代表デ・ブライネのプレースタイルは?現役トップクラスのチャンスメイカー
実際プレミアリーグの試合だとシグルズソンのミドルシュートは止めるのが非常に難しいですね。利き足の右足だけでなく左足も高いレベル、高い頻度で扱う事が可能になっておりキックも無回転気味にゴールに叩き込むものから絶妙にカーブを掛けて巻くようなキックまでバリエーションが本当に豊富です。
このシグルズソンのミドルレンジからの得点力の高さはどのチームにとっても脅威で、どれだけ劣勢な状況でも一発で試合をひっくり返すことができます。当然ながらフリーキックやペナルティキックも得意ですね。
キープテクや運動量も兼ね備える
そしてシグルズソンはロングキックだけでなく現代の攻撃的ミッドフィルダーでは必須の「キープ力」も持ち合わせています。足元のテクニックが高いのはもちろんのこと、シグルズソンは体の使い方が上手でファウルにならない範囲で手を使いながら相手のマークを外すことができます。
身長が186cmと大柄なので、そのような選手に上手く手を使ってボールを持たれたら奪うのは困難ですよね。
さらにさらにシグルズソンは守備にも走り回ってくれるというありがたいプレースタイルも持っています。味方がボールを奪われてしまった時に凄い勢いでプレスバックしてくるシグルズソンの姿はお馴染みになりつつあります。
シグルズソンを見ていると、現代サッカーではどんなにボール扱いが上手くとも走らなければ勝てないスポーツになっているんだなと実感させられますね。
エヴァートンには2017年からレジェンドのルーニーも加入しましたが、ルーニーにフル稼働を期待するのは難しいのでシグルズソンの運動量からのゲームメイクがメインの攻めとなるでしょう。
ルーニーのプレースタイルはこちらも参考に→エヴァートン復帰!ルーニーのプレースタイルと凄さは?マンUで不調だった理由も
シグルズソンは驚異的なキックの威力と精度を持ち、サイズもあってキープも守備もしてくれるというミッドフィルダーとしては理想的な能力を兼ね備えている選手だと思います。センターハーフとしてはプレミアリーグ全体でも10位内には入る才能だと思いますね。
2018年ロシアワールドッカップに挑むアイスランド代表にも怪我がない限り間違いなく招集されるでしょう。アイスランド及びエバートンの試合を見る時はシグルズソンの美しくも破壊力の高いロングキックに注目することをおすすめします。キックフォームも独特で見つけやすいですね。
・正確かつ強烈なロングキック
・手や体の使い方も上手い
・守備にも勤勉に走ってくれる