2017-2018シーズンのトッテナム・ホットスパーは非常に攻撃陣の破壊力が高く、プレミアリーグと欧州チャンピオンズリーグで好成績を残しています。
しかしスパーズのスカッドで層が厚いのは攻撃陣だけではありません。守備陣、特に両サイドバックに優秀な選手が各2人(以上)ほどおり、好調な攻撃陣を支えています。
今回紹介するのはそんなトッテナムにおいて左サイドバックでプレーするイングランド代表のダニー・ローズのプロフィールやプレースタイルです。
ダニー・ローズのプロフィール
名前ーダニエル・リー・ローズ(Daniel Lee Rose)
国籍ーイングランド、ジャマイカ(代表はイングランド)
出身地ードンカスター
生年月日ー1990年7月2日
身長ー173cm
体重ー72kg
ポジションーDF
利き足ー左足
ダニーローズ、本名ダニエル・リー・ローズはイングランド北部ドンカスター出身のサッカー選手で、近年イングランドサッカー界で強い影響力を持つジャマイカ系イングランド人です。
サッカーキャリアのスタートはイギリス北部の大都市リーズにあるリーズ・ユナイテッドの下部組織からスタートします。
2006年ローズが17歳の時にリーグカップでトップチームデビューを飾ると素質を買われ翌年にはトッテナム・ホットスパーに移籍が決定しますがまだ年齢が若くスパーズの層の厚さもあってレンタル移籍生活に突入することになります。
2008-2009にはワトフォード、2009ー2010はピーターバラ、2010-2011はブリストル、2011-2012にサンダーランドにそれぞれレンタル移籍で出場機会を求めていましたね。
そのままローズはスパーズを出て行ってしまうのではないかと思われましたが2013年に復帰するとそこからは安定して出場機会を得られ、主力スカッドの一員として欠かせない存在になっています。なお、現在のローズの背番号は「3」です。
代表チームの権利は両親のルーツであるジャマイカとイングランド代表両方にありましたが結果的にはイングランド代表を選択しています。
・17歳でトッテナムに移籍
・スパーズ移籍後はレンタル放浪生活
・2013年に復帰してからは主力
ダニー・ローズのプレースタイルは?
身体能力系サイドバック
ダニー・ローズはキャリア序盤はウイングとサイドハーフでプレーしていました。しかし名を挙げたのは左サイドバックに転向してからです。
ローズのプレースタイルで特徴的なのは「ダイナミックなスピードとフィジカルパワー」、「抜群のスタミナ」、「小柄ながら当たりの強い守備」が挙げられます。
ダニー・ローズは非常に身体能力に優れたタイプの選手で、スピードとパワフルさを活かした攻撃参加が魅力のサイドバックです。
スピードはあのウサイン・ボルトを生んだジャマイカの血なのか瞬発力、ロングラン性能共に非常に高く、後方から一気に前線に抜けてチャンスメイクに絡むシーンが多いですね。スパーズは足の速い選手が多いですが、中でもローズのスピード能力はトップクラスのレベルにあると思います。(実際にチームメイトのアルデルヴァイレルトもローズが一番速いというような事を言っていました)
キャリアの序盤はウイングなど攻撃的なポジションで起用されていましたが、ボールを持ってから相手の固まった守備ブロックを崩すアイデアがないため苦戦していました。しかしサイドバックに転向したことによって自身の持つスピードをプレッシャーの少ない後方から余裕を持って発揮できるようになりましたね。ローズにとっては天職とも言えるポジションでしょう。
小柄ながら守備もタフでスタミナも◎
またローズは身長が173cmと大柄な選手が揃うプレミアリーグのサイドバックの中では小柄なサイズですが、フィジカル能力はとても高く、空中戦以外のシーンではタフなタックルを仕掛けてボールをもぎ取ることができる選手でもあります。
守備がタフすぎて時折危険なタックルになってしまいがちなのが玉にキズではありますが、プレミアらしいインテンシティの高い守備ができる選手です。まあ比較的攻撃的とはいえバックのポジションを任されるくらいですから当然とは言えますけどね。
またサイドバックの能力として90分間、時には120分間ピッチ上を絶え間なく上下動できる「スタミナ」が必要です。ローズはこのスタミナ能力にも優れたサイドバックで、ゲーム後半でも迷うことなく攻撃参加に上がっていけますね。
ポチェッティーノ体制下のスパーズはピッチ上を縦横無尽に広く使うチームなので適宜サイドバックがオーバーラップをしてサイド攻撃に幅を取るプレーは非常に重要です。ローズは上記のスピードとフィジカル、スタミナによってこの攻撃参加において非常に重要な活躍をしてくれます。
2017-2018シーズンのスパーズはサイドバックの層がとても厚いチームですよね。ローズと同じ左サイドバックにはクロスボールに定評があり、スペースを上手く使えるベンディビスがいますし、右にはパワーに優れるオーリエ、柔らかいプレーが特徴的なトリッピアーがいます。
オーリエのプレースタイルはこちらも参考に→コートジボワール代表オーリエのプレースタイルは?トッテナム移籍決定!
トリッピアーのプレースタイルはこちら→イングランド代表トリッピアーのプレースタイルは?クロス精度が高いトッテナム右SB
それぞれのサイドに「剛」と「柔」のサイドバックが揃っており、対戦相手やシチュエーションによって使い分けることができます。どちらかというと「剛」であるローズの使いどころは相手のウイングにスピードがあるときやカウンターを狙いたい時になるでしょうか?身長は低いのでそことの兼ね合いですね。ともかくスパーズはサイドバックの質だけで言えばプレミアリーグ全体でもトップだと言えるでしょう。
2017年には「スパーズの給料安すぎ」と発言して物議を醸したローズですが(確かにスパーズの給料体系は安すぎ笑)、契約は2021年まで残っています。
スパーズでの活躍はもちろんイングランド代表での活躍にも期待がされますね。
・スパーズ内でもトップクラスのスピード
・小柄でもフィジカル自体は強い
・スタミナの心配もゼロで起用できる