他のポジションに比べて右サイドバックの層が薄いと言われているレアル・マドリード。
現状まともに稼働できる右サイドバックはカルバハルだけで常に補強が噂されてきました。しかし補強の必要はないかもしれません。
その理由はレアル下部組織出身のモロッコ代表で今年19歳になるアクラフ・ハキミが2017-2018シーズンのプレマッチから出色のプレーを見せているからです。
今回はレアル・マドリード期待の若手サイドバックであるアクラフ・ハキミのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
アクラフ・ハキミのプロフィール
名前ーアクラフ・ハキミ(Achraf Hakimi)
国籍ーモロッコ、スペイン(代表はモロッコ)
出身地ーヘタフェ
生年月日ー1998年11月4日
身長ー179cm
体重ー68kg
ポジションーDF
利き足ー右足
アクラフ・ハキミはスペインのマドリード州にあるヘタフェの出身で、8歳の頃にレアル・マドリードの下部組織に加入しています。
レアル・マドリードの下部組織はトップチームへの昇格率が約4%ほどと非常に厳しい環境であることが知られていますが、アクラフは年代ごとに各カテゴリーを順調にステップアップしていきます。
そして2017ー2018シーズンは出場機会を求めてアラベスなどへの移籍が噂されていましたが、同じ若手サイドバック枠を争っていたブラジル代表ダニーロがマンチェスター・シティに移籍したことを受けてレアルに残留、スタメン右サイドバックのカルバハルが心膜のウイルス感染で離脱すると10月のエスパニョール戦でデビュー、続くヘタフェ戦でもスタメン出場を飾るなどジダン監督から出場機会を与えられています。
ダニーロのプレースタイルはこちらも参考に→ブラジル代表SBダニーロのプレースタイルは?シティ移籍決定!
※2018年7月追記 ドルトムントへのローン移籍が決まりました。ブンデスリーガなら出場機会も増えて経験が詰めるのではないでしょうか。
なお、アクラフは出身はスペインですが両親のルーツを北アフリカのモロッコに持つため代表はモロッコを選択しすでにA代表デビューも果たしていますね。
ちなみにモロッコ代表の選手がレアル・マドリードのトップチームに所属するのは史上初めてのことです。
・狭き門のレアル下部組織で順調な成長を遂げる
・2017年にレアル残留でトップチーム昇格
・モロッコ代表ではすでにA代表
アクラフ・ハキミのプレースタイルは?
パワフルでスピードもある攻撃的サイドバック
アクラフ・ハキミのレアル・マドリードにおけるポジションは右サイドバックです。モロッコ代表では左をやることもありますね。
プレースタイルは非常に攻撃的なタイプで近代型のサイドバックと言えます。アクラフは身長こそ179cmとサイズがあるわけではないですが、とてもフィジカルバランスに優れておりパワフルで縦に抜けるスピードに優れています。
またサッカーインテリジェンスも持ち合わせており、相手のフォーメーションに空いた穴のようなスペースを素早く見つけてスルスルと入り込むことが可能です。
ヘタフェ戦でもそうだったようにアクラフはスタミナにも優れており、持ち前のスピードとパワーを試合終盤でも発揮することができます。ボールを奪ってからのフリーランも積極的に行いますね。
上記のポジショニングのセンスと併せてレアル・マドリードの攻撃陣をサポートする効果的な動きは現時点でもかなり目立っています。
視野も広くて縦パスも出せる近代型
さらにアクラフはサイドバックらしい縦への動きだけでなくわりと視野も広く、前方にいる味方にタイミングよく縦パスを付けるシーンが印象的ですね。レアルのサイドバックにおいては自分が持ち上がるのは当然ながら、ボールを奪ったらすぐにロナウドやベンゼマにくさびのパスを送るプレーが重要となるのでアクラフのこの縦パスセンスは重要な戦術のピースになり得ます。
現状体勢が悪い時のクロスボールの質に若干問題がありますがアクラフは2017年にやっと19歳になるという若さなのであっという間にスキルアップしてくるでしょう。クロスは先輩のカルバハルに学ぶといいですね。
カルバハルのプレースタイルはこちらも参考に→スペイン代表カルバハルのプレースタイルは?レアル不動の攻撃的サイドバック
いずれにしてもレアル・マドリードに新たなスター候補が生まれたことは間違いない所なので今後も期待してみていきたいですね。ドルトムントでの成長も楽しみです。
・フィジカルとパワーを活かした攻撃的なプレーが魅力
・他の選手をサポートするセンスも持つ
・クロスボールはちょっと課題!