2017年宝塚記念は3番人気だったサトノクラウンが直線素晴らしい脚を見せて完勝。
単勝オッズ1倍台の圧倒的1番人気キタサンブラックは9着に惨敗。人気を大きく裏切る形になってしまいました。負けるにしても負けすぎですよね。
それまで安定したレースを続けていたキタサンブラックはなぜ敗れてしまったのでしょうか?レースのラップと共に見ていきたいと思います。
2017宝塚記念を回顧!ペースとラップは?
シュヴァルグランが逃げる予想外の展開に
2017年宝塚記念は1着サトノクラウン、2着ゴールドアクター、3着ミッキークイーンという結果。
展開は外枠に入ったキタサンブラックがいつものように行けず、シュヴァルグランが逃げるという予想外の展開に。2番手からシャケトラ、キタサンブラックは外目の3、4番手といった所を追走していました。
サトノクラウンはその直後のポジション、そしてミッキークイーンと馬群の中からゴールドアクターが追走するという形でした。
後半のラップがタフ
シュヴァルグランが引っ張ったレースラップはこちら
12.5 – 11.1 – 11.6 – 13.1 – 12.3 – 11.7 – 11.6 – 11.8 – 11.7 – 11.8 – 12.2
スタートから3ハロンはそこそこ速いラップですね。
前半1000mの通過タイムは60秒6。
4ハロン目で一旦落ち着いてミドルペースになりますが・・・1000m通過後、中段に控えていたサトノクラウンが先団を突っつくように上がっていってペースが上がります。
後半はラスト前までずーっと11秒台が続いていますよね。かなり長い脚を要求される展開で前目にいた馬たちにはかなり厳しいラップになったと思います。
実際逃げていたスタミナ自慢シュヴァルグランは直線で早々と後退。前にいた馬でそこそこ頑張ったのは4着のシャケトラだけという結果に。
このペースでポジションを上げていったサトノクラウンもきつかったのでは・・・?と思いますがサトノクラウンはポジションを上げた後ちょっと息を入れるように一瞬控えたのでこれが最後の末脚に繋がったのでしょう。デムーロの好騎乗だったと思います。
ゴールドアクターは後方に控えて最後スルスル内を抜けてくる形で2着。これもノリが上手く乗りましたね。
ミッキークイーンは前走ヴィクトリアマイルで人気を裏切っていましたが、やはり今回のように牡馬相手でタフな流れ、馬場も重めといった条件の方が走ると思います。
ヴィクトリアマイルの回顧→2017ヴィクトリアマイル回顧。ミッキークイーンの敗因は?
キタサンブラックの敗因は?
キタサンの負けに馬場は関係ない?
問題はキタサンブラックです。
確かに前にいた馬にとってタフな流れで、しかもずっと外を回され、サトノクラウンに突かれ動くに動けずという状況などとキタサンブラックにとっては厳しい宝塚記念でしたがそれにしても9着というのは負けすぎの感が強いです。
雨が降った後で重めの馬場でしたが、この馬は馬場はそんなに関係のないタイプ。
重い馬場が得意なサトノクラウンやミッキークイーンなどが好走できた要因として重めの馬場は挙げられると思いますが、キタサンブラックが惨敗した要因にはならないと考えます。
天皇賞の反動か?
敗因として考えられるは体調でしょうか?週中の報道では調教師自らがキタサンブラックにまたがったり、助手の方が「いつもの覇気がない」旨のコメントをするなど若干弱気ではありましたね。
前走レコード勝ちした天皇賞・春は速いラップを刻み続ける超絶タフレースでしたから、やはり反動というのはあったのかもしれません。その後の調教はハードにやっているように見えたんですけど・・・
天皇賞・春の回顧はこちら→天皇賞・春回顧。サトノダイヤモンドが負けた理由は?
今回はスタートから顔を外に向けて走りづらそうでしたし、最後の直線でムチが入った後もヨレヨレで脚が上がっていました。この馬があれだけ力なくヨレヨレになる姿は久しぶりに見た気がします。
秋は国内専念となるでしょうか?いずれにしても今後の立て直しは慎重に行って欲しいと思います。