レアル・マドリードと言えば「BBC(ベイル・ベンゼマ・クリスティアーノロナウド)」に代表される強力な攻撃陣が有名です。
しかしカップ戦とチャンピオンズリーグも戦わなければならないレアル・マドリードにおいては彼らもすべての試合に出るわけにはいきません。
そこでスーパーサブとして比較的地味ながらジネディーヌ・ジダンに強い信頼を寄せられているのがスペイン代表のルーカス・バスケスです。
今回はそんなルーカス・バスケスのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
ルーカス・バスケスのプロフィール
名前ールーカス・バスケス・イグレシアス(Lucas Vázquez Iglesias)
国籍ースペイン
出身地ークルティス
生年月日ー1991年7月1日
身長ー173cm
体重ー70kg
ポジションーFW
利き足ー右足
ルーカス・バスケスはスペイン北西部のクルティスという街の出身で、幼い頃は地元クルティスのクラブでプレーしていました。
幼い頃から才能を見せつけていたバスケスは2007年にビッグクラブであるレアル・マドリードのスカウトに目を付けられレアルの下部組織に入団。カテゴリーを順調に上げていきカスティージャ(Bチーム)では主力の一角となっていましたね。
しかしレアル・マドリードの層はすでに非常に厚かったため小柄なルーカス・バスケスは2014-2015シーズン、エスパニョールにレンタル移籍で放出されてしまいます。
この移籍には買戻しオプションがついており、エスパニョールで公式戦38試合出場4ゴールと結果を残したためレアル側がオプションを行使、2015-2016シーズンからレアル・マドリードに復帰することになりました。現在バスケスの背番号は「17」となっています。
レアル・マドリードではBBCを始めとする攻撃陣が強力だったため絶対的なスタメン確保とまではいきませんでしたが、後述するプレースタイルによりジダン監督が大いに気に入っておりスーパーサブ、及びターンオーバーのために重要な存在となっています。
また代表チームはスペイン代表でA代表にも呼ばれていますがスペイン代表も層が厚いためプレーをする機会は多くないですね。
・レアル下部組織生え抜き
・エスパニョールでの活躍でレアルに復帰
・ジダンには重用されている
ルーカス・バスケスのプレースタイルは?
ドリブルからチャンスを作れるウイング
ルーカスバスケスの主なポジションはウイングフォワードです。左右両方のポジションをこなすことが可能ですが、右ウイングで使われる機会が多いですね。
バスケスのプレースタイルの特徴としては「ドリブルの技術」と「レアルでは比較的貴重な運動量の豊富さ」が挙げられるでしょう。
バスケスはドリブル突破が得意な選手で、縦にガンガンボールを持って運んでいけるプレースタイルが魅力的ですね。スペイン人らしく細かいタッチで相手の逆を突けますし瞬発力もなかなかのモノを持っています。
最近のサッカーではサイドに逆足の選手を置くフォーメーションが主流です。左利きのメッシが右サイドに、右利きのネイマールが左サイドだったようにですね。利き足と逆のサイドにウイングを置くメリットはゴールに対して視野が広く取れ、カットインシュートに持ち込みやすいという点が挙げられます。
しかしルーカス・バスケスは右利きで右サイドに置かれることが多いです。利き足とサイドが同じであるメリットはよりボールを縦にはたきやすく、タッチライン際でドリブル突破、及びクロスボールのパターンが増える事ですね。
おそらくジダンもバスケスの縦への突破力に期待して利き足と同じ右サイドにポジションを定めているのでしょう。確かにバスケスのドリブルからチャンスが生まれることは少なくないです。
レアルでは運動量が最も豊富
そしてジダンがこれほどまでにルーカス・バスケスを重用している理由は他にもあります。それは「運動量」です。
バスケスは下部組織時代から非常に献身的なプレーヤーで、ピッチ上を走り回って前線からボールホルダーにプレスをかけることが可能なプレースタイルも持っているのです。ボールを奪われたときの戻りも速いですね。
実際に2016-2017シーズンはスタメンで出場したほとんどの試合で走行距離11kmを超える数値を残しています。場合によっては13km近く走る事もありますね。もちろんレアルのアタッカーの中では出色の運動量です。
ポジションを争うベイルやベンゼマなどレアル・マドリードのアタッカーはあまり守備に奔走するタイプが多くなく、後ろの選手に負担が掛かってしまうこともしばしばですが、バスケスのような献身的なプレースタイルを持つ選手がいればチーム全体に好影響を及ぼします。
ベイルのプレースタイルはこちらも参考に→ウェールズ代表ガレス・ベイルのプレースタイルは?復活を期すレアルの怪物
ベンゼマのプレースタイルはこちら→レアル所属ベンゼマのプレースタイルは?最高とは?事件やエピソードも
強力な駒を並べてハイインテンシティと素早いゴリ押しで試合を決めるジダンの戦術とも相性がいいと言えるでしょう。
ただしルーカス・バスケスがレアル・マドリード、及びスペイン代表で絶対的なポジションを確立したいのであれば改善しなければならないポイントもあります。
バスケスは上記で紹介したドリブルと運動量以外これといった武器がなく(レアル内比較)ドリブルで作れるチャンス数のわりにゴール数も少なめです。
決して下手ではないのですが、もうちょっと直接ゴールに絡めるようにならないと他のアタッカーが優先されてしまうこともあるでしょう。
運動量が豊富で縦へのプレーも速いことからリヴァプールやニューカッスルなど複数のプレミアリーグクラブに獲得の噂が立っていますが、バスケスはレアルと2021年までの契約を結んでいます。
レアル・マドリードでは比較的地味な立ち位置ですが他のクラブに行けば違う味が出る可能性もあるので他のリーグでも見てみたい選手ですね。
・縦への突破力があるテクニックドリブラー
・平均で11kmを超える豊富な運動量が使いやすい
・もっとゴールに絡めればワンランク上へ