近年のフランス・リーグアンにおいてPSGと覇権を争い続けているASモナコ。
豊富な資金力で若手有望株を囲い、ビッグクラブに次々と選手を送り出すことでも有名ですね。
そんなモナコにおいてビッグクラブが次のターゲットとしているのがフランス代表のジブリル・シディベです。
今回はフランス代表でもレギュラー格であるサイドバック、シディベのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
ジブリル・シディベのプロフィール
Une fierté et un immense honneur de représenter la France lors de la Coupe du Monde ! Un rêve d’enfant, une aventure d’hommes, l’espoir de tout un pays. 🙌🏾🇫🇷🏆#FiersDetreBleus #AllezLaFrance pic.twitter.com/FH9opqGDhG
— Djibril Sidibé (@DjibrilSidibeS3) 2018年5月17日
名前ージブリル・シディベ(Djibril Sidibé)
国籍ーフランス
出身地ートロワ
生年月日ー1992年7月29日
身長ー182cm
体重ー71kg
ポジションーDF、MF
利き足ー右足
ジブリル・シディベはトロワ出身のフランス人ですが血のルーツをセネガルにも持っています。
サッカーキャリアも生まれ育ったトロワからスタート。
トップチームデビューを果たしてから3年目の2011-2012シーズンに頭角を現すと2012-2013シーズンには若手育成に定評のあるリール・メトロポールに移籍を果たします。
そしてリールでも主力として多くの試合に出場したシディベは2016-2017シーズンに資金力の高いASモナコに移籍が決定。モナコにとっては久々となるリーグ優勝にも貢献しています。背番号は「19」です。
2017年7月にモナコとシディベと5年間の契約延長を発表しましたが、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナル、チェルシー、バルセロナなど獲得の噂が絶えない状況ですね。
フランス代表としてはU-20の頃から招集されており、2016年からはA代表でも常連の存在となっています。
・セネガル系フランス人
・リールで活躍
・モナコではリーグ優勝に貢献
ジブリル・シディベのプレースタイルは?
基本的な能力は◎
シディベの主なポジションは右のサイドバックです。しかし左でも遜色のないプレーができますし、後述するように少し高めのポジションでもプレーが可能です。
シディベのプレースタイルにおける特徴は「無尽蔵なスタミナと運動量」、「スピード」、「攻撃の際に発揮されるセンス」といった能力が挙げられます。
まずシディベのサイドバックとしてのオーソドックスな能力としては「縦に走る力」、つまり90分間ピッチを上下するスタミナと運動量に優れています。
好調時のモナコは中盤でティエムエ・バカヨコ(チェルシーに移籍)やファビーニョ(リバプールに移籍)ら大柄でボール奪取力に優れたセンターハーフらがボールを奪って組織的なカウンターを仕掛ける戦術でした。
バカヨコのプレースタイルはこちらも参考に→フランス代表バカヨコのプレースタイルは?チェルシー移籍が決定!
ファビーニョのプレースタイルはこちらも参考に→ブラジル代表ファビーニョのプレースタイルは?リヴァプール移籍が決定
したがってサポートする側のサイドバックはポジティブトランジション時に素早く意識を攻撃に切り替え、オーバーラップする必要がありましたがシディベはスタミナが豊富で試合終盤でもこの切り替えに対応できていましたし、馬力もあってドリブルで自ら持ち込むこともできました。
基本的にシディベは攻撃を得意とするタイプのサイドバックであるため積極的なポジショニングが裏目に出ることもありますが、スピードは十分に備えているため前線の急なロストにも対応することができますね。
スタミナ、上下動の意識、スピードとサイドバックとして必要な能力は全て優秀だと言っていいでしょう。
コンビネーションでも崩せる
さらにシディベをビッグクラブが狙う理由としては現代的なチャンスメイクの能力もプレースタイルもあるでしょう。
シディベは基本的に右もしくは左のサイドバックで後方からオーバーラップでチームをサポートするタイプだというのは上記した通りですが、監督のレオナルド・ジャルディム体制下のモナコは状況によってディフェンスの枚数を一時的に変えサイドバックをサイドハーフの位置に押し上げるようにして変則的にプレーする時間があります。
そのためシディベも時折サイドバックとしてよりもウイングハーフのようにプレーする機会がありましたがシディベはフィジカルだけでなくテクニックにも長けた選手であり、ハーフとしても非常によく機能していましたね。
周囲を使ったパスコンビネーションも良好で、サイドの主な仕事であるクロスボールの他にアシスト性のスルーパスも見せるなど中盤の位置でも効くことを証明していたと言えます。
一時期ダニエウ・アウベスが抜けたバルセロナが後継者としてシディベをリストアップしていたという事実も不思議ではないテクニックを持っていますね。
マンチェスター・シティに移籍した左のバンジャマン・メンディとの攻撃的サイドバックコンビはドリブルあり、クロスあり、崩しのコンビネーションもありとサイド攻撃は欧州屈指の破壊力でした。
さて多くのビッグクラブが獲得を狙うシディベですが、マンチェスター・ユナイテッドとモウリーニョが獲得を望んでいるという報道がありました。
確かに今のユナイテッドでサイドバックを主に務めるヤングとバレンシアが共にベテランの域に達しているのでそろそろ後継を・・・と考えてシディベに食指を伸ばすのは理にかなっているとは思います。
モウリーニョはサイドバックに馬車馬的な動きを要求するので運動量とスピードがあり、年齢も若めのシディベはいいチョイスでしょう。プレミアでやるならポジショニングは修正させられそうな気もしますけどね。
いずれにしてもユナイテッドにしろ他のリーグにしろシディベがビッグクラブに移籍するのは時間の問題なので動向に注目したいですね。
もちろんメンバー入りし、出場が濃厚なロシアワールドカップにも注目です。
・スタミナとスピードはハイレベル
・テクニックにも優れる
・ビッグクラブ移籍も時間の問題か