フランス・リーグアンのパリサンジェルマン(以下PSG)は期待の若手から中堅まで綺羅星のごとくスター選手が並んでいることで有名ですよね。
2017-2018シーズンもリーグアンで優勝を果たしました。
そのPSGのスカッドにおいて得点王を獲得し、イブラヒモビッチが持っていたPSG歴代個人得点数記録を塗り替えたのがウルグアイ代表のエディンソン・カバーニです。
この記事ではウルグアイ代表としても期待され、移籍の動向も気になるエディンソン・カバーニのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
エディンソン・カバーニのプロフィール
名前ーエディンソン・カバーニ・ロベルト・ゴメス(Edinson Roberto Cavani Gómez)
国籍ーウルグアイ
出身地ーサルト
生年月日ー1987年2月14日
身長ー184cm
体重ー71kg
ポジションーFW
利き足ー右足
カバーニが生まれたのはウルグアイ第二の都市サルトの生まれで、サッカーキャリアは首都モンテビデオを本拠地とするダヌービオの下部組織からスタートさせています。
2005年にトップチームデビューを果たし、若くして活躍していたカバーニには欧州の複数クラブが青田買いを狙っていましたが、最終的に2007年当時南米から優秀な若手を獲得してはビッグクラブに売り飛ばす経営方針だったセリエAのパレルモに移籍が決定します。
そして2010年には徐々にかつての強さを取り戻し始めていた同じイタリアのナポリにローン移籍(後に完全移籍)。
ここでカバーニは3シーズンでそれぞれ公式戦33ゴール、33ゴール、38ゴールと大爆発を見せビッグクラブが注目することになります。
結果2013ー2014シーズン、移籍先に選んだのは莫大な資金力を持つフランス・リーグアンのパリ・サンジェルマン。背番号は「9」です。
PSGでも変わらず得点能力を見せつけ、2016-2017及び2017-2018シーズンにおいてそれぞれリーグアン得点王を獲得、それまでズラタン・イブラヒモビッチが持っていたPSG歴代得点記録も更新しています。
・母国ウルグアイでキャリアスタート
・イタリアで大ブレイク
・PSGでは歴代得点記録更新
エディンソン・カバーニのプレースタイル
得点能力と献身性を兼ね備える
カバーニの主なポジションはセンターフォワードです。ウイングなどサイドでプレーすることも一応可能ですね。
カバーニのプレースタイルでまず目につきやすいのは「得点能力」ですが、カバーニが他のフォワードと一線を画す能力が「ラインブレイクの駆け引き」と「フリーになる動きの上手さ」になるでしょう。
まずカバーニはプロフィールの項でも紹介しましたが、ナポリ時代に3年連続公式戦30ゴール以上、PSGに移籍してからも得点王を2度獲得するなど決定力に関しては言うまでもありません。
シュートレンジも広く、184cmとフォワードの中ではそこそこ程度な身長にも関わずヘディングも非常に強いです。
ブラジル人のように卓越したドリブルスキルを持っているわけではありませんが、カットインの際に相手を外すタッチは上手いですし、トラップで自分がシュートを打ちやすい位置に置くファーストタッチのセンスも持っています。
またフォワードの中には「俺はゴールしか決めない」みたいなタイプもいますが、カバーニは運動量も豊富であり、プレスにも積極的で味方のスペースを作るためサイドに流れたりするなどチームへの献身性も備えているタイプです。
総じて得点能力と献身性に関しては数字が示している通り一線級の才能を持っていると言えるでしょう。
闘牛士さながらの華麗なマーク外し
しかしこういった得点能力を備えているアタッカーはカバーニの他にもけっこういますよね。彼らとカバーニの違いはどこにあるのでしょうか?
カバーニが他のフォワードより優れているポイントは何と言ってもボールを持っていない時の動き、つまり「オフザボールの動き」に他なりません。
南米のフォワードは常に相手の裏を取るようなプレーが非常に上手ですがカバーニもその例に漏れずディフェンダーを最終ラインごと欺き、いとも簡単に裏抜けするセンスに長けているのです。
カバーニの動きを90分間ずっと観察していると、ミッドフィルダーがボールを持つタイミングで毎回のように細かく動きなおしをしている様子が見て取れますね。
サイドからクロスボールが入ってくる場面でも相手のディフェンダーを自分とボールホルダーの間において相手がボールとカバーニを同時に視界に入れないようにするポジション取りも巧みに行っています。
カバーニがこのような動きを細かく繰り返すことによって、いつしかディフェンダーはカバーニの動きを捕まえきれなくなり、必ずカバーニが視界から消える瞬間が訪れてしまいます。
この一瞬を逃さずカバーニはディフェンダーの隙間に侵入し少ないタッチで多数のゴールを生み出してきたのです。この華麗にマークを外す動きとフリーのスペースを見つけるセンス、ディフェンスラインとの駆け引きの上手さからついたあだ名は「エル・マタドール(闘牛士)」。
まさにカバーニは非常にクオリティの高いラインブレイカーだと言えるでしょう。
2016-2017シーズンのスタッツを見るとカバーニはリーグアンでダントツの数字となる1試合平均1.8回のオフサイドに引っかかっており、決してポジティブな数字ではありませんが如何にカバーニがラインとの駆け引きを数多く行っているかの証明になる数字だとも思います。
データ引用元:「who scored」
ちなみにウルグアイ代表の同僚としてはバルセロナのルイス・スアレスがいますが、彼もカバーニ同様前線から運動量豊富にパスを引き出し、積極的な守備とスペースメイキングも行ってくれるプレースタイルですよね。
スアレスとカバーニはU-20くらいの頃から一緒にプレーしてきた選手でもありコンビネーションも抜群です。
この2人が前線で動きまくるウルグアイ代表は考えただけで恐ろしいですね。
スアレスのプレースタイルはこちらも参考に→ウルグアイ代表スアレスのプレースタイルは?ゴールだけではないその凄さとは?
さてカバーニは2018-2019もPSGに残ると言っていますが、ネイマールと揉めているだとか監督のエメリ(アーセナルに移籍)に不信感を持っているだとかネガティブな報道が相次ぎ、移籍する可能性もあるとされています。
他のリーグでプレーするカバーニもまた見てみたいので今後の動向にも注目ですね。
・得点能力は総じて高い
・スペースメイキングと守備も一流
・現役屈指のラインブレイカー