フランス代表ラポルテのプレースタイルは?クラブ史上最高額でシティに移籍!

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マンチェスター・シティの監督を務めるジョゼップ・グアルディオラはバルセロナで名を馳せた頃から特にセンターバックにレベルの高い要求をすることで有名です。

確かにポゼッションサッカーをするなら比較的プレッシャーが少なく、後方からピッチ全てを見渡せるセンターバックのビルドアップは非常に重要ですよね。

マンチェスター・シティの監督に就任した当初もバックラインの選手が混乱するほどの徹底した指導を行っていました。

そんなマンチェスター・シティに2018年1月クラブ史上最高額となる移籍金でフランス代表の若手アイメリク・ラポルテが加入する事が発表されました。

今回は足元の技術に優れたラポルテのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。

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アイメリク・ラポルテのプロフィール

 

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名前ーアイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)

国籍ーフランス

出身地ーアジャン

生年月日ー1994年5月27日

身長ー189cm

体重ー85kg

ポジションーDF

利き足ー左足

アイメリク・ラポルテ(発音はラポルトに近い)はフランス南西部にあるアジャンという街の生まれですが、幼い頃にピレネー山脈をまたいでフランスとスペインに広がるバスク地方のバイヨンヌに移住しています。

サッカーキャリアのスタートは地元であるアヴィロン・バイヨンヌの下部組織でプレーしていましたが、途中からバスク人しか所属しないという世界でも珍しい経営をしているスペインリーガ・エスパニョーラのアスレティック・ビルバオの下部組織でプレーすることになります。

ラポルテのトップチームデビューは2012-2013シーズン。このシーズンラポルテは若くして公式戦17試合に出場すると翌シーズンから完全に主力としてビルバオに欠かせない選手となっていました。

後述する技術の高いプレースタイルによりバルセロナやレアル・マドリードなど様々なビッグクラブが関心を寄せますが、2018年1月、以前から高い評価をしていたジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティに移籍が決定しました。

移籍金はクラブ史上最高額となる約87億円、背番号は「14」と発表されています。

代表チームに関してはスペイン代表を選択できる権利もありましたが、結果的にA代表は故郷であるフランスを選択、出場はないもののすでにA代表にも選出されています。

POINT

・フランスとスペインにまたがるバスク地方で育つ

・ビルバオで評判を高める

・シティ移籍で飛躍に期待

アイメリク・ラポルテのプレースタイルは?

左利きでビルドアップをスムーズにさせるCB

 

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ラポルテの主なポジションはセンターバックです。

ラポルテのプレースタイルで特徴的なのは「左利きのセンターバック」であるという事と、「足元の技術の高さ」ですね。

ラポルテは世界的に非常にレアリティの高い左利きのセンターバックであり、ビルドアップのクオリティに一味違った魅力が出せる選手です。

基本的に左利きでテクニックのある選手はどうしても前のポジションで使われることが多いです。まあドリブルの持ち方で右利きの選手とは違いを作れるので当然と言えば当然ですね。

したがって現代サッカーのセンターバック構成においては2バックでも3バックでも左側に右利きのセンターバックが無理やり配置されている例が多いですよね。

しかし左ポジションに入った右利きのセンターバックはビルドアップに問題がでることもあります。イメージして頂けると分かりやすいですが、自陣ボックス中央付近に来たボールを左にいる右利きセンターバックが受けるには少し体の角度を後ろ側に向けて右足トラップの角度を作るか、もしくは難しい右アウトサイドでトラップしなくてはなりません。

ある程度巧い選手なら問題になることは多くありませんが、この「角度ロス」はトップレベルのリーグだと結構大きな問題になります。グアルディオラはビルドアップの際にセンターバックをワイドに広げるのでなおさら重要な要素です。

その点ラポルテのような左利きの選手が左側のセンターバックに入ってくれれば体を前に向けながらボールを足元にトラップすることができ、広く、そして奥深い視野をスムーズに確保することができます。

サイドチェンジの時も前を向いたニュートラルな態勢から手前に巻くようなロングパスを出す事もできるので、逆サイドのスペースを狙いつつ、少しバックスピンが掛かった受け手に優しいサイドチェンジを出す事もできますね。

ラポルテ自身のテクニックも言うまでもなく高く、バスク系サッカーイズムを継承した正確なボールコントロールやパス、判断力に定評があります。

そういった点でラポルテは非常に貴重な存在であり、バックラインのビルドアップ能力に強いこだわりのあるグアルディオラとマンチェスター・シティがクラブ史上最高額でラポルテを獲得したのも不思議ではないですね。

ラポルテに限らず現代サッカーにおいて技術の高いセンターバックの市場価値はこれからも上昇を続けるでしょう。

フィジカルは成長と慣れに期待

ただしラポルテのフィジカルについてはまだ未知数です。機を読んでボールをかすめ取るような守備は上手いですし、フィジカルもリーガでは大きな問題なくやれていましたが、大男たちがディフェンダーとボール目がけて突進してくるプレミアリーグにおいてやれるかは五分五分でしょう。

身長は高いもののまだ若干線が細いようにも見えるのでその辺の成長にも期待ですね。

シティにおいてはプレースタイルの相性的にオタメンディとのコンビは大丈夫でしょうが、ストーンズとのコンビだと少し不安という感じですね。笑

オタメンディのプレースタイルはこちらも参考に→アルゼンチン代表オタメンディのプレースタイルは?シティでビルドアップスキルが進化?

ストーンズのプレースタイルはこちらも参考に→イングランド代表ストーンズのプレースタイルは?シティの攻撃を底から作るCB

できれば3バックの左ストッパーくらいのポジションから徐々に慣らしてあげたり、コンパニのような強烈なリーダーと一緒にプレーさせてあげるとより成長してくれるでしょう。

コンパニのプレースタイルはこちらも参考に→ベルギー代表コンパニのプレースタイルは?統率力の高いシティのDFリーダー

ロシアワールドカップはどうでしょうね?フランス代表には優秀なディフェンダーがたくさんおり、現状ラポルテのプライオリティはそこまで高くないので招集されるかはシティ1年目のラポルテ自身のパフォーマンスに掛かっているでしょう。

移籍金がエライ事になってしまったので批判を受ける事もあるかもしれませんが頑張って欲しいですね。

POINT

・サッカー界では貴重な左利きセンターバック

・左で受けるとビルドアップがよりスムーズになる

・フィジカルは未知数