現在パリ・サンジェルマンでプレーしているアルゼンチン代表のアンヘル・ディ・マリア。
2017年夏、パリサンジェルマンにネイマールを放出したバルセロナに獲得の噂が立っています。
今までレアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドなど一流クラブを渡り歩いてきたディ・マリアですが、どういったプレースタイルを持ち、どんな長所と短所があるのでしょうか?
今回はディ・マリアのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
ディ・マリアのプロフィール
名前ーアンヘル・ファビアン・ディ・マリア・ヘルナンデス(Ángel Fabián Di María Hernández)
国籍ーアルゼンチン、イタリア(代表はアルゼンチン)
出身地ーロサリオ
生年月日ー1988年2月14日
身長ー180cm
体重ー75kg
ポジションーMF、FW
利き足ー左足
ディ・マリアはアルゼンチン第3の都市であるロサリオに生まれた選手です。メッシもこの街生まれですね。
ルーツにイタリア系の血筋が入っており、キリスト教の聖母「マリア」の名前を付けられ、(しかもファーストネームは英語読みでエンジェル)さらにバレンタインの2月14日に生まれるという奇跡みたいな出自を持ちます。
ディ・マリアのサッカーキャリアの始まりは地元のクラブであるロサリオ・セントラル。
若干17歳でトップチームデビューすると、わずか2年後にはポルトガルの強豪ベンフィカに若くして引き抜かれます。
ベンフィカでは3シーズンを主力として過ごし、2010年にはポルトガル出身でポルトガルに強いアンテナを持つジョゼ・モウリーニョ率いるレアル・マドリードに移籍。初年度からスタメンに定着し、継続的に活躍しますが、2014年のワールドカップ後にコロンビア代表のハメス・ロドリゲスやドイツ代表のトニ・クロースらが加入しポジション争いが難しくなったことから移籍を決断。
当時のプレミアリーグ移籍金レコードでイングランドのマンチェスター・ユナイテッドに移籍しました。
しかしマンチェスター・ユナイテッドでは自身もそしてチームも精彩を欠き、わずか1年でフランスのパリ・サンジェルマンに去る事となります。
2017-2018シーズンにはメッシも熱望しているとされるバルセロナへの移籍が噂されています。
・17歳でデビューし、ベンフィカに移籍
・レアルマドリードで初年度からスタメンに定着
・当時のプレミア最高額でマンUに移籍するも1年でPSGに移籍
ディ・マリアのプレースタイルは?
スルスルと相手を抜く世界トップクラスのドリブラー
ディ・マリアは左利きであり、主なポジションは左のウイングとなっています。しかし右サイドも難なくこなせますし、後述するプレースタイルの影響でインサイドハーフもできるなどプレーエリアは比較的広く万能にこなせるタイプでもあります。
ディ・マリアのプレーで最大の特徴は何と言ってもドリブルのテクニックとスピードでしょう。
南米の選手らしく非常にボールタッチが繊細で細かく、前を向いていても後ろを向いていても簡単に相手を外して前線にボールを持ち込むことが可能な選手です。
同じアルゼンチン代表のメッシもドリブルが細かくて巧いですが、単純にドリブル時のスピードと推進力、縦への迫力という意味ではディ・マリアも全く引けは取っていません。
基本的に左足のみでタッチを行うタイプですが、ヒールで触ったりラボーナで蹴ったりとタッチとキックのアイデアが豊富なため仮に左足方向の進路が抑えられていても相手のマークをあっさりと抜き去ることが可能になっています。ドリブルのテンポも独特でディフェンダーに先を読ませない技術も発達しており、マークする選手からすると非常に厄介な存在と言えます。
同じイタリア系アルゼンチン人であるユヴェントスのディバラなどもそうですが、アルゼンチン人のドリブルは本当にリズムが独特で止めにくいですね。
ディバラのプレースタイルはこちらも参考に→パウロ・ディバラのプレースタイルとゴールパフォーマンスの意味!
スピードも抜群で、細かい距離をゴリゴリ突破していくドリブルもカウンター時にスピードを活かすロングドリブルどちらも非常に効果的でパリ・サンジェルマンのサイド攻撃には欠かせない選手になっていますね。
左サイドに入ったときのクロスボールと右サイドに入ったときのカットインシュートなどミドルレンジにおけるキックの精度も高いです。直接フリーキックを任されることも多いですね。
ディ・マリアはドリブルだけの選手じゃない!
こうやってディマリアのプレースタイルにおける特徴を挙げてみるとなんだか典型的なウインガーに聞こえます。いやクオリティの高いウインガーであるのは間違いないのですが、ディマリアは別の特徴も持っているのです。
それはポジショニングの良さと運動量です。
ディ・マリアは基本的に攻撃の選手ではありますが、レアル・マドリード在籍時にジョゼ・モウリーニョの指導を受けたせいか守備の意識とハードワークも高いレベルでこなせるようになりました。
この手のテクニック系ウインガーには非常に珍しいことです。実際にこの時はインサイドハーフという下がり目のポジションをやる事が多かったですね。モウリーニョのチームにおけるインサイドハーフには絶対的な運動量が求められますので、この監督にインサイドハーフに抜擢されたという事実はディ・マリアの運動量、献身性がいかに高いかを証明していると思います。
またディ・マリアは味方をサポートするためのポジショニング、組み立てるパスにもセンスを感じさせるため、サイドだけなく中央からチームを動かせるタイプの選手でもあります。攻撃特化の選手にありがちな守備時のポジションに穴を作る選手ではありません。
さらに前述の通りドリブル技術が高く、中央でも隙間を見つけてはスルスルと自らドリブルでボールを持ち込むことも可能になっていますね。
ディ・マリアの欠点は?バルセロナ移籍の可能性も?
ディ・マリアには目立った欠点らしい欠点はあまりありませんが、しいて言うなら、あえて探すとしたら右足の精度が低いこととガチガチのフィジカルコンタクトにはそれほど強くないこと、追い込まれるとドリブルのみに頼りがちな所でしょうか。スピードがあるし上述の通り左足の技術、創造性共に高いのであまり問題にはならないですけどね。
ディ・マリアには2017年の夏、ネイマールをパリ・サンジェルマンに放出したバルセロナに獲得の噂が出ています。
バルセロナからしたらスピードとドリブル技術の高いウイング、または運動量を活かしてインサイドハーフもこなせるディ・マリアは欲しいでしょうね。アルゼンチンでは年齢も近くプレーの相性もいいためリオネル・メッシが獲得を望んでいるとの噂もありますね。
一度オファーを出して断られたという話も聞きますがどうなるでしょうか。バルセロナはこれまた技術が高いドリブラーのデンベレをドルトムントから獲得しています。果たして似たタイプであるディ・マリアを獲得するかどうか・・・
デンベレのプレースタイルはこちらも参考に→ウスマン・デンベレのプレースタイルは?ドルトムントから移籍も?
いずれにしてもディ・マリアは能力を考えるとフランスリーグに居続けるのは少し勿体ない気もするのでまた4大リーグでプレーしている姿を見たいですね。
・技術が高いうえにテンポが独特なドリブルを見せる
・レアル時代に運動量や守備も成長
・バルセロナに移籍の噂も