4月30日に京都3200mで行われたG1天皇賞・春は北島三郎さん所有のキタサンブラックがレコードタイムで快勝しました。
2006年のディープインパクトのレコードを0.9秒縮める驚異的なタイムです。
そして「2強」の一角と目されていたサトノダイヤモンドはシュヴァルグランにも先着を許して3着と敗退。
キタサンブラックが強いのは明らかに分かりますが、サトノダイヤモンドはなぜ3着に負けてしまったのでしょうか?レースの驚異的なラップと共に振り返って行きましょう。
天皇賞・春のラップがすごい!
まず展開は押してハナを主張したヤマカツライデン松山弘平騎手が取ります。
4コーナーの手前でキタサンブラックに追い抜かれるまでレースを引っ張ったヤマカツライデンのペースは1000m通過58.3というこの距離にしては非常に速いペース。
12.9 – 11.5 – 11.2 – 11.3 – 11.4 – 11.6 – 11.6 – 13.0 – 12.5 – 12.7 – 12.6 – 12.5 – 12.2 – 11.6 – 11.7 – 12.2
このレースラップ・・・
1周目のスタンド前から1コーナーに入っていくまでずっと11秒台のラップが続いていますね。
そして1コーナーの付近から一旦ペースは13秒フラットに落ちるものの3コーナー直線の下りからまたペースが上がっています。
これは逃げたヤマカツライデンのラップですが、2番手に付けていたキタサンブラックもおそらく12秒台くらいのペースで走り続けているでしょう。最後の12.2というラップは完全にキタサンブラックのものです。
こんな緩みのないペースだったにも関わらず、4コーナー先頭の馬にこんな上がりでまとめられては後続はなす術無しのレースだったと言えるでしょうね。
全馬のポジションで相当タフかつ持続力とスタミナが要求されるレースになったと思います。
キタサンブラックの血統と気性から来る強さについてはこちらもご参考下さい→北島三郎の馬キタサンブラックの強さは3つ。血統と気性も
サトノダイヤモンドの敗因は?
このラップを見ればキタサンブラックの圧倒的な強さは分かりますが・・・菊花賞、有馬記念馬サトノダイヤモンドは何故敗れてしまったのでしょうか?
サトノダイヤモンドの勝った菊花賞のラップタイムはこちら
13.0 – 11.3 – 11.0 – 12.4 – 12.2 – 12.7 – 13.6 – 13.2 – 12.3 – 12.7 – 12.2 – 12.0 – 11.6 – 11.5 – 11.6
もちろん天皇賞とは距離が200m違いますが、前半ゆったり、中盤も落ちて最後に末脚の伸ばし合いになるようなレースでした。まあスローペースと言っていいでしょう。
キタサンブラックに勝った有馬記念でも中間地点でかなりペースが緩んだ地点で前に進出し、差し切りました。今回の天皇賞の上がりタイムはキタサンブラックが35.3、サトノダイヤモンドは35.0。有馬記念のようにキタサンブラックの直後まで押し上げていければチャンスはあったでしょうが・・・今回の淀みないペースでは流石にそれはできませんでしたね。
現状一旦緩むポイントがあってさらに後半末脚比べに持ち込むような展開がベストなのかもしれません。
スローとは言っても菊花賞を完勝しているので潜在的な距離の壁があったとは思えません。
問題は距離ではなく極端な持続力を問われるペースだったのかなと思います。今回の天皇賞のようなゴリゴリの脱落サバイバルラップはキタサンブラック向きで、サトノダイヤモンド向きの展開ではなかった印象です。
後は外枠。展開的にもずっと外を回されていました。むしろこのラップであれだけ外を回されてよく3着まで来たなという印象です。2着もズブいけどスタミナに定評のあるシュヴァルグランだったのでそういう流れだったのでしょう。
しかしサトノダイヤモンドも最後までじりじり足を伸ばしていたので、強さの証明はある程度できたかと思います。キタサンブラックと次に対戦するのはいつになるか分かりませんが次はまた違った結果になるでしょう。今回はキタサンブラックの強さを褒めるべきレースでした。
コメント
シャケトラ…名前外かっこ悪くて意味不明…
北サブもある。
けっパレシャケトラ。名前変更するなら、シャケイク(ラ)