プレミアリーグのリヴァプールFCと聞いてほとんどの人が思い浮かべるのが元イングランド代表のスティーヴン・ジェラードだと思います。
彼はリヴァプール出身でキャリアの大半をリヴァプールFCで過ごしたクラブにとって象徴的な存在ですよね。
リヴァプールという街は特に地元色が強く、リヴァプールFCにおいても地元出身の選手は非常に大きな期待を受けます。
そんなリヴァプールFCにおいて2017-2018シーズンに評価を高めているのが地元出身でU-21イングランド代表のトレント・アレクサンダー=アーノルドです。
今回は将来的なイングランドA代表、またはリヴァプールFCの大黒柱として期待が掛かる若手アーノルドのプロフィールやプレースタイルを見ていきましょう。
トレント・アレクサンダー=アーノルドのプロフィール
名前ートレント・ジョン・アレクサンダー=アーノルド(Trent John Alexander-Arnold)
国籍ーイングランド
出身地ーリヴァプール
生年月日ー1998年10月7日
身長ー175cm
体重ー69kg
ポジションーDF、MF
利き足ー右足
トレント・アレクサンダー=アーノルドはリパプール生まれリヴァプール育ちの「スカウサー(リヴァプール出身の人の事)」で、サッカーキャリアのスタートも地元であるリヴァプールFCの下部組織からスタートします。
6歳の頃から下部組織でプレーしており、トップチーム昇格は2016年。当初はアンダーチームと行き来してプレーしていましたが、2017年に長期契約を結び本格的にリヴァプールトップチームの一因として活躍しています。
またイングランド代表ではU-16世代の頃から招集されており、A代表への招集が期待されている所ですね。
・リバプール生まれのスカウサー
・将来的にA代表に招集は確実か
トレント・アレクサンダー=アーノルドのプレースタイルは?
テクニックとキック精度の高いサイドバック
アーノルドの主なポジションは右サイドバックです。しかしアンダーチーム時代は中盤でプレーしていましたね。
アーノルドのプレースタイルで特徴的なのは「細かいボールスキルの高さ」と「鮮やかなスピード」、「右足キックの精度」が挙げられます。
アーノルドはサイドバックとしては非常に器用なタイプの選手で高いテクニックを発揮して攻撃時にアウトサイド後方からアイデアを与えてくれる選手です。
元々中盤でプレーしていたというエピソードが物語る通り基本技術のレベルが非常に高く、近い距離の選手とコンビネーションで崩すこともできますし、スピードもあるため自らドリブルで局面を打開することもできますね。
なるほど確かにそのテクニックの高さと豊富な崩しのアイデアを見ているとアーノルドは生まれながらのサイドバックという感じではなく、本来はもう一列前やセンターでもプレーできる素質を持っています。
クラインが怪我がちな今のリヴァプールにおいて右サイドバックは同じく若手のジョー・ゴメスとポジションを争っている状況ですが、ゴメスはどちらかというと「サイドバックもできるセンターバック」なのでより縦に攻撃的にやりたいならアーノルドの方が適任でしょう。
さらにアーノルド最大の武器と言えるのが「ロングキックの精度」です。アーノルドは非常にキックの質が高く、右サイドからのクロスボール及びセットプレーの際にキッカーとして正確なキックを前線に送り込んでくれます。
適切にカーブをかけることも得意で、実際に2017年8月に行われたチャンピオンズリーグプレーオフのホッフェンハイム戦では見事な直接フリーキックも決めていますね。
やはり上記のドリブル技術とコンビネーションのアイデアと一緒に考えれば、アーノルドは攻撃で良さを発揮できるプレーヤーと言えるでしょう。リヴァプールの右サイドには絶対的な存在となったモハメド・サラーが、前線には器用なフィルミーノがいますので彼らと組んで彼らを活かすことができる選手です。
サラーのプレースタイルはこちらも参考に→まさに爆速!エジプト代表サラーのプレースタイルは?リヴァプール移籍!
フィルミーノのプレースタイルはこちら→ブラジル代表フィルミーノのプレースタイルは?リヴァプールの新9番!
守備はまだ不安だが猛スピードで成長中
しかしアーノルドはまだ20歳を迎えていない若年のプレーヤーです。体の線もまだまだ細く、フィジカルコンタクトと対人守備という意味では若干不安が残りますね。
守備自体は積極的かつ精力的に行ってくれますが、不用意に相手に突っ込んでスペースを空けてしまう事も多いです。この辺りの判断は成長待ちと言えるでしょう。そのため守備的に試合を進めたい場合は上記のゴメスが優先されることもあります。
ただそうはいっても今のアーノルドの成長具合を見るとこの課題も近いうちに克服してくれることは間違いなく、将来的にリヴァプールの中心選手になることが予想されますね。
クラインが本格的に復帰してくればさらにポジション争いは激しくなりますが、同時にアーノルドが中盤で起用されるシーンも増えるかもしれません。
リヴァプールのレジェンドであるスティーヴン・ジェラードもデビューした頃はサイドバックで起用されていたので将来は彼と同じように中盤にポジションを移して攻守に効くタイプの選手になる可能性もあります。
アーノルドのテクニックとセンスがあれば中盤の選手としてもトッププレーヤーになれると思うのでアーノルドの今後には期待ですね。そう遠くないうちにアーノルドの才能が世界中に見つかることでしょう。
・基本技術が高くアイデアも豊富
・ロングボールの精度はすでに一級品
・守備には課題も着々と克服中